カテゴリー別アーカイブ: 部落探訪

部落探訪(55)
奈良県北葛城郡河合町西穴闇

By 鳥取ループ

奈良県では難読地名が多い。今回訪れる西穴闇もそうで、「にしなぐら」と読む。これは当て字で、もとは「長倉ながくら」だったものが「なぐら」と転訛して、今の字が当てられたらしい。しかし、なぜよりによってこの字が選ばれたのかは分からない。

1935年の記録では世帯数164,職業は農、商、日稼。1955年の記録では世帯数253,職業は靴、農とある。世帯数が増えていることから、よそからの移住者が多うことがうかがえる。
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部落探訪(54)
群馬県前橋市粕川町込皆戸(後編)

By 鳥取ループ

込皆戸は、上原善広氏の『日本の路地を旅する』にも登場する。同書には地名は明記されていないが、「群馬女子高生誘拐殺人事件」の犯人の出身地ということが書かれているので、少し調べれば分かる。この中にも、タクシー運転手が「あそこはチョーリンボーって言われています。あまり今は言わないですけどね」というシーンがある。

また、同書によれば込皆戸では強盗や議員の汚職等の事件が頻発していたそうだ。
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部落探訪(54)
群馬県前橋市粕川町込皆戸(前編)

By 鳥取ループ

北関東では「チョーリンボー」という言葉が今でも知られているようである。群馬県の山奥で、とある宿の女将に「チョーリンボーという言葉を知ってますか?」と聞いてみると、「それ聞いたことある、お年寄りがあの家はチョウリンボーだみたいなことを言ってた。でも、意味はよくわからない」という答えが返ってきた。なんとなく人の出自を馬鹿にする言葉とは分かっているけど、それが「長吏」に由来する言葉であるということはもちろん、部落に関わるものであるということまではあまり知られていないようである。
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部落探訪(53)
大阪府大阪市東中島3丁目“飛鳥”

By 鳥取ループ

大阪の飛鳥部落と言えば、2005年の飛鳥会事件で全国的に知られるようになった部落である。また、橋下徹前大阪市長が育った地区としても知られている。

世帯数は1935年に230,1958年に431,2000年に585と記録されている。
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部落探訪(52)
鳥取県鳥取市松原高殿

By 鳥取ループ

吉岡温泉のすぐ近くに、高殿たかどのという部落がある。ただ、ここは松原であって、吉岡温泉とは別の地区である。

文献では安政4年(1857年)の「各郡御普請御丁場不勤村々書上帳」という文書に「松原村穢多」という記述がある。ただ、この部落について記述された文献は少なく、具体的にどのような起源で、何をやっていたのかはっきりしない。
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部落探訪(51)特別編
大阪府大阪市浪速区
浪速東・浪速西・大国町(後編)

By 鳥取ループ

浪速地区では、公共施設が異常に豪華である。もっとも、その多くは取り壊されてしまったが、身近なところで残っているものも多い。例えば歩道橋がそうで、1975年の『同和地区精密調査報告書』によれば同和対策で4基の歩道橋が設置されたとされる。

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部落探訪(51)特別編
大阪府大阪市浪速区
浪速東・浪速西・大国町(中編)

By 鳥取ループ

昭和50年の同和地区精密調査報告書には「栄小学校の場合は、647名の児童全員が地区関係」との記述がある。つまり、栄小学校の児童は100%同和関係者ということになる。

無論、全員が「渡辺村の穢多の子孫」などということはあり得ず、確認するすべもないはずで、それでもなおそう言い切れるということは、同和関係者の認定を「属地主義」で行っていたということになる。
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部落探訪(51)特別編
大阪府大阪市浪速区
浪速東・浪速西・大国町(前編)

By 鳥取ループ

部落の中の部落と呼べる地域はどこか。筆者は大阪市の浪速部落を推薦したい。日本最大の同和地区は西成であり、そこに隣接する浪速は規模では西成に負けるが、西成は浪速から派生した部落に過ぎない。そもそも歴史的に西成は部落というよりはスラムに近い。しかし、浪速地区の場所は、かつて「穢多村」であったことがはっきりしている。

また、いわゆる「同和利権」の権化のような部落であり、その反動のためか、今まさに解体されつつある部落でもある。
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部落探訪(50)
鳥取県鳥取市田島・西品治

By 鳥取ループ

鳥取のような地方にも「都市部落」がある。それが、今回訪れた田島たしま西品治にしほんじ地区である。この地区は、おそらく鳥取県下最大の部落であると考えられる。

農村部の部落は人の移動が少ないことが多いが、都市部となると頻繁に人の入れ替わりがある。田島・西品治については地名の変遷もあり、同和地区指定のされ方も複雑で、実態がよく分からない部分が多い。
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部落探訪(49)
大阪府大阪市東中島2丁目“南方”

By 鳥取ループ

東淀川区は日の出、飛鳥、西中島という同和地区と呼ばれる地域が3つ隣接するエリアを有している…というのは、田畑たばた龍生りゅうせい・元大阪市都島区長が大阪市に提出した論文の中の一文である。この論文は後に問題とされ、修正されたのだが、東淀川区の西の端、新大阪駅近辺に同和地区があることはそれくらいよく知られている。

ただし、この記述には決定的な間違いがある。「日の出」(あるいは「日之出」)および「飛鳥」が同和地区なのはその通りだが、「西中島」はそもそも東淀川区ではなく淀川区であり、東淀川区のもう1つの同和地区は「南方みなみかた」地区である。地名で言えば、大阪市東淀川区東中島2丁目及び1丁目の一部がそれに相当する。
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