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ヤスナカの帝王、丸尾事件再び!

By 鳥取ループ

三品純&鳥取ループ(取材・文)

丸尾事件再び!

清掃会社の売却を持ちかけ現金2000万円をだまし取った疑いで八尾市内の丸尾勇容疑者が逮捕された。同容疑者と言えば2006年にも八尾市の市営住宅改善工事に関連し、知人の下請け業者を使うよう建設会社に要求。その際、現金数百万円を脅し取った恐喝で逮捕されていた。何よりも度肝を抜かれたのが容疑者の風体で、絵に描いたようなコワモテの容貌は同和事業の闇を伺い知るに十分だったのである。丸尾氏が隆盛の頃、

「実は警察すらおいそれと手が出せなかった」とは地元の事情通である。

このため06年に逮捕された際も「府警対応で八尾警察署はノータッチ」(同)というのだ。

丸尾氏は解放会館内(現八尾市立 安中人権コミュニティセンター)に自身が経営する造園土木会社の電話を設置し、営業活動をしていた他、市から業務委託されていた墓地の管理・運営をめぐり委託料を受け取っていたものの、墓の使用者からも二重に受け取っていたという過去がある。八尾市行政に食い込み長年、不当な利益を得ていたのだ。

現在の 安中人権コミュニティセンターは完全に八尾市で運営され、部落解放同盟安中支部はセンター近くに八尾市人権安中・高美地域協議会を設置し、再スタートを切ったのである。

一方、丸尾氏自身も出所後、八尾市内で「風の水平会」を立ち上げ、活動を続けてきたが今回の事件に及んだのである。

事件について地元の人権運動家はこう解説する。

「実はまだ詐欺行為だったのかまだ不透明な部分が多い。というのは一般ゴミの清掃会社は表向きは一般ごみ収集許可を得たということになっているが、実は一代限りの株といったもの。だから子供でもその株を引き継げるかはグレー。そのことを知りながら清掃会社の権利を売ろうとしたのかが事件の争点になるだろう」

つまり清掃事業は行政の許認可ではなく一種の慣習的な要素が強く、「丸尾氏も清掃事業の組合を運営していた」(同前)というから丸尾氏の個人事業という性格が強いのだ。

これは八尾市に限ったことではなく清掃事業や下水道が完備していない地域における「衛生車」(バギュームカー)の汲み取り事業も特定個人に委ねられていることが少なくない。このため「必ずしも事業の跡取りがいるわけではないので、事業主が高齢化し事業を継続できなかった段階で自治体に権利を返上するなどの段階的な措置を取らざるをえない」(自治体職員)。

再び逮捕された丸尾氏。しかし今回の事件から見えるのは単に同和事業の弊害ではなく清掃事業が極めてグレーな慣習によって成り立っている点だ。我々の生活にゴミ収集は不可欠な事業。だからこそ一層の透明化が必要になる。事件からはこんな教訓を得ることはできないか?(三・鳥)