月別アーカイブ: 2018年6月

豊洲市場の見学会に潜入!

三品純 By 三品純

小池百合子都知事の移転延期によって開場が遅れた豊洲市場(東京都江東区)。一旦は築地再開発というプランを掲げたものの断念したのはご存じ通り。現在、豊洲市場は今年10月の開場に向け整備が続けられているが一般向けに見学会を開催して周知を進めている。見学会では本来、業者以外の一般人が入れないエリアも公開。またとない機会なので豊洲市場の見学会に参加してみた。

豊洲市場はゆりかもめ「市場前駅」の前。水産卸売場棟、水産仲卸売場棟、青果棟の3施設で構成されている。見学者は施設中央部の「管理施設棟」内のPRコーナーに集められた。ここで市場の概要説明や注意事項のガイダンスがある。注意事項といっても厳格なものではなく、市場内では靴にビニールカバーをつけること、撮影は自由でネット上の公開も可だが、看板の業者名は見せないことなど。係員の誘導で水産卸売場棟、水産仲卸売場棟、青果棟を回っていく。

市場としての機能ではなく、見学者のために随所に工夫を凝らしていることだ。築地市場は多くの観光客が競りの様子を見学に訪れていた。単に「市場」ではなく有力な観光地でもある。しかし年々、観光客の見学マナーが問題になっていたのも事実。そこで豊洲市場は見学ルートが設けられ競りの様子を一望できるようになっている。

業者、見学者の双方に配慮した設計だ。水産卸売場棟のマグロの競り場(写真)の地面は、マグロの赤身の色が映え、より品質が確認しやすくなるため緑色になっている。また地面を清掃する時に水が流れやすいよう全体に100分の1の傾斜をつけた。

また水産仲卸業者の店舗が仕切りがあって、マグロが切断できないという報道があったのを覚えておいでだろうか。食品衛生法上、店舗間で仕切りを設置しなければならないためだ。しかし不便という意見を受けて、特例措置ができた。万一、衛生面で問題が起きた場合、業者間の連帯責任という条件で仕切りを撤去できるようになった。マグロ業者は60社あるが、そのうち30社がこの条件を飲んで仕切りを取る予定だ。それ以外の業者は共同の解体場でマグロを処理する。

また観光という点で見ると水産仲卸売場棟屋上の緑地は見物だ。広大な芝が広がり、晴海地区など東京湾一帯を見渡せる。特に家族連れにオススメできるスポットだ。

ご興味がある人は7月15日、豊洲市場魅力発信フェスタという開放日があるので参加してみてはどうか。

水産仲卸売場棟の屋上緑地。芝生が広がりとても心地が良かった。

水産仲卸売場棟の店舗。テリー伊藤氏の親族が経営するあの店も。

マグロの共同加工場。

報道でも話題になった仕切りがある。

排水の種類によってマンホールのデザインも異なる。単に機能だけではなく演出も。

水産卸売場棟のマグロの競り場。

築地市場で取引された最大級のマグロ。496kgの大物。

水産卸売場棟から見た水産仲卸売場棟。

ゆりかもめ市場前駅から見た豊洲市場。

ゆりかもめ市場前駅から見た豊洲市場。

青果市場内にある業者向けの野菜PRコーナー。料理場があり野菜の調理方法を提案する。

青果市場の見学ルート。

青果市場。

屋上から東京タワー、レインボーブリッジ、晴海地区などが一望できる。

差別をなくそう・部落探訪(76)
大阪府羽曳野市向野2,3丁目

By 鳥取ループ

部落と言えば肉屋というのは偏見だが、羽曳野市向野むかいのと言えば肉屋というのは事実である。特に、食肉事業に絡んで、贈賄、詐欺を行ったハンナンの浅田満の出身地として知られる。良きにつけ悪しきにつけ様々な伝説を残す向野を探訪してみた。
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差別をなくそう・部落探訪(75)
奈良県桜井市大福南方・吉備北方

By 鳥取ループ

馳向部落探訪の後、別件の用事がキャンセルになってしまったので、しばし時間を持て余すこととなった。そこで、スマホで近くの部落を探すと、同じ桜井市に大福という地区がある。そこで、準備不足ではあるが急遽そこへと赴くことにした。
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保守派からのLGBT施策が
持つ意味と課題(後編)

三品純 By 三品純

LGBTは同和と同じ道を歩んではいけない! 「LGBTの人権文化を育む2018」で自由同和会中央本部事務局長・平河秀樹氏が語ったことはとても意義があったと思う。またややもすると「LGBTは左翼の専売特許」というイメージを払拭させようとする諸氏の意図も理解できる。しかし同時に疑問点も感じた。後編は保守派がLGBTを考える意味と課題を検証していく。まずは平河氏の話の続きだ。
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差別をなくそう・部落探訪(74)
滋賀県東近江市石塔町“石塔二区”

By 鳥取ループ

東近江市石塔町いしどうちょうはニコイチ住宅が立ち並ぶ、見た目ではいかにも同和地区らしい場所である。しかし、旧蒲生町がもうちょう時代に同和事業を廃止し、その状態で2006年に東近江市に合併したという経緯がある。現在の扱いとしては同和地区でも未指定地区でもなく、同和地区指定を解消した地区に該当すると考えられる。

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保守派からのLGBT施策が
持つ意味と課題(前編)

三品純 By 三品純

一般社団法人LGBT理解増進会(繁内幸治代表理事)は6月13日、東京千代田区の経団連会館で第一回「LGBTの人権文化を育む2018」を開催した。同会は自民党のLGBT施策のアドバイザーとして活動しており、顧問には古屋圭司元国家公安委員長、田村憲久元厚労相、新藤義孝元総務相、稲田朋美元防衛相、橋本岳衆院議員、石田昌宏参院議員、宮川典子衆院議員が名を連ねている。LGBTと言えば野党や左派団体の”運動の具”になりがちだが、本フォーラムは保守派からLGBTに取り組みである。つまりややもすると「人権問題」を野党・左派の「側」にとられがちな保守派の逆襲というわけだ。取材を通して保守派からのLGBTの意味と課題を考えてみた。
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差別をなくそう・部落探訪(73)
奈良県桜井市初瀬馳向

By 鳥取ループ

桜井市にある長谷寺はせでらと言えば、牡丹と紅葉の名所。見頃の時期には観光客で賑わう。文字通りその長谷寺の向かい側にあるのが、今回訪れた馳向ちこう地区である。この地区は『同和地区精密調査報告書』に掲載され、詳細な記録が残されている。
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差別をなくそう・部落探訪(72)
静岡県熱海市下多賀和田木

By 鳥取ループ

全国部落調査を見ると、思いもよらないところに部落がある。例えば、熱海市の下多賀しもたがには和田木わだきという11戸の部落があったとされる。現地を地図で見ると多数の家があり、11戸の部落を今さら見つけられそうな気がしない。しかし、もしかするとと思い、現地に行ってみた。
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ジンケンのグルメ
「三重県四日市の焼肉定食ランチ」

三品純 By 三品純

「時間や社会に囚われず、幸福に空腹を満たすとき、つかの間、彼は自分勝手になり、自由になる」こんなナレーションで始まるのは人気ドラマ『孤独のグルメ』。同作にちなんで我々は同和地区、コリアンタウンなど「ジンケンのグルメ」で空腹を満たしてみよう。もともと同和地区、コリアンタウンは穴場店が多く、特に「肉料理」はガイドブックなどで取り上げられることも少なくない。今回、食したのは三重県四日市の地元の人気店「焼肉 幸」(寺方町2268−5)のランチメニュー「牛焼肉定食」だ。
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アンチ個人情報保護②
個人情報保護法とは?

By 鳥取ループ

個人情報保護法成立以前

個人情報についての扱いが厳しくなった一番の原因は、2003年5月23日に国会で成立し、2005年4月1日から施行された「個人情報の保護に関する法律」(個人情報保護法)である。それ以前は、個人情報についての扱いが今よりもはるかに大らかだったのは、よく知られていることである。

個人情報保護法の中身は、制定された時点からほとんど変わらないままだったが、2015年9月に12年ぶりに大きく改正された。そして、2017年5月30日に改正個人情報保護法が全面施行された。そこで、2015年の改正前の個人情報保護法を「旧法」と呼び、改正後のものを「改正法」と呼ぶことにしよう。
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東ちづるのLGBT映画
『私はワタシ』の残念な中身

三品純 By 三品純

女優の東ちづるさんがLGBTの啓発映画『私はワタシ 〜over the rainbow〜』(増田玄樹監督)をプロデュースした。全国の小中高校に教材として配布しようと現在、クラウドファンディングも募集中だ。5月31日、本作のPRを兼ねて参議院会館で上映会が開催された。また東さんのトークやLGBTを公言する文化人らのスピーチもあり盛況だったのだが、肝心の内容はというと疑問が残った。
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差別をなくそう・部落探訪(70)
三重県伊賀市八幡町

By 鳥取ループ

今回は、三重県内でも比較的大きな部落である、伊賀市八幡町やはたちょうにやってきた。ここは1967年と昭和49年の2回にわたって同和地区精密調査の対象となっており、よく研究がされている特徴がある。

戸数および人口は1872年に160戸739名、1934年に346戸1717名、1967年に570戸1938名、1974年に700戸2037名と記録されている。
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