月別アーカイブ: 2015年12月

失業手当の同和上乗せを申請してみた(前編)

By 鳥取ループ

(後編はこちら)

2002年に終了した国の同和対策事業。今では同和地区への特別施策は、国としては行っていない。

もっとも、国においても、「地方改善事業費」という名目で厚生労働省から各自治体に補助金が出ている。同和対策であるとは明示されていないが、ほとんどの隣保館は同和対策を目的として同和地区に設置され、現在でもその状況は変わっていないので、事実上の同和対策と言えるだろう。また、人権教育や人権擁護活動といった名目で、事実上同和団体の政治的活動を国が支援している実態もある。

しかし、露骨に「部落民だから」という理由で個人に利益供与する、いわゆる「個人給付的な」事業が全く残っていないかと言えば、そんなことはない。それが本稿が取り上げる、同和地区住民に対する雇用保険の上乗せ支給である。これを「同和上乗せ」と呼ぶことにしよう。

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部落探訪(1)東京都荒川区荒川8丁目

By 鳥取ループ

部落、あるいは同和地区と呼ばれる地域には不思議な魅力がある。

公式には差別される地域であり、行政的にはその場所は半ば秘密とされること自体に興味をかき立てるものがあるが、実際にその地を訪れると実に多種多様な部落があることが分かる。

本シリーズは、そんな部落のなかでも選りすぐりの地を探訪し、レポートするものである。

都心にある代表的な部落

東京に部落はないと言われる。これは確かにその通りで、行政が「同和地区」として指定した地域は東京都内には存在しない。しかし、なぜか部落民の団体である「部落解放同盟東京都連合会」が存在し、東京の各地で、「ここが部落だ」と主張せんばかりに支部を設置しているのも事実である。

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判例集に掲載! 滋賀の部落裁判

By 鳥取ループ

(この裁判の全記録はこちらで見ることができる)

2014年11月7日、筆者は国会議事堂前から隼町はやぶさちょうにある最高裁判所へと歩いていた。とある裁判の弁論に出席するためである。

裁判所の西門から入り、立っている守衛に「被上告人」であることを告げると、階段を登って中の職員の案内に従って進むように指示された。黒い背広姿の職員に案内され、赤い絨毯が敷かれた通路を進む。最高裁判所の中は厳かさを演出するためなのか、神殿のような雰囲気になっており、何かに例えるならRPG「ゼルダの伝説」に出てくるダンジョンのようである。

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全国「くろんぼ」探訪(1)―神奈川県川崎市 ヘアーサロン クロンボ

By 鳥取ループ

地方都市を車で巡っていると、ふと「くろんぼ」という店を見かけることがある。

ご承知の通り、日本においては「真っ黒になって働く」という比喩がある通り、黒いことは勤勉の証であり、美徳を表す言葉なのである。しかし、黒人の蔑称である英語の「ニガー」という言葉がしばしば「黒ん坊」と和訳されたためか、この言葉は弾圧された歴史がある。

しかし、無知と誤解と偏見に満ちた陰湿卑劣な弾圧にも関わらず、今でも地方には「くろんぼ」が生き続けている。そんな「くろんぼ」を探訪していこうというのが、このシリーズである。

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あなたの会社が同和に狙われる最終回 同和に対抗できる企業とは?

By 鳥取ループ

未だに切れない同和と企業の関係。なにが「えせ同和」か、そうでないのか、切り分けることは不可能だ。関係者の証言と独自入手したデータから、5回にわたって検証する。

シリーズ一覧
第1回 部落地名総鑑事件から始まった
第2回 同企連の会費と講演料
第3回 NTTと同和
第4回 同和と企業は持ちつ持たれつ?
最終回 同和に対抗できる企業とは?
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同和に対抗できる企業とは?

さて、糾弾の嵐が吹き荒れる不動産業界であるが、それでもあえて同和地区の土地に目をつけている企業もある。最近、大阪の部落解放運動関係者から注目されているのが、大阪府守口もりぐち市にある「富士工務店」である。なぜ注目されるのかというと、この会社が売り出している物件が、ことごとく同和地区かその近辺にあるからだ。例えば最近では、大阪市の芦原橋あしはらばし駅近辺や、摂津せっつ鳥飼野々とりかいのの茨木いばらき沢良宜さわらぎといった場所の建売住宅が売りだされている。大阪の運動団体関係者はこう語る。

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あなたの会社が同和に狙われる第4回 同和と企業は持ちつ持たれつ?

By 鳥取ループ

未だに切れない同和と企業の関係。なにが「えせ同和」か、そうでないのか、切り分けることは不可能だ。関係者の証言と独自入手したデータから、5回にわたって検証する。

シリーズ一覧
第1回 部落地名総鑑事件から始まった
第2回 同企連の会費と講演料
第3回 NTTと同和
第4回 同和と企業は持ちつ持たれつ?
最終回 同和に対抗できる企業とは?
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同和と企業は持ちつ持たれつ?

もう1つの疑問、同企連会員企業の中には部落地名総鑑を買っていない企業もある。そのような企業はどのような経緯で同企連に入ったのだろうか。

1990年代、社団法人部落解放・人権研究所が発行する月刊誌「ヒューマンライツ」に、「ザ・企業訪問」というシリーズ記事が掲載されていたことがある。その中で、各同企連会員の担当者が自社での同和問題に対する取り組みを語っている。当然「実は当社は部落地名総鑑を購入していて…」というパターンが多いのだが、中にはそうでないものがある。それでも、何らかの差別事件を契機としていることが多い。

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村山富市元首相「韓国に償いという言葉はない」!?

三品純 By 三品純

かつての勢いを失いつつある慰安婦論争。「まだ言うか?」と思いたくもなるが、それでも”残党”たちは、地道に活動を続けている。その執念は、確かに見習うべきところはあるかもしれない。さてさる11月5日、憲政記念館で『検証「安倍談話」戦後70年・村山談話の歴史的意義』(明石書店)の出版記念シンポジウムが開催された。会費は2千円なのだが、同書がおまけでついてくるというもの。実質は、会費というよりも本の“お買い上げ”で要するにセールスプロモーションといった様相である。

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あなたの会社が同和に狙われる第3回 NTTと同和

By 鳥取ループ

未だに切れない同和と企業の関係。なにが「えせ同和」か、そうでないのか、切り分けることは不可能だ。関係者の証言と独自入手したデータから、5回にわたって検証する。

シリーズ一覧
第1回 部落地名総鑑事件から始まった
第2回 同企連の会費と講演料
第3回 NTTと同和
第4回 同和と企業は持ちつ持たれつ?
最終回 同和に対抗できる企業とは?
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NTTグループと同和

2011年、NTTドコモの子会社で働いている人物が、このような話をしていた。

「ドコモにて同和問題の講演をしたときの録画映像を研修で見ました。講演の講師は川口かわぐち泰司やすしさんという方でした。関西の人で部落出身の方ですが、話がとても上手な方で、笑いあり涙ありの講演でした。部落問題について、こういう伝え方もあるんだなと思いました。おそらく今回の録画映像はドコモグループで派遣社員含め全社員対象で観られるのだと思います」

NTTはドコモだけではなく、NTTコミュニケーションズ、NTTコムウェア、NTTデータ、NTT都市開発、NTTファシリティーズといったグループ企業が東京人企連の会員に名を連ねている。

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あなたの会社が同和に狙われる第2回 同企連の会費と講演料

By 鳥取ループ

未だに切れない同和と企業の関係。なにが「えせ同和」か、そうでないのか、切り分けることは不可能だ。関係者の証言と独自入手したデータから、5回にわたって検証する。

シリーズ一覧
第1回 部落地名総鑑事件から始まった
第2回 同企連の会費と講演料
第3回 NTTと同和
第4回 同和と企業は持ちつ持たれつ?
最終回 同和に対抗できる企業とは?
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同企連の会費はタブーなのか?

同企連の会員の多くは、部落解放同盟に糾弾された企業であるのに対して、企業同推協は一定以上の規模の企業に対して行政から加入が呼びかけられたので、当然後者の方が圧倒的に会員数が多い。また、企業同推協は官主導で設立された経緯があるためか、同企連よりはいくぶんかオープンである。企業同推協の入会方法や年会費は聞けば教えてもらえる。また、その額も中小企業では数千円程度と、「良心的」な額と言える。

しかし、同企連の会費となると不透明なことが多い。

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