月別アーカイブ: 2019年2月

細野豪志を自民に導いたのは 野中広務の「保守二訓」!?(後編)

三品純 By 三品純

2007年参院選、民主党・小沢一郎代表(当時)は自民党の地盤だった地方の一人区を重点的に遊説し、見事に議席を奪った。そして民主党は参議院第一党に躍進し、政権交代が現実味を帯びてきた。当時、「格差拡大」という言葉が政治、メディアのシーンで多用される中で、民主党が打ち出した「国民の生活が第一」というフレーズは実に効果的だ。

また公約として提示された「子供手当て」や「戸別所得補償制度」といった分配策は有権者を惹きつけた。そして2009年に政権交代を実現する。もちろん細野も党職について政権奪取に尽力することになる。しかしその後、政権運営に挫折し分裂を繰り返した挙句、民主党もその後継政党の「民進党」も消滅してしまった。前編で紹介した通り、民進党の解党は「細野の責任」を問う地元・三島からの声もあったが果たして――。

後編はこれまでの細野の歩みを検証しつつ、野中広務との関係性に迫っていく。

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学術・研究:部落探訪(115) 静岡県袋井市岡崎“南区”

アバター By 鳥取ループ

袋井市と言えば、東京と京都のちょうど中間地点にある街だが、その郊外には部落がある。岡崎南区と呼ばれ、1935年の記録では75世帯であり、草履作りや古物商などの雑業をしていた。

戦後まもない頃の岡崎の航空写真を見ると、樹木に囲まれた大きな家が多数離れて建っており、豊かな農家が多かったことが見て取れる。その南東の片隅に、明らかに周囲とは違う家が密集した一角がある。それが今回探訪した南区だ。

動画版は2019年2月25日夜9時30分にプレミア公開する。

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細野豪志を自民に導いたのは 野中広務の「保守二訓」!?(前編)

三品純 By 三品純

「風雲急を告げる永田町…」
週刊誌、夕刊紙で政局を報じる時、よく用いる定型句である。民主党政権で環境大臣、党職では副幹事長などを歴任した細野豪志衆議院議員(静岡県五区、以下敬称略)が1月下旬、自民党二階派(志師会)に「特別会員」として入会したことは大きく報じられた。「風雲」とまで言えるかはともかくあまりに「急」な話だったことは間違いない。当然、自民党内から反発の声が相次いだ。

一方、永田町界隈・メディア関係者の間で妙な噂が囁かれた。それは細野氏の自民党入りは故・野中広務元官房長官の影響というのだ。ところがこの事実を一般メディアが報じられないのは「同和絡み」が原因という話である。はてさて、といったところだった。確かに政治、行政、司法といったシーンにおける同和の影響力は絶大だ。ところが「同和」というキーワードが出てくると、逆に“眉唾話”が横行する側面もある。ただ「同和絡み」はないにしても、両氏の関係自体はまんざらでもない。野中は晩年、細野と交流を持っていたからだ。もしや細野の自民党入りには野中の影響や教えがあったのではないか? こんな推測を立てて細野自民入りの裏側を取材、検証してみた。

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LGBT報道に振り回された大村愛知県知事

三品純 By 三品純

2月3日の愛知県知事選で三選を果たした大村秀章知事。選挙自体は終始優勢で圧勝に終わったが、裏ではLGBT施策に関する報道をめぐり稚拙な対応をしていたのである。大村知事といえば自民党時代から社会保障政策、福祉政策、障碍者支援などに強く、LGBTに対していかにも“ 配慮”しそうなものだが…。

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学術・研究:部落探訪(114) 大阪府八尾市幸町“西郡”

アバター By 鳥取ループ

今回訪れた部落は「西郡」と言われるが、この地名は現存せず、なおかつ西郡は本来は部落の地名ではない。かつての北河内郡西郡村のことであり、部落はその中の一部で、「北ノ辻」という村である。

1935年の世帯数は398。生活程度は「中」とされているので、極端に貧しくはなかったと考えられる。

動画版は今夜9時30分からプレミア公開するので、ぜひご覧頂きたい。

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学術・研究:部落探訪(113) 大阪府東大阪市長瀬町“北蛇草”

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北蛇草きたはぐさと言えば、同和地区の呼称として使われ、部落解放同盟蛇草支部があること等から、今となっては部落の地名のように思われている。

1935年の記録でも、302戸の部落が北蛇草という地名で掲載されている。部落解放研究所が出版した『大阪の同和事業と解放運動』でも、 1958年に 北蛇草430戸と記載されている。

今回も記事と合わせて探訪動画を見て頂ければ、より啓発されることであろう。

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アンチ個人情報保護⑧ 「住所でポン事件」勃発

アバター By 鳥取ループ

さて、「住所でポン!」は最初の頃こそ大炎上と言えるような状態となって物議を醸したが、さまざまなところで議論されるにつれ個人情報保護法の上では「住所でポン!」は何の問題がないということが定説になってくると、個人情報クレーマーはすっかり静かになった。

しかし、ごく一部の法律家は、それでも納得していなかった。そのことが、「住所でポン事件」として知られる裁判を惹き起こすこととなった。まずは、その背景を説明しよう。

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学術・研究:部落探訪(112) 東京都町田市 下小山田町“南台”

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町田市の部落と言えば、相原本町田の特定に成功したが、最後に小山田町が残っていた。1935年の記録では南澤または小沢谷戸、11戸の部落があったとされる。

場所の特定に至る過程は、以下の動画で詳しく解説しているので、ぜひご覧頂きたい。

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富岡八幡宮に「安寧」は戻ったか?

三品純 By 三品純

創建は1627年(寛永4年)という歴史ある富岡八幡宮(東京都江東区)。しかし由緒ある神社にも関わらず90年代から宮司の後継をめぐりトラブルが相次いだ。そして2017年12月7日、第21代富岡長子宮司とその運転手が、実弟で第20代宮司・富岡茂及び妻・富岡真里子 に日本刀で襲われる事件が発生。長子は死亡し、実弟は妻を殺害した上で自殺した。この衝撃的な顛末はまだ記憶に新しいことだろう。その後、富岡八幡宮は安寧を取り戻したのか? 

本誌が富岡八幡宮に関心を寄せたのは神道や神社本庁の問題というわけではなく、かつて富岡八幡宮で部落解放同盟東京都連を巻き込んだ差別事件が起きたからだ

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学術・研究:部落探訪(111) 大阪府東大阪市荒本

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1935年の荒本部落の世帯数は235、1958年は320となっている。国土地理院のサイトでは1940年代の航空写真を見ることができるが、写真から荒本の家の数を数えると500~600程度であり、荒本全体が部落であるとすれば矛盾する。

荒本探訪の動画版は以下から見ることができる。

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緊急座談会 運動家目線で広河隆一問題を考える

三品純 By 三品純

昨年末、『週刊文春』はフォトジャーナリストの広河隆一氏が月刊誌「DAYS JAPAN」の女性スタッフに対し性行為やヌード写真を強要していたことを報じ大きな衝撃を与えた。広河氏といえば人権派のジャーナリストとして尊敬されてきた。そんなリベラル派屈指のジャーナリストがなぜこんな卑劣なことをしてきたのか? そこで今回は市民運動などに関わる4氏をお迎えして広河隆一問題について「放談」してもらった。

A 60代男性 元公務員、組合活動などを経験
B 40代男性 会社員、20代から市民運動に参加
C 40代女性 フリー編集者・環境問題が得意
D 30代女性 ボランティア活動、被災地支援等

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有田芳生氏も登場 ブラトーーク! レポート

アバター By 鳥取ループ

去る1月27日、大阪ロフトプラスワンウエストで「ブラトーーク!」というイベントが開催された。「部落めし」を食べつつ、全国部落調査裁判についての講演を聞けるという興味深いイベントだったのだが、なぜか筆者は参加禁止とされている。さらに、イベントは撮影も録音も禁止だ。

しかし、偶然にもそのイベントの模様のレポートが送られてきたので、せっかくなのでお伝えしようと思う。

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