立ち上がった交野市職員。市幹部からパワハラを受けたとして10月27日、職員らが記者会見で怒りをぶちまけた。同日は閉庁後もメディアが殺到したという。一方、自身もパワハラが指摘される山本景市長だが別の悪癖をご存知だろうか。なんと本人アカウントで〝SNSナンパ〟に興じていたのだ。かつてはLINE上でトラブルを起こした山本氏。「反省していない」と市関係者も呆れる。

18日にNHKが報道するという事前情報の怪

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「おどれ口の利き方気をつけろよ」などと市職員を恫喝する市幹部の肉声をMBS（毎日放送）が報じると、閉庁後もメディアが殺到。19時過ぎても報道各社からの問い合わせが続いたという。なおパワハラが報じられた「市幹部」とは前回報じた都市まちづくり部次長のことである。

パワハラ告発は長らく放置されたのも不思議でならない。それ以上に解せないのはなぜこのタイミングで報道されたか、である。

筆者が次長のパワハラを報じたのは今月24日。それ以前に市幹部パワハラの事実を把握していたが、市関係者によればNHKが10月18日に報道する予定だという。聞けば早期からNHKが取材してきたということで、筆者も配慮したのだ。

ところが18日も、それ以降もNHK報道は皆無。そこで代わってまちづくり部次長のパワハラとして報じたわけだが、山本氏のブログによると前日の17日にNHKから取材を受けていたとある。

ならば一体、何の取材を受けたのだろう。市政関係か万博絡みなのかはともかくNHKが何らかの報道をするはずである。ところがNHKが山本氏のインタビューを報じた痕跡はない。実は「取材」ではなく「圧力」との見方も成立する。

「大阪関西万博はファシズム」などとマスコミ受けしそうな政府批判を繰り返してきた山本氏。地方の首長だがメディア映えする存在だ。その引き換えに山本氏に忖度した可能性が高い。

それでもNHK以外のメディアが報じSNS上でも関心が高まっている。さすがに動揺したのだろう。パワハラ報道から一夜明けて28日昼、自転車にのぼり旗を立てて登庁した山本氏。市民からは「動揺してる？」「自我崩壊？」との声が漏れた。

「私とはいかがでしょうか」とSNSナンパ

パワハラと言えば山本氏自身も無関係ではない。先月16日の定例会で副市長に暴言を吐いたことは第一弾の記事で報じた。それが山本氏にはもう一つ悪癖がある。それが女子への不行儀だ。もとは2013年、大阪維新の会所属の大阪府議時代にLINEでつながった女子中学生に暴言を吐いたことで府議団から除名処分になった。

それ以来、維新への怨嗟の念は強くX上（10月26日）では「キチガイのイシンジャー」との暴言を生んだ。ネット上の不適切発言をめぐっては国会議員・地方議員、首長問わず新聞沙汰、週刊誌ネタになるものだが、なぜかマスコミは「キチガイ」投稿を黙認した。

この通り、ネットマナーが悪い山本氏だがLINE事件でも懲りずにSNS上で若年者、未成年と思しき女子へのアプローチを続けている。いわば〝SNSナンパ〟といったところだ。今年4月、実際に山本氏からXのダイレクトメッセージでナンパされたというユーザーが暴露した。脈なしとみるやブロックしたこともあったのだ。

「躁鬱でもいいですよ」「私は相手の職業は問わないですよ」「会ってくれるの？」。もはや公職者の威厳はなく、まるでパパ活アプリにのめり込んだ中年男性だ。

年齢を聞かれて「きびし」と回答されたのは悲哀を感じた。それでも食い下がる熱心さは市政に活かせないものか。ともかくこれが現職市長の振る舞いなのかと目を疑ってしまった。

市関係者も頭を抱える。

「首長が行事で小中学生の給食に同席することはありますが、山本氏の場合、好んで参加していますよ。視察というよりも趣味目的とさえ思えます」

純粋に子供好きなら〝優しい市長さん〟として触れ合えるかもしれないが、どうも下世話な意図を感じてしまうのだ。

「自転車で市内を回っている時に市役所付近で小学校高学年の少女に声をかけていました。挨拶ぐらいならまだしも10分ぐらい話かけていました。熱心に応援してくれる高齢者にはこんな丁寧に接しませんよ(笑)」（前出市関係者）

未成年の女子に対する〝前のめり感〟はネット上だけではなく路上でも同様だった。それも市役所前でというのが山本氏らしい。

「LINE事件の反省がない」「懲りていない」と情報提供者らは皆呆れた様子だ。行為自体も問題だがなぜ第三者に見られる可能性を考えないのか。しかもSNSのダイレクトメッセージの場合、スクリーンショットで拡散されてしまう。あまりに思慮が浅い。

一連のナンパなどの行為は市関係者の間ではよく知られた話。おそらく市長派の市議たちも知らないはずがない。市長シンパと言えば女性の人権問題について非常に鋭敏な感覚を持つ共産党や公明党市議も含まれている。こんな山本氏の素行について市長派市議がどう受け止めたのか今後の議会が楽しみだ。