ブロック積みの祠。軒に鰐口が下がっている。

曲輪クエスト(471) つくばみらい市足高

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By 宮部 龍彦

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1921年の『地方改善ニ關スル調査』によれば、筑波郡久賀村大字足高の字猿舞に古村があった。本籍は8戸だが、そのうち現住は5戸と記録されている。そこは、現在のつくばみらい市足高である。足高は「あだか」と読む。

農業と草履づくりをやっていたようである。

木立の間を曲がる道。

前評判では猿舞には稲荷の祠があるらしい。これが古村と関係があるのではないかと思い、探しに行った。

竹林へ向かう細い道。

困ったことに、この辺りは携帯の電波が届かない。住宅地図で確かめようにも、確かめられない。iPhoneのGPSもなぜか効かなくなった。

竹藪。

祠だと思って行った先は、ただの農機小屋だった。その先は藪である。

場所は伏せておくが、視覚的インパクトの強い民家がある。住んでいるのかどうかは一見分からない。

生垣の向こうの家並み。
畑と家並み。

表通りの辺りには、明らかに5軒以上の家がある。このあたりは普通の農家に見える。記録の5戸は、裏手の少し隔絶した辺りではないだろうか。

畑の脇の土の道。

奥へ入ると、隠れ里のような雰囲気になってくる。

竹林の中の墓地。

少し離れたところに墓地があった。浄土真宗である。

木立の奥の祠。

墓地のある裏手から表のほうへ抜ける道がある。ここに、ブロック積みの小屋のような祠がある。

祠の中。

「稲荷大明神」と彫られた石がある。これは稲荷神社か?

祠の鰐口。

鰐口には「小松原」と刻まれている。そう言えば墓地にも小松原とあった。

祠に納められた木像。

石の横には、観音像のような木像が納められている。狐の姿はしていない。

もしかすると、これは白山神社ではないのだろうか。稲荷とあるが、村に昔からあった白山神社と一緒に祀られているのではないか。人に会えなかったので確かめることはできなかったが、明らかにただの稲荷ではない。

祠の脇から見た藪。

茨城の古村には白山神社があって、それは「権現様」と呼ばれ、その持ち主は小松原を名乗っているケースをしばしば見かけた。ここは条件を満たしている。

家並みと標識。

「足高」の看板があるということは、ここが足高の端っこである。古村は村の端にあることが多い。場所といい、状況証拠からいって、間違いないであろう。

木立と家並みの間の道。
木立と家並みの間の道。

奥まったこの辺り一帯が古村で、人目につかないところで何か作業をする、そういう場所だったのではないかと思う。

畑の脇の道。

夕方の畑の道。

つくばみらいというキラキラした名前の自治体だが、歩いてみると茨城の田舎そのものである。

宮部 龍彦 について

ジャーナリスト、ソフトウェアアーキテクト。信州大学工学部卒。 同和行政を中心とする地方行政のタブー、人権ビジネス、個人情報保護などの規制利権を研究している。「ネットの電話帳」管理人。

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