【熱海市土石流】偽名で 申請か? 伊豆山盛り土 業者「千葉興業」(千葉氏)の 怪履歴を追う!

カテゴリー: 熱海土石流 | タグ: , , | 投稿日: | 投稿者:
By Jun mishina

当サイトが幾度も取り上げてきた盛り土施工業者、通称“ 千場せんば(仮名)”氏。伊豆山盛り土の重要人物である。発災以来、関係各所が追跡するも接触できなかった。公文書、申請書類上の名は千葉一敏ちばかずとし氏。ところが以前から「偽名ではないか」と囁かれ、不可解な点が多かったが、本名は「鈴木一敏」であることが判明した。しかし公文書、土採取等規制条例の申請書類は「千葉」名義。となると虚偽記載の疑いもありえるか!? 謎めいた行動履歴を追った。(*千葉氏は百条委員会に参考人招致されましたが、本稿は同委由来ではなく独自取材なので実名報道します)

汚れた 土採取等規制条例申請書に「千葉興業」

「千葉、千葉ってみんなそれを聞くなぁ。もう聞き飽きたよ」

天野氏への直撃インタビューの席上、こう苦笑していた。では天野氏と千葉氏の出会いについて再度、確認しておこう。今後、双方の証言が変わる可能性もあるが、ともかく今年2月インタビュー時点で天野氏の認識はこうだ。

御殿場のN(西がつく苗字らしい)という残土ブローカーみたいなのがオレのところに来て“ 天野さんの土地(伊豆山)は穴ぼこだらけらしいから工事を任せてもらえないか”と頼んできた。話を聞いてみると、Nが“私、源田実先生(故人・元参議員議員)の秘書官をやっていたんです ”と自己紹介した。本来ならそれが何なの? で断る話なんだけどね。ところが源田先生が参議員議員時代に小田原で講演された。その時に(天野氏が)司会をやったんだよ。源田先生に“キミ、頑張ってるな ”と声をかけてもらって親しみがあったの。だから無下にもできなくて、そしてNが連れてきたのが千場(千葉)なんだよ。

また千葉氏の認識としても「第三者の紹介」で天野氏に会ったという。この第三者が「御殿場のN」なのかははっきりしない。しかし確実に言えることは千葉氏も盛り土、土砂搬入に関与した中心人物であること。また残土処分によって相当な利益を得ていたことだ。盛り土量の多寡については今後、検証されるだろうが。

それから千葉氏は残土権を販売していたとの指摘もある。建設残土や土砂の受け入れ先は業者の悩み。ここに違法な残土処分の温床があるが、トラック一台分の土砂を捨てる権利を@5千円~8千円程度で販売する。業者内では「残土チケット」とも言われていた。千葉氏が残土チケットを販売し、その中から天野氏に手数料として渡すという構図だ。天野氏はこの手数料について否定した。

関係者は「(手数料を)もらってないはずがねえだろ(笑)」との苦笑する。一方、天野氏の認識としては「むしろ千葉は家賃を延滞していた」と証言した。

エクセルなどで作成したと思われる天野氏の家賃収入一覧には千葉氏の名がある。そこには8月分未納との記載があった。無論、この一覧表自体が意図的に作成された可能性も排除できないし、別の千葉さんかもしれない。そもそも新幹線ビルディングには一時期、千葉という社員もいた。その人物もありえる。

しかし一つだけ整合性がつく点がある。それは写真の「●●ハイツ」という物件が神奈川県湯河原町にあることだ。

市関係者はこう打ち明ける。

「この工事業者(千葉氏)は当然、重要人物ですから百条委員会に招致しようと、居所を探しました。湯河原在住と聞いて職員が出向いたそうですが、すでにもぬけの殻。そこで議会事務局が市顧問弁護士などを通じて探してきたのです」

住処を転々としさすらい生活かのような千葉氏だがともかく湯河原町にいた痕跡があった。さらに報道関係者によれば

「百条委員会の関係書類上では千葉一敏ではなく鈴木一敏になっています」

と囁く。過去の公開文書でも「千葉」姓で掲載されている同氏。過去の二回目の土採取等規制条例の申請書類と思しき文書を見ると「千葉興業」、「千葉」の記載があった。

汚したのは著者ではなく原本がこの通り。錆や塗料が染みついたのか。血痕のようで不気味。
別の書類。横須賀市武との住所が解読できる。弊社お馴染みの武である。

平成22年(2010年)3月22日とある。時系列からすると二度目の土採取等規制条例の変更届日だ。行政側の印がない点はどうしたものか。ここの記載自体が「偽造」という可能性もあるが、同住所の住民に事情を聞いたところ「ウチと同じ住所なんです。以前、報道の方もお見えになったけど、私たちも千葉さんを知らなくて…」と話す。周囲にも「千葉」と名乗っていたのか?

炭鉱閉鎖向け雇用促進住宅の過去

通称、千葉氏。この人物を追う前にもう一人の関係人物を紹介しておきたい。行政内部では「シンエーのコサワ」と呼ばれていた。正しくは元有限会社シンエー・小澤伸一氏。現在は別会社を経営している。当初、参考人招致の予定だったが、前市関係者によると「住所不在で要請文書が返送されてきた」ということだ。

伊豆山開発をめぐる関係は複雑だ。2009~10年までが千葉氏、それを引き継いだのがトランスファー・沼尾勝男氏と小澤氏。。お互いに新幹線ビルディングに出入りした人物であり、小澤氏もまた天野氏と金銭トラブルがあったという。弊社報道では過去、「河野こうの」という名で登場している。天野氏はインタビューでこう小澤氏について話していた。

ダンプ屋だ。いいこと教えてくれたね。そういえば会った時にワケ分からないことをいい出したんだ。“天野さんよぉ20年以上前にあそこ(伊豆山)にはゴミを運んだ業者がいたんだ。そのオヤジはもう死んだけどなぁ”ってそんなことをいっていたよ。

つまり天野氏が伊豆山造成地を購入する以前から土砂や廃棄物投棄が行われていた可能性を示唆した。そもそも静岡県東部は不法投棄スポットというのが業者の一致した見方。地勢上の理由からしても昔から伊豆山で不法投棄が行われていた可能性は一概に否定できない。

小澤氏は典型的な“ 一人親方”で昔ながらの土木業者だという。

「賭け花札が好きでいかにも“ダンプ屋 ”という風貌」(知人業者)

そんな小澤氏は発災後、周囲にこう話していたという。

「千葉が伊豆山に(土砂や建設残土を)入れ出した」

小澤証言だけを鵜呑みにする訳にもいかないが、ともかく千葉氏が投棄を始めたという認識だ。

千葉氏の足取りをたどると神奈川県横須賀市に辿り着く。それは先に示した横須賀市武に意味がある。この地名、当サイト読者、同和マニアなら覚えがあるかもしれない。参考記事は横須賀市同和住宅 「武ハイムA棟」一般化の裏側。弊社草創期から取材してきた場所である。

こうした背景もあって、もしや千葉氏も同和絡みなのかと疑った。というのは発災直後、神奈川県内で取材している最中、「天野氏が自由同和会神奈川県本部会長になった後、横須賀市支部員が離れていった」(同会関係者)との証言も思い出した。

しかし千葉氏が出入りしたS社関係者は「今時、同和なんて関係あるの? でも千葉は関係ないはずだ。だいたい突然、警察や役所が来て千葉って言い出すから驚いたよ。親族からは“亡くなった ”と聞いていたからさ」と困惑気味。

このS社も家宅捜索に入り関係書類を押収。無関係ということで返還されたが災難だった。

「ウチは創立してからまだ13年ぐらいなんだけど、先代社長が千葉氏と旧知の中で面倒見ていたんだ。その時にウチ(S社)の社名で名刺を作って熱海でバラまいたから捜索先になったようだね。“熱海の伊豆山なんて知らない ”と説明したんだけど、千葉が作った名刺に先代社長の家紋があったんだ。これじゃあ“勝手に作った ”では済まないから警察にも事情を説明したんだけど…」

同関係者は続ける。

「実は私もよく千葉ってのを知らないんだ? 本名は鈴木? それも知らないよ」

同社内でも千葉という名で通っていた模様。ここでも本名を告げていなかったということか。

「もともと千葉は北海道の炭鉱閉鎖で家族と内地にやってきて、横須賀市の雇用促進住宅に住んでいたんだ。それ以外は全く素性が分からないよ」

こうした過去を耳すると、千葉氏もまた艱難辛苦が続いた生活だっただろう。そんな彼にとって伊豆山は良い稼ぎの場になったのか。だが彼個人の人生の憂鬱と本件は別問題である。偽名を使った申請やの盛り土工事。悪意を疑われても仕方がない話だ。

2009年頃から本格的に天野氏の指示の下、伊豆山開発に関わった千葉氏。その後、引き継いだ沼尾氏と小澤氏。「新幹線ビルディングで打ち合わせした後も沼尾さんと小澤は二人で食事に出かけたり友人とはいかないにしても懇意にしていた」とは元社員。となると千葉対沼尾+小澤という責任転嫁に発展しそうな気配だ。

Jun mishina について

フリーライター。法政大学法学部法律学科卒。 月刊誌、週刊誌などで外国人参政権、人権擁護法案、公務員問題などをテーマに執筆。「平和・人権・環境」に潜む利権構造、暴力性、偽善性を取材する。

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【熱海市土石流】偽名で 申請か? 伊豆山盛り土 業者「千葉興業」(千葉氏)の 怪履歴を追う!」への3件のフィードバック

  1. ・はお前やな三品

    鈴木は神奈川県神社明細帳にも名前がある馬堀の有力な同和姓だろ。

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    1. ・でたまにコメント欄でケチを付ける知ったかはお前やな三品

      北海道の炭鉱は穢多非人や朝鮮人の出稼ぎの巣窟やがいきなり横須賀に帰って同和利権を貪れるかよ

      返信