【津市相生町 自治会長事件】防犯灯設置詐取の 裏に 覚醒剤 販売ルートか!?

By 三品純

自治会長事件の取材を始めて以来、感じていることがある。それは津市は覚醒剤に関する事件やエピソードが異様に多いことだ。こと敬和地区で「売人が住んでいる」「●●の父親はシャブ中」といった話を頻繁に聞いた。なにしろ現在、掲示板設置補助金等で裁判中の増田宏和被告も過去、覚醒剤の逮捕歴がある。この点も「津市は覚醒剤事件が多い」という筆者のイメージが単なる印象論ではない証左ではないか。

実は一連の事件について検証作業をしている最中、ある覚醒剤事件との関連が浮かび上がった。防犯灯設置工事を請け負った事業者が5月末に覚醒剤法取締法違反で逮捕されていたのだ。しかも増田被告と浅からぬ関係であることも判明。防犯灯について増田被告は無関係だが先の事業者との関係上、何らかの事情を知る立場だったかもしれない

防犯灯設置業者を調べてみたら・・

津市と覚醒剤をめぐって印象的なのは2010年、野呂昭彦知事(前・当時)の長男が覚醒剤取締法違反で逮捕されたことだ。「現職知事の子供が覚醒剤で逮捕」。こんなトピックスになる人物の事件も印象的だ。この一件も津市の取材中にたびたび聞かされた。

さて覚醒剤の話題は一旦、おいて防犯灯設置補助金詐欺に移す。同案件では5月に田邊被告、端地被告が再逮捕、元人権担当理事で松下哲也中央市民館長(当時)が市職員として初めて逮捕された。そして6月10日、田邊・端地両被告が追起訴、松下被告が起訴されたのはご存知だろう。元市幹部逮捕のインパクトは大だ。

事件の構造はごみ箱や掲示板等と全く同じ。業者に実態のない工事代金を請求させて不正に補助金を得る仕組みである。同事件ではLED(発光ダイオード)型防犯灯と防犯灯用のポールの設置工事を偽り市から補助金約52万円をだまし取った。その領収書に書かれた業者は2015年(平成27年)が山口電気、2016年(平成28年)がユナイテッドファーミング、一年とんで2018年(平成30年)が株式会社マルサンの三社だ。

ユナイテッドファーミングという会社名はご記憶にあるだろうか。すでに不起訴になった刀根辰次氏が代表を務めた会社(解散)。同社はごみ箱設置と同様に防犯灯設置でも名義貸しに利用されたとみられる。刀根氏の本業は保険業。防犯灯の設置工事などできるはずもないが、そのカラクリは「市職員がポールを設置した」(市議)という。相生町案件の典型的な不正方法だ。

とにかく本事件の見積書、領収書の類はまず疑ってかかる方が良い。この山口電気というのがどうも怪しい。というのは領収書上の住所、あるいはネット上に掲載されている住所にも「山口電気」という会社は全く見つからない。領収書に記載された会社の実態がないのは過去、相生町公園のトイレ壁面塗装でも指摘した通り。そして案の定、ワケあり会社だった。

捜査関係者はこう打ち明ける。

「5月26日に津市内で覚醒剤使用で男が逮捕されたのですが、この人物が山口電気の代表者なのです」

新聞でも報道されており「住所不詳 自称電気工事業の飯田展也」となっていた。山口電気とは公共事業を請ける上での名義だろう。山口電気と検索してみると「ノブヤ電設」という事業者名が同時に確認でき、ホームページもある。携帯電話や営業時間まで掲載しているのを見ると一応、仕事を受注できる状況にあったようだ。

では田邊被告らと飯田氏はどう関係してくるのか? これまで関連人物にいなかった名前だから気になるところ。そこは市関係者の話が詳しい。

「飯田という男は増田被告の南郊中学の後輩にあたります。その縁で相生町の仕事に使われるようになったんでしょう。この辺りは中学のつながりとか上下関係はかなり強いんです。もちろん田邊被告の存在も知っていたと思います」

南郊中学と聞いて土地勘がないのになぜか引っかかった。この校名は田邊被告が坂倉水道と話し合いをした音声の一日目に出てきた。田邊被告の子息が体育教師として勤務していたのを思い出す。

友人らとの集合写真の中に飯田氏。ネットでいうところのウェイ系?

増田被告の関与を知るキーパーソンか

防犯灯設置補助金詐欺について増田被告は逮捕されていないが、この通り飯田氏を介して接点があった。さらに話を深めるのは敬和地区の事情通だ。

「山口電気とノブヤ電設? 昔は山口という苗字やったので山口電気という屋号を使っていたな。事情は分からんけど飯田姓に変わったのでノブヤ電設になったと聞いたよ。どちらにしても田邊からノブヤに直接、依頼したとは思えないな。増田を仲介しての関係とみるべきじゃないか」

屋号や苗字を変えるというのは飯田氏本人のアイデアだろうか。

増田被告の旧友を名乗る人物はこんな過去を明かす。「M・C工業の時代もありましたし、その前は瀧澤塗装の屋号もあったんです」。瀧澤塗装という事業者名は相生町公園トイレ塗装で架空の領収書で使用した「株式会社瀧澤」が由来だろう。さらに“履歴ロンダリング ”は苗字にも及ぶ。

「増田という苗字は最初の奥さんの苗字なんですよ。いろいろトラブルがあって旧姓ではマズいということで増田を名乗っているのです」(前同)

飯田氏が増田被告はもちろん田邊被告に意見が言える立場だったとは到底思えない。おそらく指示通りに領収書を書かされ、防犯灯工事を行ったのだろう。

だがこのタイミングで飯田氏が逮捕されたことは意味深だと指摘する声も。前出の事情通もその一人だが同氏の見方も興味深い。

「増田は補助金の仕組みを知らず共謀の意図はなかったと裁判で主張しとるんやろ。防犯灯の件で増田を介してノブヤに仕事を発注していたら、補助金のカラクリを知らんと言い切れるやろうか? それともう一つオレが考えるのは敬和地区周辺の覚醒剤の販売ルート、入手経路の解明とちゃうかな。あまりにええタイミングすぎへんか?」

裁判ではすっかり憔悴した田邊被告に対して、事件の関与を否認する増田被告の方が闘争心に満ち徹底抗戦の構えだ。そこで補助金詐欺の実態と関連性を調べるため飯田展也を逮捕したシナリオ―――。陰謀論的ではあるが増田被告の関与をよく知る有力な証言者にならないか。

本事件の象徴的なごみ箱、掲示板設置より目立たなかった防犯灯設置事業だが今後、裁判が進む中で重要な意味を持つ気がしてならない。

【津市相生町 自治会長事件】防犯灯設置詐取の 裏に 覚醒剤 販売ルートか!?」への1件のフィードバック

  1. 覚醒すべきは津市そのもの

    事件の闇は深くそして意外な方向へひろがっていきますなあ。
    いつか本にまとめていただきたい。推薦図書として、津市立図書館の本棚に並べてほしい

    返信

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