【交野市】生コン 告発、賞レースやらせ 指摘… だが「山本市長は 怪しい」の 声が 続々!

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By Jun mishina

制作会社社長からのパワハラ、「北河内新人お笑いコンクール」(交野市後援)のやらせを告発したお笑い芸人、元プラスマイナス・岩橋良昌氏に同情の声が集まる。23日には山本景交野市長が同調し「やらせです」と投稿。だが同氏の過去を知る地元関係者から「また無節操だ」と冷ややかな声が挙がっているのだ。

交野市 商業連合会前会長と 前田政二氏の関係

2020年から交野市で開催されてきた「北河内新人お笑いコンクール」(交野市商業連合会主催、吉本興業協力、交野市後援)。決してメジャーなお笑い賞レースではないが、やらせ疑惑によって複数メディアが取り上げる事態に発展した。事の発端は同市出身でゲスト審査員だった岩橋氏が先月27日、Ⅹ上で運営について内情を暴露したことだ。

ダウンタウン・松本人志氏の性加害疑惑、また大阪・関西万博を含めて吉本興業への風当たりが強い風潮もあり、岩橋氏には賛同の声が集まった。これに対して企画、プロデュースを担当した大会審査委員長の前田政二氏(元銀次・政二、吉本興業所属)はやらせを否定。なお前田氏は吉本総合芸能学院(NSC)1期生でダウンタウン、トミーズ、ハイヒールと同期だ。『オレたちひょうきん族』のコーナー「ラブユー貧乏」で人気になったのをよく覚えている。

吉本興業協力であることから同社色が強い大会だ。

大会結果をみると吉本興業所属芸人が上位を占めているのは実力か、または手心なのか。ただ主催者である交野市商業連合会と前田氏の関係からもしても“ 忖度”が起こったとしても不思議ではない。同コンクールは交野市商業連合会前会長、西川登志夫氏(元顧問)が立案したものだ。

YouTube「交野新聞せやなTV」(2022年2月26日)に出演した西川氏は北河内新人お笑いコンクールについてこう語る。

「(参加者の動画審査の時に関わったのは)ここに出てる前田政二っていう人は小学校の時の一級下の後輩なんですけど、彼と僕とうちのスタッフ5人ぐらいで(前田政二っていう方は三中の出身(交野市立第三中学校との合いの手が入る)そうです三中、交野小学校なんですわ。お兄ちゃんが僕と同級生で少年野球をやっていてチームメイトやって」

西川氏と前田氏は旧知の仲だった。またこれを裏付けるのは交野市選出で日本維新の会のみよしかおる大阪府議が発行する「みよしかおるだより」(Vol1)だ。

前田・西川両氏の発案だった。

主催者のトップと吉本芸人がコンクールの立案に関わるという背景。審査が吉本寄りになったとしても不思議ではないだろう。事実関係を確認するため交野市商業連合会に確認してみたが応答はない。また西川氏にも連絡してみたが「外出中」ということだった(事実関係は確認が取れ次第、追記する)。

この通り「やらせ」「出来レース」と批判されるだけの状況は理解してもらえるだろう。だがそのことと政治利用は分けて考える必要がある。

話題性豊富の 山本景市長まで参戦

やらせ疑惑にさらなる燃料が投下されることになる。

かねてから話題性に事欠かない交野市・山本景市長が参戦。自らも審査員だった経験からコンクールがやらせであると岩橋氏に同調した。日常的に前市長、日本維新の会へ挑発的な発言が多い山本市長。話題のやらせ疑惑に言及するのはいかにも、だ。

当事者、それも後援団体の交野市トップが「やらせ」と断じたのはかなり重たい。コンクールのやらせ疑惑の裏付け証言としては絶大だ。

岩橋氏シンパ、アンチ吉本陣営にすればいかにも“勇気ある告発”のように見えるだろう。しかし本人も「本来であれば、もっと早く、真実を明らかにすべきでしたが、この期に至ったことは深く反省してます」と投稿した通り、今に至って暴露してもそれは変わり身が早いというもの。

しかも事あるごとに黒田実前市長(現市議)を口撃してきた過去がある。日本維新の会の府議だった山本市長は2022年7月の市長選で黒田前市長を破り初当選。現在は維新を離党したが、政治手法は維新と酷似する。

本件についても黒田前市長を持ち出しているのは常套手段といってもいいだろう。

地元周辺は「岩橋氏への援護射撃」というよりも「新しい攻撃目標」と冷ややかな見方が強いのだ。

上記の投稿も当初から関わったのはあくまで黒田前市長で、自身はあくまで慣例の公務だったと強調している。公務という点では黒田前市長も同じこと。ここでわざわざ黒田前市長を持ち出したのは「批判材料」として利用したのだろう。

さらに山本市長についてはこんな疑問も投げかけられている。

市内 生コン業者の 告発の裏側

昨年11月8日、読売新聞が「河川敷無断で舗装し使用 交野の生コン会社 市の行政指導応じず」と報じた。これは(株)オクノナマコン(交野市倉治6)が隣接地の国有地を無許可使用しているとして大きく報道されたものだ。これに対して山本市長は「断固たる措置をとる」と明言しており、市も被害届を提出。同社への刑事告発が受理されたと1月23日に報告した。

また同社が選挙の際、維新候補の選挙事務所だったことも山本市長はたびたび問題視している。公式ブログ(1月23日)「がらと川河川敷の不法占用に断固たる措置を採ります」においても

「当時の市長である黒田実前交野市長と繰り返し生コン会社を選挙事務所として使っていた大阪維新の会」

と繰り返している。

なにしろ生コン業者といえば「関西生コン」問題でもあったように社会から反発は少なくない。一部からは山本市長を評価する声も起きたが、これについても地元の見方は冷ややかだ。

同社社長は日本維新の会を中心に、佐藤ゆかり前衆議院議員など保守系議員を応援してきた。会社前には自民や維新のポスターが貼られている。

地元政界通ははこう話す。

「山本さんだって会社前にポスターを貼ってもらっていたでしょ。それを今になって不法占拠というのはおかしい」

確かにグーグルマップで過去を検索すると同氏のポスターが確認できた。

以前はオクノナマコン前に山本氏のポスターが。現在は撤去。

同社幹部は「不法占拠といってもすでに是正をしたのですが…」と声を落とした上でこう訴えた。

「もともとウチの社長が維新を応援してきましたが、山本さんが市長に当選した時も社長はお祝いに行ったんですよ」

同社はもともと山本市長の支援者の一人だった。一方、現在は維新と距離を置く山本市長。そこで維新議員の支援者である同社を追い落としにかかったのか? もちろん不法占有はあったとしても一度は応援してもらった間柄。これまた変わり身の早さが際立つ。

先の地元政界通もこう呆れる。

「府議時代は中田仁公前々市長に批判的で黒田前市長を応援したんです。ところが黒田さんと対立すると今度は中田さんと関係修復して応援してもらっています。もう何でもアリですね」

特定の攻撃材料、または話題性があるトピックスで有権者を集める維新流のスタイルを保つ山本市長らしいエピソード。SNS上ではお笑いコンクールのやらせ、生コン告発で評価する声も散見されるが、現実は“ 河内のポピュリスト”という評価の方が相応しいのだ。

Jun mishina について

フリーライター。法政大学法学部法律学科卒。 月刊誌、週刊誌などで外国人参政権、人権擁護法案、公務員問題などをテーマに執筆。「平和・人権・環境」に潜む利権構造、暴力性、偽善性を取材する。

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【交野市】生コン 告発、賞レースやらせ 指摘… だが「山本市長は 怪しい」の 声が 続々!」への1件のフィードバック

  1. 匿名

    いい年した、社会的地位もありながら、近所の女子中学生に粘着して脅迫まがいのメッセージまで送るような奴を、どうして交野市民は市長なんぞに担ぎ上げたのか?
    #893ef61c9cd8fe84255a7906bc8abba2

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