【香南市】共産党・吉良よし子父とも交流 安重根記念碑の設置は自民党元県議のパチンコ献金見返りか⁉

By Jun mishina
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高知県香南市内のホテル敷地で6月6日、韓国の独立運動家・安重根(あん・じゅうこん/1879~1910)の記念碑が建立された。安重根といえば、初代総理大臣・伊藤博文を暗殺したテロリストだ。テロ行為を英雄視したことに批判が殺到しホテル側は撤去を決定したのだが、もともとホテル側に記念碑設置を持ちかけたのは自民党元県議・西森潮三氏だった。もちろん日韓友好とは建前にすぎないだろう。同氏は過去、在日韓国人のパチンコ店から献金を受けており、関連性を疑われても仕方がない。(写真=韓国・KBSニュースより)

科研費(税金)でテロリストが研究できる日本

テロリストを税金で研究する大学。

安重根は日本による韓国支配が強まる中、義兵闘争に加わり、のちにロシア沿海州などを拠点に抗日活動を続けた人物として知られる。その名を歴史に刻んだのが1909年10月26日、伊藤博文を暗殺した事件だ。安は1910年3月26日、旅順監獄で死刑に処されたが、韓国内では独立と東洋平和のための義挙だと英雄視されてきた。

日本国内にも信奉者は少なくない。龍谷大学内には安重根東洋平和研究センターが設置され、歴史認識問題の発信源となっている。同センターは日本学術振興会による科学研究費助成事業(科研費)を活用し東洋平和論を研究してきた。また各地でも顕彰する運動は起きている。

自民党元県議・西森潮三氏の日韓近代史研究会が主導

高知県香南市の高知黒潮ホテルの敷地内に安重根の記念碑が建てられ今月6日、除幕式が行われたと韓国メディアが報じた。7日の聯合ニュースによると、記念碑は現地の日韓近代史研究会の主導で建立。碑文には安重根が掲げた「韓日友好 東洋平和」の文字が刻まれたという。あくまで韓日友好という表記からしても韓国側の強いイデオロギーを感じる。

もちろん記念碑に対して批判が殺到したのは言うまでもない。しかし筆者は当初から非常に不思議に感じていた。というのはホテルにとって反発を招くだけで観光スポットになるはずもなく、設置のメリットがない。

すると6月10日、高知黒潮ホテルがWebサイト上で「記念碑設置に関するお詫びとご報告」と発表した。事実関係部分を引用する。

西森氏より「日韓国交正常化60周年を記念した碑を建立したいので、ホテル敷地内の一部を貸してほしい」との申し出がありました。当ホテルは、今後のインバウンド需要も見据え日韓友好を象徴する記念碑であるとの説明を受け、その趣旨に賛同して敷地の使用を承諾いたしました。しかしながら、記念碑の具体的なデザインや碑文の内容については事前に十分な確認を行っておらず、内容を把握したのは2026年6月6日の除幕式当日でした。当ホテルとしては、内容を確認後、直ちに関係者へ撤去を申し入れ、協議を進めた結果、本日2026年6月10日より撤去作業を開始し、2026年6月12日には撤去を完了する予定です

ホテルとしては大迷惑な話。即座に撤去を申し入れたようだ。文中の西森氏とは高知県議会議長を務めた西森潮三元県議。また高知県日韓親善協会名誉会長を務める。2015年には韓国・全羅南道名誉県民の称号が授与された筋金入りの親韓派だ。

西森氏が記念碑用にホテルに敷地の使用を申し入れたという。歴史認識問題が絡む活動だから、共産党や社民党の関係かと思いきや県議会議長まで務めた元自民党県議だった。

日韓近代史研究会の会長も務める。

同ホテルに事情を聞いてみたところ、非常に困惑した様子が伝わった。

「西森氏が当ホテルの上層部の者に敷地の使用を依頼したのですが、安重根の記念碑とは聞いていなかったと説明しています。撤去費用については先方の負担になります」

現在、記念碑は撤去作業に入っており、姿を消すのも時間の問題だ。

一方、高知県日韓親善協会に接触を試みた。Web上では高知市内の韓国会館内にある「在日本大韓民国民団高知県地方本部」と同じ所在地だ。高知民団に聞いてみたところ現在、高知県日韓親善協会は同館に入っておらず、会員らの独自運営になったという。

高知県日韓親善協会幹部はこう話す。

「協会の名前が出たのは非常に残念です。韓国メディアは記念碑は〝現地の日韓近代史研究会〟が主導したと書いてあったと思います。西森氏が同研究会の会長だからでしょうね。ところが『高知新聞』などが県日韓親善協会の名前で報じました。しかし我々も寝耳に水の話。6月6日に除幕式が行われるという案内状が送付されて初めて知ったことなんです。高知県日韓親善協会の活動ではなく、あくまで西森氏個人の活動です」

意外にも日韓近代史研究会は自民党元県議の西森氏が会長を務める団体だった。地方で「近代史研究会」「郷土研究会」という組織は往々にして革新政党の活動団体にありがちだ。

それにしても西森氏はまるで〝だまし討ち〟のようなやり方でタチが悪い。ホテル側にすれば業務妨害も同然だ。しかも皮肉な話で、日韓友好を謳いながら結局は両国の歪みを浮かび上がらせてしまった。

そもそも日韓、日中にちなんだ記念碑の類は対立、炎上しか生まないものだ。2002年に和歌山県田辺市でやはり自民党・二階俊博氏の主導で中国・江沢民元国家主席にちなんだ記念碑が計画されたが批判殺到で白紙化。また2007年に鳥取県琴浦町の日韓友好記念碑の「東海」(日本海)という表記をめぐり抗議活動が起きた。石碑から「東海」の文字が削除され収束したが、特定人物、団体が主導する「日韓・日中友好」の空疎さが際立つ。

では西森氏はなぜホテルを欺いてまで安重根の記念碑を作ろうとしたのか。同氏の政治的背景を探ってみる。

共産党・吉良よし子参院議員の父に日韓親善を説く

西森氏の名誉称号を伝える。日韓親善協会中央会レポートより。

西森氏と韓国の関係を読み解くにはまず高知県と韓国の関係を読み解く必要がある。同県は〝韓国孤児の母〟こと田内千鶴子氏の出身地だ。田内は全羅南道木浦市で結婚し、孤児救済に尽くした。高知県議会は田内千鶴子の生誕110周年記念式典の出席のため2022年に知事、議員等44名が訪韓した。

共産党・吉良よし子参院議員の父、富彦元県議の週刊県議会ニュース(2022年11月20日)に当時の様子がレポートされている。

訪韓前、西森氏は私を議会控え室に訪ね、氏がこの間、本県の一県民として日韓親善にかかわってきた経緯を話され、その経験から「日韓親善を図り、よって、観光経済交流を促進するには、日本に併合され植民地となった歴史的経緯を私たちがよく知り韓国の人々の歴史観、国民感情を尊重・理解することが肝要である」旨を強調されました。そして、今回の訪韓団に参加している県議で未だ安重根記念館に訪れていない私に、親善協会の一行と一緒に記念館を訪問しないかと提案がありました。そして、かねてから西森氏と交流のある元韓国国務総理で記念館の理事長である金滉植(キム・ハンシク)氏に館内を案内していただき、のちに、晩餐をともにし、対話・懇親を深め知り合い、双方が理解し合い、もって両県交流親善の更なる促進を高知県の議会人として図る協力をしていただけないかとのお話がありました。

自民党関係者が共産党県議に対して「韓国人の歴史観、国民感情の尊重と理解」を説き、安重根記念館の訪問を勧めるというのだ。西森氏はまさに筋金入りの親韓派である。

だが、まさか日韓友好のためだと本気で信じる人はまずいないだろう。その通り、地元関係者の見方は冷ややかだ。

「西森氏は2011年、在日韓国人が経営するパチンコ店運営企業、株式会社慶尚から2006年から2009年の間、1500万円もの政治献金を受けていたことが発覚。議会でも追及を受けました。本人は〝返金した〟と弁解していましたが、知らないはずはないでしょう。安重根記念碑が在日社会への恩返し、見返りと思われても仕方がないことです」

談合企業からも献金を受けるなど集金力で知られた西森氏。そんな同氏が訴える日韓友好からは〝私欲〟しか感じられない。

Jun mishina について

フリーライター。法政大学法学部法律学科卒。 月刊誌、週刊誌などで外国人参政権、人権擁護法案、公務員問題などをテーマに執筆。「平和・人権・環境」に潜む利権構造、暴力性、偽善性を取材する。

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