【日本維新の会】身を切る改革の〝落とし穴〟和歌山維新・浦平美博元県議が公選法違反で書類送検!

カテゴリー: 政治, 未分類 | タグ: , , | 投稿日: | 投稿者:
By Jun mishina

荒ぶる議員が目立つ日本維新の会。和歌山県・浦平美博元県議は教員時代に生徒への暴行で2004年に有罪判決を受けた過去を持つ。浦平氏をめぐっては昨年の参院選に立候補した際、県議時代の寄附行為(身を切る改革)が公選法に抵触する可能性を筆者は指摘した。そして昨日21日、公選法違反で浦平氏が書類送検されたことが判明。問題ある行為には違いないが、身を切る改革自体が無理のある制度ではないか。(写真=橋本市の福祉施設「六地学園」にて)

教え子をYouTubeに呼んで談笑も…

自身の動画で事件を語った。

【参院選】告発スクープ‼ 維新・浦平美博候補(和歌山選挙区)の県内福祉施設寄付は公選法違反か

浦平氏は自身の母校、和歌山北高校に体育教員として勤務。剣道部の顧問を務めていたが2003年3月、剣道部員を竹刀や木製バットで殴打。竹刀が折れるほど激しく叩き、被害者の生徒は全治3月の重傷。2004年10月に傷害罪で懲役1年6月、執行猶予3年の有罪判決を受けた。

その後、和歌山市議、県議を経て昨年の参院選に立候補。立憲民主党と候補を一本化したが結果は参政党候補に約3万5千票差をつけられ4位に甘んじた。参院選の最中に週刊誌が過去の暴行事件を報じた他、YouTubeでは「10万再生!【参院選で落選して欲しい人間】浦平美博 」といったショート動画も登場。

また立候補を譲った立民関係者の中には「あの人(浦平氏)を統一候補にしたことはいずれ大問題になる」と危機感を露わにした。そうした声を受けてか、浦平氏は自身のYouTube番組で教え子と対談。だがこの動画で汚名返上できたとは思えない。

ところが社会的な評価に反して党内ではまるで特別扱い。暴行事件の過去が蒸し返されるのは確実なのに参院選の候補になった。

また本来、身を切る改革が党是にもかかわらず2024年12月の和歌山県議会定例会でボーナスアップ条例に浦平氏ら維新会派は賛成した。本来は背信行為だが、浦平氏らへの注意や処分は聞こえてこない。

当時、この一件について浦平氏に質問したところこう回答した。

「昨年、令和6年12月定例会における一議案に対しまして、誤った意思表示を行ってしまい、申し訳ありません。すべて私の失態であります。今後は更に細心の注意を払いながらこれからも真面目に取り組んで参ります。なお、身を切る改革は実行しておりますのでよろしくお願い申し上げます」

まさかその「身を切る改革」が今回の書類送検の原因になるとは、本人も予想しなかっただろう。

筆者のもとには昨日21日、地元関係者から「浦平氏が書類送検」との情報がもたらされた。それによると昨年9月、地元住民が選挙区内への寄附について公職選挙法違反で和歌山県警に告発。約9か月をかけて書類送検に至った。浦平事務所に確認したところ「把握していません」という回答だ。

一方、マスコミ関係者の間でもすでに情報は広まっており「私のところだけで4~5社から問い合わせがありましたよ」と地元議員は話す。

党員「地方議員を地方に押し込めるための制度かも」

寄附は「成果」なのだろうか。

確認しておくと身を切る改革とは維新独自のルールで議員報酬の5~20%相当額を寄附する制度だ。寄附先は基本的に被災地、自治体、福祉施設など公共性のある団体である。

期末手当を含む議員報酬が年間1000万円以上の議会は20%(0.2)
期末手当を含む議員報酬が年間1000万円未満の議会は10%(0.1)
期末手当を含む議員報酬が年間500万円以下の議会は5%(0.05)

浦平氏は2023年7月29日のnoteでこう述べている。

さて、表題の「身を切る改革」は、寄付をすることが目的ではありません。あくまでも県議会において有権者の皆様に議員報酬をカットすることが出来ることをお示しし、「やれば出来る」ことを実感頂く。日本維新の会所属議員として、理解を求め、訴えていくためのものです。

同時に、自ら切るそのお金を大切にし有効活用いただけるよう、私は児童養護施設へ寄付しています。

今回は6月期ということで和歌山県新宮市にある「紀南学園」に行ってまいりました。

子供たちは何も悪くない・・・。いろいろな理由があれど、大人が悪い。
私はそう思っています。だからこそ、弱者と云いながら真の環境整備が政治によってできているかと言えば、出来ていないと認識している。

私はこのような理由から「児童養護施設」へ毎月、寄付しているのです。(原文ママ)

浦平氏は和歌山市選挙区だから新宮市、橋本市など和歌山市外の福祉施設に寄付を行ってきた。ところが参院選は和歌山県全体が選挙区だ。となると公職選挙法199条の2が禁じる選挙区内への寄附に当たる可能性がある。県議時代ならば問題なかったが、国政に鞍替えしたことが仇となった。

もちろん選挙買収を目的とした寄附行為ではないだろうが、形式的には法令違反に問われ得る。

本来、寄附行為そのものは決して悪いことではない。維新議員らにとってはアピール材料だ。寄附先の関係者との記念写真などを個人のブログやSNSで紹介するケースもある。ところが皮肉にも浦平氏のnoteは公選法違反の証拠になってしまった。

和歌山維新は身を切る改革を期限内に実施しなかったとして林隆一県議を離党させたが、これは浦平氏の意向だったという。ところが世間の評価に反して、党内ではまるで特別扱いだった。

【続報】500万円 寄付でも「身を切る 改革」不履行? 維新和歌山県議が 離党勧告の怪

もともと身を切る改革は、党内対立や処分の口実に利用されることもある。議員にすればリスクと痛みしかない取り組みだ。それに維新のWebサイトでは寄附の成果を堂々と掲げるが、本当に有権者が望むことだろうか。むしろ報酬が高額であったとしてもそれに見合った議員活動を行えばいい話だ。

事件を受けて維新関係者の反応は興味深い。

「以前から選挙管理委員会に相談しながらヒヤヒヤで身を切る改革をやってきました。全国比例の人は寄附をどうしているのか不思議な制度ですよ」

またこんな意見も興味深い。

「(浦平氏は)参院選に出たら全県が選挙区になるのは予想できたはずなのに、なぜ気付かなかったのでしょうね。実は身を切る改革とは地方議員を地方に押し込めるための制度だと思っています。国会議員の立場が非常に強い政党です。自分の安泰のために地方議員を選挙区外に出させないという考えかもしれません」

寄附がリスクになるとすれば全く意味がない。今回の浦平氏の書類送検を契機に維新は身を切る改革を再考できるのか。特に地方議員にとっては死活問題かもしれない。

決して評判は良くない浦平氏だが、本件については党本部の方針も問われるべきだ。

浦平氏が仮に公民権停止となった場合は

【告発スクープ】亀田興毅氏も被害者? 怪しい牛肉投資に関与した片桐章浩和歌山県議に説明を求める!

一方、浦平氏の書類送検を受けて地元政界関係者も色めき立っている。

「仮に有罪になった場合は公民権停止(5年)でしょうね。問題は今後の和歌山市長選、県議補選にどう影響するかですよ。というのは和歌山市長選(投開票8月9日)に尾崎太郎県議、片桐章浩県議が出馬の意向です。もともと両氏が市長選狙いというのが既定路線。そこで参院選に落選した浦平氏が県議補選に出馬するとみられていました。しかし浦平氏が公民権停止になった場合、有力候補が一人減ることになります。これがどうなるかですね」

尾崎氏は父の吉弘氏が元市長。吉弘氏は1995年、旅田卓宗市長(当時)の辞職に伴う市長選で当選した。ところが吉弘氏は1998年、加重収賄罪で起訴され辞職。吉弘氏の後、旅田氏が市長に返り咲いた。今回の市長選では旅田氏も立候補を表明しており、尾崎氏にとっては宿命的な一戦になる。

一方、片桐氏は当サイトも報じた通り、元プロボクサーの亀田興毅氏も損害を受けたという牛肉投資の主催者、大久保貴嗣氏との関係が指摘される人物だ。

県議選狙いの関係者にとっても浦平氏の今後は気になるところだろう。

Jun mishina について

フリーライター。法政大学法学部法律学科卒。 月刊誌、週刊誌などで外国人参政権、人権擁護法案、公務員問題などをテーマに執筆。「平和・人権・環境」に潜む利権構造、暴力性、偽善性を取材する。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

wp-puzzle.com logo

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)