【愛知維新の会⑤】“維新とパワハラ” オーム騒動後に 杉本和巳が 岬麻紀を “詰めた”真相

カテゴリー: 地方, 宗教, 社会 | タグ: , , | 投稿日: | 投稿者:
By Jun mishina

「パワハラ」とは日本維新の会の枕詞? 維新推薦で当選した兵庫県・斎藤元彦知事のパワハラ問題は最たるもの。トラブルが続く愛知維新の会所属の国会議員、杉本和巳氏が2021年、国対室で岬麻紀氏を詰めた騒動は内部で語り継がれている。岬氏は自身のパワハラが報じられた御仁だが杉本氏の剣幕に圧倒されたか。

愛知維新の会の ゾッとする話

2021年某日、日本維新の会の国会対策室。

杉本和巳衆院議員が「お前がしゃべったやろ!」と岬麻紀衆院議員に詰め寄る。現場にいた他議員たちがエキサイトした杉本氏を羽交い絞めにして制止した―――。

当時こんな噂が広まった。そして維新関係者、愛知政界関係者の間で“ゾッとする話 ”として語り継がれる。取材してみると話は誇張された部分もあったが、大筋は事実だった。

ある意味では維新らしい出来事でもあるが、これには「背景」があった。2019年参院選、2021年衆院選に遡る。

岬氏はもともと 減税日本の候補

国会議員、地方議員問わずパワハラ騒動はたびたび報道される。しかしコトを起こした議員も選挙運動中は有権者に笑顔を見せるだろうし、辻立ちではにこやかに挨拶したはずだ。バッジをつけ「先生」になった瞬間に豹変する人物は少なからず存在する。

生来から粗暴なのか、バッジが粗暴にさせるのか、それは分からない。

しかし今回、レポートする杉本和巳-岬麻紀両衆院議員の騒動。この両議員、犬猿の仲というのは地元政界でよく知られた話。

党に提出した履歴書。

杉本氏は2009年の衆院選、旧民主党から立候補して当選。維新入りしたのは2016年。岬氏は2021年の衆院選で初当選だからもちろん杉本氏は先輩にあたる。

双方ともに生粋の維新議員ではない。

「岬さんは2019年の参院選の時、松沢成文参院議員が河村たかし名古屋市長に紹介したのです。つまり元は減税日本の候補。当時はまだ愛知維新が脆弱で減税の方が人気、知名度ともに上。当時、選挙事務所を切り盛りしていたのも減税日本のメンバーでした」(元議員)

減税と維新が公認。
2019参院選前の維新の広報誌。

この時点ではまだ杉本氏と岬氏の関係は問題なかった。しかし愛知県知事リコールの会事務局長で愛知5区支部長だった田中孝博氏の出馬辞退により岬氏が党支部長に就任。

比例復活当選組の杉本氏としては一人でも候補が少ない方が安泰というもの。なにしろ杉本氏は衆院候補の面談でも「衆議員議員はやめた方がいい」と志望者のやる気を奪うような人物だ。

そして2021年の衆院選で岬氏は当選。そして杉本氏による“岬詰め”はこの年に起きた。

原因はオーム・チャンティング騒動

杉本氏と岬氏はともに週刊文春のターゲットになったという共通点がある。特に杉本氏が「オーム・チャンティング」というヨガ儀式を国会議員会館や地元事務所で行ってきたのは週刊ポストも報じた。

「オーム・チャンティング」は国際スピリチュアル団体「バクティマルガ」の創設者、パラマハンサ・ヴィシュワナンダが提唱したヨガ儀式。

信者たちは儀式で「オ~ム~」と唱える。

「オームじゃなくて、オ~ム~です!」(元関係者)

発声をどう文字で表現していいのか分からない。とにかく「~」(波ダッシュ)で感じ取ってほしい。

維新関係者のDM。

「議員会館では月に一度、午前午後の部に分かれ各4~6人のグループで行われます。博美夫人も参加していますが、秘書にまで“アナタは家族と対話がない ”と問いかけ“ 大丈夫です”と答えると“ それは心の底からの会話ではない。私たちの教えを信じれば救われる”という話をするんですよ」(前出元議員)

オーム問題が発覚する以前はごく普通に会合が行われた。とある維新議員のDMを入手したところ会合中は「お客様を受け付けない」とのことだ。議員の仕事よりもオーム・チャンティング優先とは驚きだ。

さらに地元の一宮事務所2階はオーム・チャンティングの事務所として使用された時期がある。

以前はパラマハンサ・ヴィシュワナンダインターナショナルというHPがあった。オーム・チャンティングの開催日などの告知があるが、愛知県のスタジオは一宮市せんい4-5-1だ。

当時の日本維新の会のHPには「愛知維新の会」の所在地が一宮市せんい4-5-1。つまり同会の事務所はオーム・チャンティングのスタジオだった。現在は愛知県尾張旭市に移転したが双方ともに支部本部として機能しているとは思えない。

「もともと熱心なのは杉本氏よりも博美夫人。元夫との間にできたお子さんに不幸があってそれを苦にして宗教にのめり込んだといいます」(杉本夫妻知人)

つまり杉本氏とは再婚なのだが、夫人からの影響は強い。

杉本氏は2019年、「ベジタリアン・ヴィーガン議連」の副会長に就任したが、これも夫人の影響だという。

「それまでの杉本さんはどちらかといえば温厚な性格。食生活を変えてからは人格が変わったかもしれません。最初は公務で上京すると“ 久しぶりに肉が食えるんだ”と漏らしていました。ところがヴィーガン食を徹底してからすぐ怒鳴る、イライラするようになったのです」(前出知人)

なるほど思いあたるところがある。ヴィーガン活動家が攻撃的でデモ、SNSでも過激な言動が目立つ。やはり極端なヴィーガニズムの実践は人間性を変えてしまうのか。そして冒頭のトラブルが発生したのだった。

2021年11月2日、『週刊文春』が「“信者”とマントラ」 維新4回生議員が議員会館を不適切使用の疑い」と報じた。杉本氏がオーム・チャンティングの会合に議員会館を使用したことを告発した内容だ。

「議員会館でマントラ」

非常に反響は大きく杉本氏への批判が高まった。そして週刊文春が報じた後、冒頭のトラブルが発生。

維新関係者はこう前置きする。

「確かに“杉本氏が国対室で岬氏につかみかかって足立(康史)さんと山本(剛正)さんが羽交い絞めにして止めた ”なんて話が出回っていました。事実関係は少し違うかなぁ」

発端はオーム・チャンティング報道が関係したという。

「杉本氏は国対室によくお茶を飲みに来るんですよ。新聞や雑誌もありますしね。ところがたまたまその日は岬氏が国対室に呼び出されて2人が鉢合わせしたのです。杉本氏が“ (文春に)しゃべったやろ!”と迫った。口論というよりは杉本氏が一方的に詰め寄ったのです。足立議員と山本議員は“落ち着いて、落ち着いて ”と間に入ったと聞いています」(同前)

どうやら杉本氏は文春記事のリーク元が岬氏と誤解し逆上したようだ。本件については岬氏に同情の声もあった。しかし岬氏も自らのパワハラ問題でやはり文春砲のターゲットになった。

そればかりか岬氏のパワハラは愛知維新の会内部から問題提起され委員会の設置を求められている。ところが維新内部でハラスメント委員会の開催や処分があったという話は聞かない。こうした積み重ねが維新=パワハラというイメージを醸成したのだろう。

Jun mishina について

フリーライター。法政大学法学部法律学科卒。 月刊誌、週刊誌などで外国人参政権、人権擁護法案、公務員問題などをテーマに執筆。「平和・人権・環境」に潜む利権構造、暴力性、偽善性を取材する。

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【愛知維新の会⑤】“維新とパワハラ” オーム騒動後に 杉本和巳が 岬麻紀を “詰めた”真相」への4件のフィードバック

    1. 匿名

      お前ら、ネット民なのに淫夢語録も分かんねえのかよ。
      ちょっと2人とも、窓際行ってシコれ。
      #23ffea0790c331284d1a07211592422f

      返信
      1. 佐川急便

        ごめんなさい、許してください。
        何でもしますから‥。(何でもするとは言ってない)
        #130aa5c4db354fd144e8025f7c260d0d

        返信
  1. ピンバック: 【愛知維新の会⑦】刑事告発の過去も! 杉本衆院議員による 一宮市議への 妨害行為を 告発する - 示現舎