【交野市㉖】百条委積極派・黒田市議が請求書から外れた舞台裏を追った! 府議補選前の印象操作か

カテゴリー: 政治, 未分類, 行政 | タグ: , , , , | 投稿日: | 投稿者:
By Jun mishina
書籍表紙 書籍表紙 NewsChallenger

市長再選を狙う山本景市長だが、パワハラ問題については眼中にない様子だ。そこで現在、維新会派が臨時会招集請求書を提出し、百条委員会設置を進めている。ところが請求書の署名者の欄に黒田実市議の名がなかったことから一部から〝山本市長に寝返った〟といった批判意見が飛び交う。だが黒田市議はむしろ百条委設置の積極派だ。署名しなかったのではなく、維新会派による意図的な〝黒田外し〟というのが正解かもしれない。(写真=AIによるイメージ)

臨時会招集請求書が公開された

9月6日に行われる交野市長選挙及び交野市議会議員補欠選挙、交野市選挙区の府議補選。いよいよ周辺が慌ただしくなってきたが、交野市の場合、市政を揺るがせたパワハラ問題という課題が残っている。なにしろ山本市長自身がパワハラ認定を受けた当事者でもあるため、このまま幕引きは許されない。

そこで市議の間では百条委員会設置を求める声が強まった。

8月20日、維新会派の堀天地市議がX上に百条調査権付与に関する議員提出議案を投稿した。

また決議するための臨時会を求める「交野市議会臨時会招集請求書」も公開されており、そこには堀氏、そして岡田智里市議、岡田伴昌市議、野口陽輔市議の4氏が賛成者として名を連ねた。

地方自治法第101条に基づき議員定数の4分の1以上の議員が会議に付議すべき事件を示して、首長に対し臨時会の招集が請求できる。交野市は定数15議席のため最低でも4氏の署名が必要だ。

これで臨時会の招集を請求する手続きは整ったのだが、問題はここに黒田氏の名がないことである。

黒田氏は次の府議補選に立候補予定だ。このため請求書の署名には加わらずパワハラ追及から逃亡した、または選挙協力上、山本市長に寝返ったといった過激な意見が寄せられた。

ところが筆者のもとには「大きな誤解だ」といった意見が寄せられたのだ。どういう事情があったのか。調べてみると黒田氏は追及の手を緩めたどころか、維新会派に一杯食わされた格好だった。

14日に岡田氏から黒田氏に打診 黒田氏は快諾したが…

黒田氏関係者がこう解説する。

「8月14日(金)に維新の岡田智里市議から黒田氏に『職員によるハラスメント問題の調査に関する決議案』が送られてきました。岡田氏からは賛成を求められたので黒田氏は同じ会派(未来創生会)の野口陽輔市議とも確認した上で〝賛成します〟と伝えたのです」

つまり黒田氏は、百条委設置に消極的だったどころか、当初から賛成の意向を示していたのだ。それはLINE上の画像でも残っている。関係者から入手した記録を公開しよう。

確かに岡田氏から決議案に賛同するよう要請があって、黒田氏は快諾している。

この時点では堀天地氏の名はなく、当初は黒田氏、野口氏、岡田両氏の4人。臨時会の請求については共産党会派とも調整済みで百条委設置の見通しが立った。

「ところが岡田氏から〝黒田さん、府議補選に出られますが、仮に(市議を)失職した場合、請求書の署名が無効になりますが大丈夫ですか〟と確認がありました」(同関係者)

つまり、臨時会の招集を請求できるのは、あくまで現職の議員だ。

そこで黒田氏は議会事務局に確認すると伝え、議会の説明を待った。

「とてもナーバスな問題でしょ。黒田氏は14日(金)から週をまたいで17日(月)まで時間をかけて議会事務局に確認しました。その結果、やはり市議を失職した場合、請求書は無効になると確認。そこで黒田氏は迷惑がかかるということで署名を辞退したのです」(前同)

ところがフタを開けて驚いた。請求書の署名には堀氏の名前があったのだ。

堀市議も府議補選に鞍替えするのでは?

これには黒田氏陣営も怒りをこえて、呆れる他なかった。というのは――。

「堀氏も府議補選に立候補する予定なんですよ。ということは堀氏も市議を失職する可能性があるわけで、黒田氏と全く同じ立場でしょ。それなのになぜそこに堀氏の名があるのか理解に苦しみますよ」(前同)

黒田氏にすれば賛同したにもかかわらず裏切られたも同然だ。

それどころか黒田陣営からはこんな声も起きた。

「要するに府議補選で堀氏と戦うことになります。そこで黒田氏の評判を落とすために〝百条委員会設置から逃げた〟と印象操作したのではないでしょうか。でもなければこんな対応はあり得ません」

同じ府議補選に立候補し、市議を失職する可能性があるにもかかわらず、なぜ堀氏は署名できたのか。堀氏に取材を申し込んだ上で、質問状を送ったが返答はなかった。

また当初、黒田氏に決議案を持ちかけた岡田氏にも聞いてみると――。

当該市議がどのような判断から署名を見合わせられたのか、その詳細やご本人の意図については、黒田市議ご本人に確認していただくのが最も正確だと考えております。会派としては、議会として事実関係を明らかにする必要があると判断し、臨時会招集請求書に署名いたしました。会派の署名については、府議会議員補欠選挙の告示日との関係も踏まえ、告示日までに臨時会招集請求が成立すれば、その後、署名者が市議の身分を失ったとしても、当該請求の効力に影響が生じるものではないとの認識のもと、対応しております。なお、多忙のため、今後のお問い合わせにつきましては、ご回答いたしかねる場合もございますので、あらかじめご理解賜りますようお願い申し上げます。

岡田氏自身が府議補選を理由に確認を促したはずだが、そうした事実はなかったかのようだ。

また「署名者が市議の身分を失ったとしても、当該請求の効力に影響が生じるものではないとの認識」という認識も疑問である。筆者も議会事務局に確認したが、失職した場合は署名の効力を失うという説明だった。

岡田氏に対しこの点を強調した上で、当初は名がなかった堀氏の名前が突如、請求書の署名に出てきたのかを再度、問うた。

経緯については他会派議員の意向もありますので、詳細はお答えいたしかねます。これらの返答につきましては、堀議員と確認の上、ご返答させていただいております。

明らかに整合性が取れていない説明だ。それに堀氏も府議に挑戦するという立場ならば自らの言葉で説明すべきではないか。しかもSNS上には黒田氏への批判が起きている。黒田氏を署名者から外したことが、府議補選を見据えたネガティブ・キャンペーンだったとすれば、フェアな対応とはいえない。

地元政界通は言う。

「これまで山本氏を最も厳しく追及してきたのは黒田氏で、維新会派は長らく後手でしたよ。また市長選についても維新のみよしかおる氏が立候補することから共倒れになるため黒田氏が折れて譲りました。それで署名外しというのはあまりに恩知らずで姑息でしょう」

恩知らずといえば交野市のトップたるあの御仁も協力者たちに手のひらを返し、次々と切り捨ててきた。そういえばかの人物も元維新。今では維新会派の市議団とは対立するが、請求書の対応からすると〝同じ穴のムジナ〟かもしれない。

Jun mishina について

フリーライター。法政大学法学部法律学科卒。 月刊誌、週刊誌などで外国人参政権、人権擁護法案、公務員問題などをテーマに執筆。「平和・人権・環境」に潜む利権構造、暴力性、偽善性を取材する。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

wp-puzzle.com logo

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)