【和牛投資トラブル】和歌山県議を信奉する実業家・岩橋徹氏に囁かれるクリアースカイとの関係

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By Jun mishina
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被害総額約250億円といわれるクリアースカイ投資事件。今月8日に被害弁護団が東京地検特捜部に告訴状を提出した。クリアースカイ周辺に当サイトが昨年報じた牛肉投資トラブルの関係人物が浮上している。同トラブルについては和歌山県・片桐章浩県議との関係性を指摘したが、片桐氏に心酔する実業家、岩橋徹氏がクリアースカイ社の指南役だったとの疑惑がある。筆者は昨年、両氏同席の下で取材を行っていた。(写真=クリアースカイ社の事業説明会案内)

大久保氏は公の場で説明すべきではないか

【告発スクープ】亀田興毅氏も被害者? 怪しい牛肉投資に関与した片桐章浩和歌山県議に説明を求める!

片桐県議(中央)、大久保氏(右)、西井久氏(左)

大阪の有名焼肉店「板前焼肉 一斗」の創業一族である大久保貴嗣氏による牛肉投資トラブル。被害を訴える関係者の中には元プロボクサーで世界3階級制覇王者、亀田興毅氏や著名なプロ野球OBもいる。

問題の根源は大久保氏に違いないが現在、接触するのが困難な状況だ。だが大久保氏以外でも不可解な動きがある。

筆者は昨年、和歌山県・片桐章浩県議が支援者に焼肉店経営者らを紹介し、和牛投資への資金提供を後押しした疑いを追及。一方、片桐氏は「私も被害者」と反論した。現在、大久保氏については追跡調査中だが、この人脈の中で注目したいのが実業家、岩橋徹氏である。

岩橋氏は片桐氏を心酔しており、まるで師弟のような間柄だ。岩橋氏もまた、大久保氏から被害を受けたと訴えている。一方、岩橋氏は大阪を中心に事業を展開するほか、中国・海南島にも「板前焼肉 一斗」をオープンしていた。

海南島の一斗は昨年、オープン。

牛肉投資話をめぐる中心人物はもちろん大久保氏。またもう一人、大阪の弁護士事務所に勤務していた西井久氏が仲介役として名が挙がっている。

被害を訴える関係者によると、2022年5月ごろ、片桐氏から西井氏を紹介され、さらに西井氏を通じて大久保氏を紹介されたという。

だが一方で現在は、片桐氏自身も西井氏に騙されたとする立場だ。

片桐氏は岩橋氏の母、丸井美智子氏とも親交があり、丸井氏も手広く事業を行っている。エナジックという一機50万円ほどの浄水器を販売しており「片桐先生はエナジックを使っているから若く見える」と周囲に吹聴していたという。

こうした関係から岩橋氏は自身を「片桐ファミリー」と公言していた。片桐氏も被害を訴える立場なのだが、それ以前にそもそも「県議会議員」が交流を持つに適切な人物だったのか疑問だ。

昨年、当サイトの第一報掲載後の11月18日、岩橋氏が同席の下で片桐氏への電話取材を行ったのだが、驚いたことに反論に積極的だったのはなぜか岩橋氏だった。

「こういうこと書かれるとウチが迷惑なんですよ。ウチの会員にも報告しなければいけないし、風評被害があったら困るんですよ。海南島の話は関係ないじゃないですか。消してもらいたいんですよ」

そもそも岩橋氏については名前、社名も出してはいないし言及していない。ところが岩橋氏は「自分につながる」という。どういうことか理解に苦しんだ。

岩橋氏はこう憤る。

「片桐先生に海南島事業を紹介してもらいました。事業として動いており会社もあります。これは投資ではなく紹介してもらったんです。片桐先生と海南島と書いたらつながるんですよ、ウチが!」

片桐氏と海南島というワードだけで岩橋氏を連想できる人がいただろうか。その他県議や報道関係者ですらもそこまでのアンテナはないだろう。逆に片桐氏‐海南島‐岩橋氏はよほど密接な関係にあるのか。

一つ言えるのは岩橋氏と片桐氏は海南島事業でも強い結びつきがあるということ。逆に岩橋氏は片桐氏が海南島案件に関わっていると公言したようなものだ。

そんな岩橋氏だが、今度はクリアースカイ事件でも名が浮上している。

被害総額250億円とも

クリアースカイ事件とは何か説明しなければならない。

合同会社クリアースカイが実在性のないデータサーバーを投資家に購入させ、高利回りで買い戻すと説明して巨額の資金を集めたものの、買い戻し金の支払いが止まったトラブルのことだ。

同社の登記上の代表社員は辻蘭真氏(次男)で、契約書や会社案内にも代表者として記載されている。父、辻武弘氏は「会長」などと呼ばれ、債権者側や報道では実質的な中心人物と目される。過去には民泊投資会社「ハンドグローイング」の経営にも関与。長男の辻大輝氏はクリアースカイの執行役などとして、会社運営や代理店対応に関与したとされる。

ハンドグローイングには主に武弘氏、大輝氏、長女・桃華氏が関与。その後に設立されたクリアースカイでは、次男・蘭真氏が代表となっており過去の民泊投資事業からサーバー事業へ、辻家を中心とする人脈が引き継がれたとみられる。

クリアースカイの事業はこのような流れである。

  1. 客がサーバー、またはサーバーの所有権を購入する
  2. クリアースカイがそのサーバーを第三者企業に貸し出す
  3. レンタル収益を得る
  4. 数カ月後、クリアースカイが利益を上乗せして買い戻す

被害者側は、サーバーの運用益ではなく、新規顧客から集めた資金を既存顧客への支払いに回す、いわゆるポンジ・スキームに近い構造だったと主張している。

例えば「3カ月後に10%の利益を付けて買い戻す」などと説明。支払いには暗号資産が使われる場合もあり、「節税商品」としても勧誘されたのが特徴的だ。実在を確認できたサーバーはごく一部で数台だったとの話もある。

今年に入って買い戻し金の支払いが遅れ始め、2月18日以降は会社経営陣と連絡が取れない状態になったという。

しかし見る限り怪しげな投資話なのだが、そこになぜ岩橋氏が絡んできたのか。

問題を告発するnote『clearsky_iwahashi』によると被害者のオープンチャットで岩橋氏について「相談役」「辻家を支える立場」と説明されたというのだ。

岩橋氏は以前から仮想通貨、マイニング、サーバー関連事業を扱ってきた。また岩橋氏の関係会社CROSSとクリアースカイの旧所在地が大阪市南船場の近接していたこと、クリアースカイのブレードサーバー事業と、岩橋氏が以前から説明していたマイニング・サーバー構想に共通性があると説明している。

もちろん、これらの事情だけで岩橋氏がクリアースカイ事件の不正に関与したとはいえないが「相談役」といった証言は無視できない。

岩橋氏とは昨年の取材で連絡先を交換しており、そこでクリアースカイ問題についても説明を求めたが、携帯電話は電源が切られた状態だ。

そこで岩橋氏から連絡がくるよう片桐氏に依頼した。「岩橋さんには連絡していただく旨伝えています」と片桐氏からは回答があったが結局、岩橋氏からの連絡はなかった。

岩橋氏がクリアースカイで実際にどのような役割を担ったのか。本当に辻家に対する相談役だったのか、それとも事業の企画や資金調達にも関与したのか。だとすると岩橋氏自身もクリアースカイ被害者の可能性もある。牛肉投資問題や海南島案件には非常に積極的だった岩橋氏だからこそ、クリアースカイ問題でもぜひ説明してほしいものだ。

Jun mishina について

フリーライター。法政大学法学部法律学科卒。 月刊誌、週刊誌などで外国人参政権、人権擁護法案、公務員問題などをテーマに執筆。「平和・人権・環境」に潜む利権構造、暴力性、偽善性を取材する。

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