津市で 相生町自治会長による 大規模な 行政対象暴力が発覚

カテゴリー: 津市相生町自治会長事件 | タグ: , | 投稿日: | 投稿者:
By 示現舎取材班

三重県津市で、少なくとも6年前から相生町自治会の田邊哲司てつじ会長による、同和・暴力団の威力を背景として行政職員を私的に働かせること、市議会への介入が常態化していることが分かった。

相当数の市職員が、田邊会長が実質的に経営する飲食店の利用を強要されていると複数の証言があった。また市議会にも同様の強要があり、従わない市議会議員の議会での活動を妨害し、謝罪をさせる行為が繰り返し行われていた。他にも公共工事を請け負う企業への妨害が行われてきており、被害者はかなりの数に及んでいると見られる。

本サイトで不定期に掲載している曲輪クエストシリーズで、津市相生町の自治会長による市役所職員に対するパワハラが行われていることを報告した。しかし、さらに取材を続けたところ、被害者が多数にのぼり、議会にまで介入する等、パワハラどころか、非常に大規模な「行政対象暴力」と言える深刻な実態が明らかとなった。

市役所に対するクレーマーを同和で威圧

既報の通り相生町は同和地区であるのだが、田邊会長はそのことを最大限に利用していた。また、田邊会長自身は暴力団ではないが、既に故人となった父親の他、親族に弘道会系の暴力団組員がおり、その関係に対して市職員等が怯える実態がある。

田邊会長が就任した直後の2014年11月18日のこと。当時、市役所に対して障害者差別問題等を持ち出して頻繁に苦情を入れる人物が存在し、その人物が近隣地区の自治会長に対して「同和」と言ったことを理由に、田邊会長が教育長室で威圧した。その音声がある。

「おまえは日本国憲法にも喧嘩売っとんのやろ、ほんなら喧嘩買うたるわ、俺が。日本全国の同和連れてきたるもんでな」等と大声で威圧するのは田邊会長と、その親族である。その矛先は苦情を入れていた人物だけでなく、同席している市役所の幹部にも向けられている。

結果、市役所に苦情を入れていた人物は大人しくなった。これは、言ってみれば市役所が田邊会長を利用してクレーマーを撃退した形となり、市役所は田邊会長に借りを作った形となった。このことが津市と田邊会長の異常な関係の原点であると複数の関係筋は証言している。

私物化される市職員

昔から津市役所には少数の「地域のボス」の言いなりになりやすい体質があり、田邊会長もその1人になると思われたのだが、田邊会長の要求は前例がないほどエスカレートした。不適切な事例は多岐にわたるのだが、その1つが市職員の私物化である。

自治会の行事は本来は私的なものだが、それに市職員を駆り出すのは当たり前で、田邊会長の実家の横に町内会事務所を市職員に作らせた。

また、田邊会長は津市最大の繁華街である大門に、実質的に経営している店を持っており、そこに市職員を通わせた。飲食費は高く、ボトルキープすることを要求され、1回で2~3万円を支払わされたという証言がある。

当然、反発する職員もいるのだが、そのような職員は人事に圧力をかけられて左遷された。あるいは威圧されて謝罪させられた上、バリカンで丸刈りにされた職員は数十人のぼる。

そのような状況を前葉まえば泰幸やすゆき市長や幹部職員が知らないはずはないのだが、前葉市長は異常な状況を放置し、総務部長とはじめとする幹部職員はむしろ田邊邉会長に協力してきた。このような状況に絶望して退職する者がおり、さらには自殺者が出たと言われている。

愛車はセンチュリー、莫大な金が会長に

影の市長とまで囁かれる田邊会長のもとには、膨大な金が流れている。1つは前述の実質的に経営している飲食店の収入だ。普段から市職員を通わせている上、年末年始、あるいは田邊会長の身内の祝い事には多数の市職員が動員されるため、かなりの利益を得ていると見られる。

そして、もっと直接的な形で公金が田邊会長に流れている。その1つが「環境パトロール」で、従来は資源ごみの持ち去りを防ぐために市役所が市内各所の集積所を回っていたのだが、現在はそれが田邊会長に委託されている。市内17の収集エリアのうち7つが委託されており、その金額は年間約1千万円にのぼる

もう1つもゴミ集積に関わるもので、ゴミ集積所にはゴミ箱があり、これは自治会が設置するものだがその購入金額の一部を市が補助している。相生町ではここ何年かの間にこのゴミ箱が増えているのだが、ゴミ箱の購入金額について法外な見積額が市役所に申請されたものの、実際はネットの通販で安価に購入されていたという証言がある。

さらに、田邊会長が相生町および周辺地区で公共事業を行う業者に協力金を要求し、受け取っていたという疑惑がある。これについては「相場は30万円」という具体的な金額についての証言が複数あり、拒否した業者は妨害行為により工事が出来ず市からペナルティを受けてしまうため、業者は渋々支払っているという。

田邊会長の介入は市議会にも

田邊会長による不当な行為は行政のみならず、市議会にも及んでいることが確認されている。

前述した、田邊会長が実質的に経営する飲食店への来店の強要は市議会議員に対しても行われた。また、「相場は30万円」と言われる金銭の要求が歴代の市議会議長に対しても行われてきた疑いがある。

田邊会長への協力を拒んだ市議会議員は、田邊会長の関係者から市議会の傍聴席からやじを飛ばされる、家族に危害を加えることをほのめかされる等の妨害を受けた。

さらには、市議会議員による質問通告に対して田邊会長が恫喝し、市議会での質問が止められるという、民主主義の根幹に関わる事態も起きていたことが明らかとなった。

また、田邊会長に理不尽な謝罪をさせられた市議会議員の名前が複数名挙がっている。

田邊会長本人は事実関係をほぼ否定

これらの事実について、田邊会長本人に電話取材したところ、ほぼ全面的に否定した。

飲食店については自身とは無関係、市職員を私的に働かせることもしていないという。ただし、市教委の庁舎内でクレーマーを叱責したこと、市議会での質問通告に対して抗議したことがあることは認めた。

なお、当の相生町では町内会長へのなり手がおらず、他の候補がいない中で会長が決まった経緯があり、田邊会長の行為はほとんどの住民に知られていなかった。

示現舎では、本事件のさらなる詳細、背景を関係者の証言と共に後日レポートする。

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津市で 相生町自治会長による 大規模な 行政対象暴力が発覚」への3件のフィードバック

  1. 津市

    【津市議会】20200925決算特別委員会①で、ゴミのパトロール委託費に
    対する課税の見解を監査委員に質問しておりますねぇ。
    監査委員はただひたすら、私がそれに関してどうこう言う立場には無いと
    繰り返しておりますが。

    返信
  2. ピンバック: 【津市 百条委直前検証】田邊一派の「恫喝音声」現場は“市製糾弾会 ”だった - 示現舎