曲輪クエスト・特別編(192) 三重県津市相生町 ここにも「同和のドン」が!?

カテゴリー: 曲輪クエスト, 行政 | タグ: , | 投稿日: | 投稿者:
By 宮部 龍彦

以前、和歌山市芦原地区の町内会長が地元で公共事業を請け負う業者から金を巻き上げる等していた件をレポートした。一方、三重県津市の同和地区でもそれに負けず劣らずの状況があるという。町内会長による市職員へのパワハラが横行しており、市長や幹部も知りながら見て見ぬ振りというのである。

その場所は津市相生あいおい町。隣接する愛宕あたご、大井、高洲の各町も同和地区であり、それらを合わせると三重県でも最大の同和地区と言える。

公営浴場であるこの「さくらゆ」から探訪を開始する。大人200円と格安である。

戦前の記録ではここに414世帯の部落があった。産業は様々。明治時代の地図を見ると、既に当時には都市化しており、典型的な地方都市労働型部落と言える。

公衆浴場にはフードバンクの張り紙があることから、低所得者層が多い地方都市スラムの名残があると考えられる。

掲示板には、不審者が町内をうろついているとのお知らせが。筆者も不審者として報告されてしまったことだろう。

町内の道は比較的広く、駐車禁止となっていない場所が多い。道路が碁盤目状になっており、明らかに整備されている。実はこれは同和事業によるものではなく、1959年の伊勢湾台風で被災したことをきっかけに、地区の区画整理、移転事業が行われたからだ。そのため、高度成長期の最初期のニュータウンのような面影もある。

路上や空き地に動かなくなった車が放置されている。よく見るとアルファロメオ、フィアットといったイタリア製の車ばかり。部落内に自動車修理業者があるので、廃棄されているのではなくて、部品取りのための「在庫」と思われる。

過去の記録を見ると、職種は多種多様なので、今でも多種多様の職業の人が暮らしているようだ。

不可解な業務委託、パワハラ

そして、気になったのが「環境パトロール」と書かれた4台の軽自動車。

「環境パトロール」とは何かと言うと、ごみ集積所に置かれた資源ごみの持ち去りを監視するための業務。そして、そのための委託費用が市から町内会長に支払われているという。

ただ、相生町自体は大きな地域ではない。全体を回るのに徒歩でも1時間もかからない。4台もの車が必要だろうか。

相生町内会長についての情報は複数示現舎に寄せられている。その中で共通しているのが、この環境パトロールの件とさらに、市職員へのパワハラである。

相生町内会長が市の人事等で圧力をかけ、自分の気に入らない職員を異動させる、市の職員のミスをあげつらっては詫びを入れさせ丸坊主にさせる。

実質的に自身が経営している飲食店に市の職員を行かせる、町内会事務所として使っている建物のガレージの修理や私有地の草刈りや片付け等、市の職員を私物化しているというのだ。

本人に直撃しようと、町内会長の自宅と町内会の事務所を訪れて呼びかけたが、返事はなかった。ちなみに自宅や事務所の周囲は監視カメラだらけだ。

この地区の空き家は、それなりにあるが、取り立てて多いというわけでもない。

市長幹部も見て見ぬ振り

これは津市相生会館。隣保館ではなく集会所であり、自治会館のような使い方がされている。津波避難タワーがあるが、鍵がかかっていて入れなかった。

中には市長の環境方針の文書が。

ちなみに、相生町内会長のパワハラは市長も知っているが、見て見ぬ振りだという。そして、幹部職員には相生町内会長のパワハラ行為に加担する者もおり、市役所内は疑心暗鬼になっているという。

なぜ、相生町内会長の行為が野放しなのか。その理由を伺わせる証言として、相生町内会長が町内会の行事の後に市職員に金を渡すのを見たことがあるという。その趣旨は賄賂というよりは、私的な行為に対する手伝いをした市職員に対する「お駄賃」のようなものだが、いずれにしても市職員にとっては弱みになってしまうだろう。

無論、相生町が同和地区であることも、周囲が腫れ物のように扱う理由の1つである。警察が動くことも期待されていない。

会館の横の階段は2階までは登ることができたので、そこから撮影した。

会館のタイルの継ぎ目には草が生えていた。

隣の愛宕町には解放同盟三重県連の拠点があるが、解放同盟はこのことをどう考えているのか? もちろん解放同盟関係者が知らないはずはないが、解放同盟でさえ相生町内会長の扱いには困惑しているという。少なくとも、この件には解放同盟は関与していない。また、愛宕町と相生町は隣接しているが自治会は別である。

「三重県は県をあげて部落差別をなくそうと言っているのに、同和地区の悪評が広まっているのを放置している」

証言者の1人はそうため息をついた。

宮部 龍彦 について

ジャーナリスト、ソフトウェアアーキテクト。信州大学工学部卒。 同和行政を中心とする地方行政のタブー、人権ビジネス、個人情報保護などの規制利権を研究している。「ネットの電話帳」管理人。

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曲輪クエスト・特別編(192) 三重県津市相生町 ここにも「同和のドン」が!?」への2件のフィードバック

  1. 利己的な遺伝子

    YouTubeでここの自治会長の恫喝音声を聞いてガラの悪さに驚きましたし、彼のやり口も当然非難すべき・止めさせるべきものだと思います。ただ、全日本同和会のような自民党がバックについた大きな組織がやってきた利権ビジネスに比べるとかわいいものにも思えます。まあ、こんな人物が周りにいたら関わりたくないのは確かですが。

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  2. 怯懦老人

     美しの國・三重にとんでもない悪評が広まりました。
     人権問題を取り上げてきた者にとって、今回の事件は始発に戻る思いです。このような蛮行が低位に置かれた同胞への偏見を助長したことに憂います。
     御舎の今後のご活躍に期待します。

    返信