各党が次期衆院選に向け臨戦態勢の中、日本維新の会が議席を伸ばすという予測が目立つ。とりわけ4月の衆院補選和歌山一区で自民党候補を破った同党・林佑美衆院議員は躍進の象徴。しかしその夫、林隆一県議が党から離党勧告を受けたことが当サイトの調べで判明した。好調維新の足並みが乱れ始めている?
自民迷走の スキをついての 当選
4月に行われた衆院和歌山一区補選。自民党・門博文前衆院議員を破ったのが日本維新の会から出馬した林佑美衆院議員だ。保守王国の和歌山で非自民の新人女性議員が当選したのはまさに快挙。維新の勢いを物語っていた。
同区について自民党の迷走をレポートしてきたが、候補者選定をめぐり党内で泥沼の駆け引きが展開された。
しかも補選候補から漏れた鶴保庸介参院議員の後援会関係者が林陣営に加わったことも見逃せない。
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言うなれば自民の内紛のスキをついて当選したという見方もできる。門氏応援に訪れた岸田首相に爆弾が投げ込まれた凶悪事件も記憶に新しい。自民にとっては総力戦だったが門氏は敗北。逆に維新は次期衆院選につなげたいところだろう。
林氏「まだ正式決定で はない」
ところが快挙の地、和歌山維新に異変が起きた。
「日本維新の会県総支部前幹事長で夫の林隆一県議が離党勧告を受けたというのです」(地元事情通)。
この一報は大手メディアの支局も寝耳に水の話だったという。
維新の議員は報酬の2割を割り当てられた自治体に寄付するルールがある。林氏が履行しなかったのが離党勧告の理由というが…。当の林氏を直撃すると
「まだ正式決定ではありません。それに寄付はしていますよ」
という説明だ。仮に隆一氏が離党となると無論、林衆院議員の立場も苦しいはずだ。
「補選でも佑美氏は演説がおぼつかないので本部から吉村共同代表以下、幹部が代わる代わる演説する作戦をとったのです。もちろん隆一氏のサポートなくして当選できなかったでしょうね」(地元記者)
しかも「佑美氏は総支部副代表ながら、離党勧告を決定する10月10日の党紀委員会メンバーに入っていません」(同)というのも妙だ。
思わぬ内紛に先の事情通も首を傾げる。
「まだ組織力、人材も薄い和歌山維新が寄付ぐらいのことで離党を迫るでしょうかね」
つまり寄付の履行は建前。原因は林衆院議員にあるというのが専らの見方なのだ。仮に佑美氏がお役御免と考えれば夫への離党勧告も整合性がつかないか。となると維新躍進のシンボルもどっちらけの話。次期衆院選にも水を差しかねない。さらなる詳細は後日レポートする。
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