【熱海市土石流】発生直前に 伊豆山に 土を運んだ「横浜ナンバー」ダンプを追え!!

カテゴリー: 熱海土石流 | タグ: , | 投稿日: | 投稿者:
By 三品純

「伊豆山で見かけたトラック」。11月8日の配信記事で今年2,3月まで土砂が熱海市伊豆山に搬入されたという関係業者の証言を紹介した。それどころか7月3日の土石流発生直前まで建設残土を運ぶ大型車両が伊豆山を出入りしていたとの新情報が入る。そしてそのトラックは「横浜ナンバー」だったという。それから天野氏が盛り土を行う以前からも残土が運ばれた可能性も出てきた。となるとあらためて行政の怠慢を指弾する他ない。だが今回得た情報は事件解明に貢献するかもしれないが、同時に土石流の由来や原因が複雑化する恐れもある。

反天野陣営がすがった 横浜市の「部落解放同盟関東連合会」

「横浜市」といってもこれまでの関係情報としては同市戸塚区の違法盛り土、また自由同和会神奈川県本部の中区曙町への移転程度だ。あるいは湘南オーガニックファーム(小田原市久野)に土を運んだ業者も横浜市内と聞いたが、核心部分の情報ではないのでまたいずれ。本来、先の戸塚区盛り土は横浜市が刑事告発すべきとの指摘は少なくない。だが市側にその方針はなく、また警察側も「現場の作業員が特定できない」との理由から刑事事件に発展する可能性は低い。なかなか「横浜市関係」というのは人脈、情報共に乏しい。

一つ興味深いのは「部落解放同盟関東連合会 人権擁護推進協議会神奈川県連本部」という団体があり、同会・藤井正市会長は天野氏に抗議活動をしていた、と。横浜に足を向けるとそんな話が舞い込んだ。同会は「部落解放同盟」を冠するが、「部落解放同盟中央本部」傘下ではなく無関係の組織。行政が交渉相手とする同和団体とは性質が異なる。

藤井会長によると

「天野氏が千葉で造成工事をやった時に横浜市内の業者とトラブルになったので私が間に入ったのです。同じように小田原市の不動産業者にも話し合いに行ったことがあります」

同氏によると活動は同和問題に限らず、障害者施設利用者の相談に乗ったこともあるという。ただ話を聞くに「天野氏対応」という印象が強かった。反天野陣営の面々は藤井会長に救いを求めるかのようだ。

「土地や会社をとられた元社員から相談を受けて、天野氏に談判に行ったこともありますよ。自宅まで行ったけど出てこないからやりようがなかったけども」

同氏は高齢で温厚な人物だった。しかし同和団体の役員に対抗するため、同じく「同和人脈」に頼るというのは横浜市に限らずよくある話だ。交通事故などの示談交渉にも同和団体が介入する話もよく聞く。そこでいわゆる「同和は怖い」という現象に思う。「怖い」という根底には当事者の活動だけではなく、一般人が「畏怖する存在」として扱うから「同和は怖い」が醸成される側面もあるのだ。

残念ながら藤井会長から「横浜ナンバー」の有力情報は得られなかったが、偶然とはいえ面白い出会いができた。

天野氏以前から土砂が搬入されていた可能性も

ナンバーも黒塗り。情報公開して呼びかけるべきでは?

7・3土石流で流れた土砂や廃棄物は新幹線ビルディング、あるいはトランスファーだけのものではない。この点は関係者の一致した見方。つまり天野氏が売却後も盛り土が行われた可能性は大である。問題は売却後も天野氏、また地主になった麦島氏がどこまで把握していたか、だ。しかし立証するのは相当、困難だろう。加えてこんな背景も見逃せない。伊豆山は不法投棄、建設残土搬入の“ 穴場”として一部業者に広まっていたからだ。

これから指摘することは被災者からすれば「天野氏擁護」と受け止められるかもしれない。静岡県警は複数の関係業者に事情聴取を行ったが、中には周囲に「全て天野のせいにすればいい」と漏らす業者もいたという。天野氏も敵が多い人物だ。だから責任転嫁されやすい立場にあるが、真相究明のためにも事実関係はフェアにいきたい。

過去、天野氏の指示の下、残土を運んだ業者も存在するだろう。中には先の “ 穴場” という背景から無関係の業者が勝手に持ち込んだ可能性も捨てきれない。小田原市一夜城付近への不法投棄を覚えているだろうか。あの一件もある日、突然、無数のダンプがやってきて汚泥を農地に運び入れた。熱海市土石流問題を取材するようになり実感するが、不法投棄業者というものはある日、突然やってくる。そして強引に、理不尽に、だ。

天野氏を知る運搬業者は声を潜める。

「天野のことを“ 先生、先生”と呼んですり寄っていた平塚市の業者がいたよ。残土でも廃棄物でもなんでも伊豆山にぶちこむんだ。もう死んだから何も聞けないけどね」

また天野氏が伊豆山土地を取得する以前から投棄していた人物がいたという。

千場せんば(仮名)だよ。伊豆山関係では知る人ぞ知るっていう男なんだけどね。確か25年前から土を入れて、知人のダンプ屋がいうには『残土権』まで発行していたっていう話だ。ただいつまで千場が土を運んだのかは分からないよ。確かなのは土石流直前まで横浜ナンバー(のダンプ)が目撃されていたことだな」

土石流取材の初期、事情を知るという神奈川県内の土建会社に接触を試みたことがあったが実は「千場氏」は同社関係者だったことも判明した。

天野氏周辺に同社と千場氏について確認してみたところ

「確か7月中にテレビ局が1社、新聞社が1社取材したって聞いたけどね。その後、どういう風に報道されたかは知らないよ。警察も千場については把握しているはずだけど」

複数の関係人物が浮上したのは成果としたいが、逆に相関図が複雑になってしまった。しかも肝心の横浜ナンバーの正体は謎のまま…。それに天野氏以前より土を入れた業者が存在したのは行政が長らく“ 放置”してきた証左ではないか。大勢の犠牲者を飲み込んだ土砂と廃棄物が一体、どういう由来なのか解明するのは至難の業。こうなった以上、熱海市、静岡県は持ちうる情報を全て公開して捜査、報道に協力すべきではないのか。

誰が捨てた土砂か? 解明は行政の本気度が試される。

三品純 について

フリーライター。法政大学法学部法律学科卒。 月刊誌、週刊誌などで外国人参政権、人権擁護法案、公務員問題などをテーマに執筆。「平和・人権・環境」に潜む利権構造、暴力性、偽善性を取材する。

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