全国連から「公開質問状 6-2」が 送られてきました

By 宮部 龍彦

昨年末、「部落解放同盟全国連合会」(全国連)から「公開質問状」が届いた。

回答期限は1月10日とされていたが、結論を言えば回答していない。単純に回答するのが面倒な上に、「全国連は不法占拠していた市の施設から立ち退く対価として東大阪市からもらった3000万円を何に使ったのか」「全国連は大東市で公有地に駐車場を作って小銭を稼いでいたのではないのか」という筆者の質問には答えないし、「公開質問状」と言いながら全国連がやり取りを公開しないので、回答することに意味がないからである。

全国連は、昨年3月にウェブサイトに「差別者宮部に追い込みを 全国連の公開質問状6にたいし、示現舎宮部は回答することもできません。ネットで「土浦差別事件なんか知らん。筋違い」と喚き、逃げまくっています。質問状7をはじめ、無慈悲に追撃していきます。」と掲載しているが、その結果として送られてきたのが「公開質問状6-2」である。公開と言いながら、全国連のサイトで公開されている様子はない。

そもそも、一連のやりとりは、全国連が筆者による全国部落調査の公開に対して「糾弾状」を送付し、「極悪の差別事件として断定し」「確信犯には実力糾弾も辞さない。「やってもいいんだ!」。胸のつかえを取っ払い、思いを解き放つ。そのような大衆行動こそが今求められる。」等と書いてきたことが発端である。

しかし、完全に話が全国部落調査とは別の方向に逸れており、かと言って筆者の質問には全国連は回答しないし、筆者の回答を公開すらしていない。もはや回答する意味がないと考えるが、質問状の文面は独特でこれはこれで貴重なものなので、以下のとおり公開しておこう。

示現舎・宮部龍彦への公開質問状6-2

2023年12月24日
部落解放同盟全国連合会

 全国連から示現舎・宮部龍彦への公開質問状-6にたいして、いまだに文書回答がない。ネット上で、ボソボソと宮部が、公開質問状-6について、か細くぼやいたことは承知している。しかし、それでは回答にならない。いや、この舞台から、逃げている。
 改めて、2024年1月10日までに、文書による回答を求める。
 公開質問状-6は、次の要旨であった。
① 宮部は、自分を部落民だと詐称する、大ウソつきだ。この点は、数度のやりとりで、完全に明白になった。
② 宮部龍彦は、鳥取市下味野の本村にルーツをもつ、一般民である。苦し紛れになお開き直っているが、しかし、自分の実家や近隣を「部落探訪」(今では「人権探訪」と称す)でさらして「ここが被差別部落です」とは決してしない。できないのだ。今では、その下味野では旗色が悪いと自覚し、神奈川県の解放同盟員宅に勝手に本籍を移し、「これで正真正銘の部落民だ」などと、噴飯ものの演出をしてみせた。自分で自分の掘ったウソの墓穴にはまっている。宮部があれほど強弁してきた「下味野が部落」なら、なぜそんな猿芝居をする必要があるのか。
③ 差別体験の質問には、「全国部落調査の拡散を阻止され、部落研究を妨害されていることが、唯一の差別体験」と言う。まるで答えにならない。根っこがウソつきだから、答えがどこを探しても出てこないのだ。
④ 以上の1~3については、あえて回答を求めない。これ以上、根っからのペテン師のウソ、庇理屈につきあっても意味がない。宮部龍彦のウソ、デタラメは満場一致で確認された。

⑤ だが、以下の質問には、答えてもらおう。
 宮部龍彦は言う。「『部落民は誰もが苦しんだ経験を持っている』という根拠はない。部落民であるということで苦しみ、悩みなんかない」「結婚差別などは悪質デマ、オカルト、陰謀論の類い」だと言いう。この主張こそ、宮部自身の人間性の歪みを示して余りある。
 部落差別のなかでも、結婚差別は、部落民なら例外なく人生で一度は直面する問題である。有名な小説『破戒』でも、その一端が描かれている。戦前だが、部落と一般との交際を「誘拐罪」として、裁判所が監獄にぶちこみ、大問題になった高松差別裁判すら、君は知らないのか。このような結婚差別は、かってあったという話ではない。結婚差別によって、生身を引き裂かれ、決別や最悪自死に追いやられる例は、昔も今も枚挙にいとまがない。しかし、その多くが沈黙する。表面化するのは、万に1つ。なぜか。それだけ、深刻だからだ。真の悲惨は、沈黙するのだ。それを理解することが、人間性だ。宮部よ、恥を知るがいい。実際に表に現れるか、まったく表面化しないか、様々なケースは当然ある。しかし、部落問題の神髄がここには秘められているのだ。
 宮部の主張は、人間性の対極なのだ。君は、自分の非人間性を自認しているにすぎないのだ。そして、君のような無知無理解が、結婚差別を助長し、犠牲者の血涙を非情の闇に葬っているのだ。以上の指摘にたいし、宮部の見解を聞かせてもらいたい。

⑥ さらに、いまひとつ。「部落解放運動があるから差別がおきる」という転倒したウソについて。
 宮部は言う。「結婚差別などない。親が解放運動などやっているから忌避される」「解放運動などするから差別がおきる」と。権力・地対協意見具申とまったく同じことを言う。
 私たちは宮部に対して、解放運動とは無関係に部落差別事件は起きていることの具体例として、茨城県士浦市の差別事件を取り上げて質問した。この差別事件は、市職員である児童クラブ支援員が、部落から通っている児童に対して「部落だから頭が悪い」とか、親が廃品回収をしていていることを「ゴミ屋です。○○では被差別部落カーボを△△の連中と呼ぶのだけれど…ゴミ屋なんて普通はやらないでしょう、△△人だからなんですよ」などと差別発言をした事件である。
 全国連は、差別を受けた子供の親と何度も話し合った結果、市役所に対して事件を通告して取り組みをすすめ、当事者も反省を表明するなどしてきた。
 宮部はこれについてネットで、「茨城の話なんて、僕、全然関係ないから。A子ちやんとか、○○とか伏せ字にされても、何のことか分からない」などと逃げていた。
 ところがその後、宮部は部落探訪と称して土浦市の部落に行き、地元の名字を連呼しつつ「○○毛皮店倉庫とあるので、まさにそうですね」などと村内を撮影してネットでたれ流した。
 そして翌日に「回答します」として、まず言ったのは、「全国連が伏せ字にした地名が分かりました」として得意げに部落の地名を言い、テロップで流している。意識的な差別の上塗りであり、絶対に許せない。
 また差別事件について、「軽口」「「相当誇張されている、どこまで本当か分からない、信じない方がいい」などと、全国連が事件をねつ造したかのように言っている。
 そして結論として、「部落差別は風評被害でなく、解放運動がなくても現実にあるではないか」という私たちの指摘に対して、「全国連さん、あなた根拠のない風評被害を広めています」と言う。その理由は、解放運動が関係していない差別事件なら「じやあ、関係しなければいいんじやないですか。全国連さん、この件で土浦市を糾弾したんじやないですか」「総会屋と同じ。反社なんです」、それが「根拠のない風評被害を広めている」というものである。「市役所の人に任せておけばいいじゃないですか」「内部の規則に沿って、ちやんと法律に沿った処分をすべきだった」とも言っている。
 宮部は、差別事件が起きるのは解放運動のせいだという主張の間違いを突きつられ、まともに答えられないで逃げているのだ。そして差別事件が起きたらそれを糾弾することが間違いだという話にすり替えているのだ。
 宮部の理屈では、自主解放の差別とのたたかいなどはあり得ず、「役所のルールに任せるべきだ」となる。そう言うなら、「部落探訪」なども、宮部の好きな法務局のルールを尊重し、それに沿って削除したらどうか。
 改めて、念をいれて宮部に聞く。差別事件の具体例として、2022年に発覚した士浦市児童クラブの差別事件について、公開質問状-6で触れた。この差別事件の背景には、運動団体はまったく関係していない。地域の一般住民が、いかに根深い差別意識を今ももっているかを示している。宮部は、これのどこをとらえて「部落解放運動のせいだ」というのか。
 宮部はネットのボヤキの中で、「こんな事件は自分と関係ない。関知しないことだ。論点をコロコロ変えるのは困る」と述べている。そのくせ、「部落探訪(人権探訪)」で、当該の部落(未組織地区)を俳梱し、これ見よがしにムラの地名、職業、名字などをさらしものにした。
 そしてまた、あろうことか「こんな問題は役所に任せればいい。全国連が運動体として介入するから、差別事件にされた。全国連こそ謝罪すべきだ」などと許せない暴言を吐いた。本末転倒。差別糾弾闘争にたいする最も遅れた反動的見解を吐露している。宮部よ・これは、お前の独創的見解などではない。愚劣な差別主義者の、糾弾否定の合言葉だ。それが、この世で最も、愚かで、お前の言うところの役所の人間以下の、それよりはるかに低俗な連中の見識なのだ。思い知るがいい。
 宮部に問う。事実に照らして、土浦差別事件の問題の性質を述べよ。「解放運動があるから差別がおこる」論を謝罪・撤回せよ。
 以上、2024年1月10日までに文書回答を要求する。

宮部 龍彦 について

ジャーナリスト、ソフトウェアアーキテクト。信州大学工学部卒。 同和行政を中心とする地方行政のタブー、人権ビジネス、個人情報保護などの規制利権を研究している。「ネットの電話帳」管理人。

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全国連から「公開質問状 6-2」が 送られてきました」への7件のフィードバック

  1. 全国連への返答はこれだけでいいです

    「真の悲惨は、沈黙するのだ」

    じゃあ、全国連が沈黙せず、こんなに雄弁な質問状を送ってくるのは「部落差別」が真に悲惨ではないことの証拠になりますね。見事なブーメラン。

    以上、証明終わり。

    #60a989ee6d1e6ba87753b99e665ae65d

    返信
  2. 匿名

    部落の代表ヅラをした同和団体が派手に活動する→同和地区の印象が悪くなる→風評を信じた人が差別を行う→部落の代表ヅラをした同和団体が派手に活動する→同和地区の印象が悪くなる→風評を信じた人が差別を行う→部落の代表ヅラをした同和団体が派手に活動する→同和地区の印象が悪くなる→風評を信じた人が差別を行う→部落の代表ヅラをした同和団体が派手に活動する

    差別(風評)の無限ループが完成

    まだ差別があるぞ

    解放運動を継続するから金よこせ

    江戸時代からの差別は時間が経てば自然消滅する。
    未指定地区を見れば一目瞭然。

    #66a0f6215c477765e5ad3a7613de6c36

    返信
  3. 匿名

    まるで昭和の過激派のような書きっぷり。
    そら普通の人は怖がって近寄れないよ。
    #35cece504377edbd0ceadfddc47b218c

    返信
  4. 匿名

    グダグダと書き連ねた全国連のお手紙ですが、誰にも相手にされない独居老人が宮部さんに繋がりを求めているのだと思いました。
    高齢者福祉活動としてテキトーにお相手されるのがよいかと
    #019adc716ca43e45bb697f4fb1820466

    返信
    1. 宮部 龍彦 投稿作成者

      ここのコメント欄で、やたら下味野探訪しろと言っている人が全国連かも。

      返信
      1. 匿名

        多分そうでしょうね。
        あと10年もすればお迎えが来て文通もできなくなるから、昭和の公金ゴクゴク活動家の末路を記録する意味でお相手してください。
        #8ef308d3f954f0b8be0d0b248a70a153

        返信