作成者別アーカイブ: 鳥取ループ

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鳥取ループ について

ジャーナリスト、ソフトウェアアーキテクト。信州大学工学部卒。 同和行政を中心とする地方行政のタブー、人権ビジネス、個人情報保護などの規制利権を研究している。「ネットの電話帳」管理人。

学術・研究:部落探訪(142) 大阪府茨木市沢良宜浜3丁目

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筆者の手元に、あるレコードがある。「部落であることが~嫌~だった~」という歌い出しの曲を筆頭に、解放同盟の青年の熱い思いを歌った歌、解放保育の理論を歌った歌などが収録されている。レコードには大阪府茨木いばらき市にある部落解放同盟沢良宜さわらぎ支部の名前が書かれており、製作年は記載されていないが、おそらく1980年前後ではないかと考えられる。

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淡路島5人殺害事件で 鑑定人が法廷でバトル

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去る7月17日、大阪高裁である事件の控訴審の第2回公判が行われた。2015年3月9日に起こった淡路島5人殺害事件の平野達彦被告の裁判である。この事件では、被告人の言動の異常さから精神障害が疑われ、そのためかマスメディアがあまり詳細を報じない状況が続いている。

平野達彦は一審で責任能力ありとして死刑判決を受けたが、控訴審においても異常な言動を繰り返したため、検察も弁護士も必要性を否定したにも関わらず村山浩昭裁判長が職権で再度の精神鑑定を行った。

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学術・研究:部落探訪(141) 神奈川県足柄下郡湯河原町 吉浜千歳ヶ丘

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湯河原町は神奈川県の南西の端にある。そして、ここにも部落があり、戦前の記録では36世帯、雑業が主であった。

神権連の機関紙『人権のとも』には、この部落について詳しく解説されており、湯河原町によって同和地区指定されていたことが記されている。

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「琴浦文書」から見る 同和減免の実情と住民の本音

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以前、鳥取県の琴浦町で同和対策固定資産税減免(同和減免)の対象地域についての町議会議員の質問が、差別事象として町執行部から県人権局に報告されたことをお伝えした。

その結果、町議会が執行部と対立し、県人権局に提出された報告書は撤回され、本論である同和減免についても、その廃止を求める議決が町議会でなされることとなった。

示現舎では、その経過についての非常に詳細な文書を入手した。

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学術・研究:部落探訪(140) 東京都台東区今戸

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今戸と言えば、関東の穢多頭、浅草弾左衛門の居住地として知られ、実際に江戸時代には大規模な穢多村があった。しかし、住民は散り散りになり、スラム化することもなく、戦前には既に部落としては消滅していたと考えられる。

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大阪のポシンタン(犬鍋)が絶滅!?

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コリアタウンのお店の密かな人気メニューであるポシンタン。進んで食べるものというよりは、言わばゲテモノ料理として話のネタか度胸試しのために食べるか、そうでなければ何か特別な効果を期待して薬として頂くという方がほとんどではないだろうか。

先日、大阪を訪れた時、中途半端に時間が余ってしまったので、これから本格化するであろう夏の暑さへの備えとして、ポシンタンでも食べようと今里いまざと駅に降り立った次第である。

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学術・研究:部落探訪(139) 山口県光市浅江 高洲

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光市浅江「高洲」と言えば、山口県では最も有名な部落であると考えられる。もともと砂浜に住宅が密集していたという顕著な立地であったということもあるが、猿回し師の村崎太郎の影響が大きいことは言うまでもないことだろう。

1935年当時は76世帯の部落であったとされる。砂浜であるため普通の農業はできず、雑業や日雇いが主な仕事であった。

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学術・研究:部落探訪(138) 山口県岩国市周東町上久原

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今回訪れたのは、山口県で最大の部落、上久原地区である。1935年の記録では250世帯であり、農業と食肉業があったとされる。

そして、現在でもこの地では食肉業が顕著である。

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全国部落調査事件 第7回弁論準備手続

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7月10日、東京地裁で全国部落調査事件の第7回弁論準備手続がありました。「原告が「被差別部落出身者」であることを証明する公正証書 」 はまた出てきませんでした。次回弁論準備手続は9月11日11:30です。

詳細は昨晩のライブストリーミングの録画を御覧ください。

「貧困者データベース」と「破産者マップ」の関係は?

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今週に入ってから貧困者データベースというサイトが話題となっている。現在はつながらなくなっているが、話題になった当初はデータを削除するためにビットコインでの支払いを要求する内容があった。

サイトには地図も表示されていたことから破産者マップが連想され、関係が取り沙汰されているが、関係性は薄いと考えられる。

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学術・研究:部落探訪(137) 山口県岩国市周東町下久原緑町

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山口県で最大の部落は周東町上久原にあり、「久原」と言えば当然岩国市でも最も有名な部落なのだが、具体的にどこが部落なのかということになると、市民の意識は釈然としない。下久原全体が部落だと思っている人もいた。

しかし、具体的に周東町下久原緑町と答えられる人はいなかった。研究者によれば、江戸時代の文献から緑町に穢多村があったことが分かるが、歴史家でなければ地元の人間でも知る人はほとんどいないだろうということだ。

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アンチ個人情報保護⑩ 紙とネットは違う?

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裁判所が電話帳の掲載情報をネットに載せてはいけないと判断した直接の理由は、大まかに言えば「紙とネットは違う」というものだ。そして、何の法律を根拠にしたのかと言えば、民法709条「故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う」である。

では「法律上保護される利益」は何かと言えば、憲法13条の「人格権」である。注意していただきたいのは、個人情報保護法は全く争点になっていないことだ。

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学術・研究:部落探訪(136) 広島県広島市西区福島町

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広島県最大の部落は、原爆の爆心地から約2kmの場所にある。1935年の記録では982世帯、5693人という大部落は、原爆で90%の建物が全壊し、住民の10%が即死、60~80%が負傷した。

それでも、地域の産業、文化、コミュニティが完全に破壊されることはなく、部落としての福島町は残り続けた。

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琴浦町議会での議員の質問が「差別事象」として県人権局に報告される(後編)

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そもそも固定資産税の同和対策減免はどのようなもので、何の意義があるのか、その点を説明しておく必要があるだろう。

同和減免とは何かと言うと、端的に言えば、同和対策全盛期はいわゆる「部落民」であれば固定資産税を払わなくてよいということが普通にあった。これは「同和利権」「同和特権」であると考えて差し支えない。払わなくて良いとまではいかなくても半分で良いとか。3割引されるということもあった。

意義はあるのかと言うと、身も蓋もない言い方をしてしまえば、実質的には何の意義もないと考えられる。

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学術・研究:部落探訪 (135)山口県岩国市玖珂町同道・柳井田下

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玖珂町くがちょうの柳井田下、同道には部落があったとされる。1935年当時の戸数はそれぞれ53,12で、生活程度は極端に悪くはなかったようだ。筆者は研究者と共にその地域を探訪した。

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琴浦町議会での議員の質問が「差別事象」として県人権局に報告される(前編)

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地方議会で同和行政に関する議員の質問が部落差別認定されるということは、滋賀県甲賀市や福岡県那珂川町など、過去に何度も起こっているのだが、今度も同様のことが鳥取県琴浦町で起こっている。しかし、今までとは異なり、町執行部側が町議会議員の質問を差別認定したのに対し、議会が反発するという珍しい事態になっている。

実は町が差別認定をしたことには、筆者が関わった裁判のことも関係している。そのことを含め、今回の事態の背景を探った。

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学術・研究:部落探訪(134) 広島県呉市山手2丁目

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今回は、アニメ『この世界の片隅に』の舞台となった呉市にやってきた。呉市の代表的な部落は山手やまて2丁目、別名「山手の谷」と言われる地区だが、正確にはここは部落ではない。

ここが唯一の事例というわけではないが、近世の被差別民の居住地とは無関係であるのに同和地区指定された顕著な例である。

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学術・研究:部落探訪 (133) 山口県岩国市 周東町獺越 明神 喜十郎

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1935年、現在の岩国市周東町獺越おそごえ明神みょじん喜十郎きじゅうろうという名前の部落があったとされる。

主な職業は農業、砥石掘り、日雇い労働。儀正堂、明神を探訪した際に、喜十郎についても聞いたのだが、大まかな場所を知っている住民がいた。ただ、喜十郎には既に人はおらず、廃集落になっており、長らく行っていないので今はどのような状態になっているか分からないということだった。

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学術・研究:部落探訪 (132) 山口県岩国市周東町 獺越久杉儀正堂・三瀬川東日成

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岩国市の部落を研究しているという方に招かれ、筆者は岩国市を訪れた。まず、興味を持ったのは旧周東町の少数点在部落である。特定は困難と思われたが、幸いにも特定に成功した。

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学術・研究:部落探訪 (131) 奈良県北葛城郡上牧町 上牧北上牧

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今回訪れたのは奈良県北葛城郡きたかつらぎぐん上牧町かんまきちょうの部落である。

1935年の記録では279世帯の部落があったとされ、生活程度は比較的よかった。規模は前回探訪した御所市の柏原北方に近く、他の部分でも共通点が多い。

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学術・研究:部落探訪(130) 奈良県御所市柏原北方

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御所市柏原かしはら北方きたほうは1935年には260世帯、生活程度は中程度の部落であった。ここは全国水平社の創立者の西光万吉の出身地としてあまりにも有名である。また、現在は水平社博物館があることでも知られる。

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学術・研究:部落探訪 (129)大阪府藤井寺市林4~6丁目

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ご存知の通り、百舌鳥・古市古墳群が世界遺産登録される見通しとなった。そこで、今回は古市古墳群がある藤井寺氏を探訪することにした。

この地域で興味深いのは、古墳の周囲に多数の部落があり、しかもそれらがどうも同和地区指定されていないらしいという点である。

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佐川急便が 東京人企連から脱退

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本誌の調査により、佐川急便が昨年に東京人権啓発企業連絡会(東京人企連)から脱退していたことが判明した。

東京人企連は『部落地名総鑑』購入企業により、部落解放同盟によって組織させられた東京同和問題企業連絡会が改名したもので、ソニー、ソフトバンク、電通、NTTなど日本の代表的企業が加入している。

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長谷川豊の「差別発言」の元ネタを探してみる

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ご承知の通り、日本維新の会の公認候補(現在は公認停止中)である長谷川豊氏が、講演での部落問題についての発言を巡って猛批判をされている。しかし、長谷川氏の発言のどこが差別なのか、よく分からない人が多いというのが実情ではないだろうか。

何よりも、長谷川氏の「差別発言」には元ネタがある。部落問題についての認識というものは、少し前までは研究者でさえ長谷川氏と同レベルで、それが史実として教えられていたもまた事実なのである。今回はその点を検証してみようと思う。

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学術・研究:部落探訪(128) 神奈川県小田原市 東町1丁目・浜町4丁目・酒匂4丁目(後編)

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今回は、解放新聞および東町住民から部落とされている浜町から探訪する。しかし、結論から行ってしまえば、そこは歴史的な意味で部落とは言えないだろう。

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学術・研究:部落探訪(128) 神奈川県小田原市 東町1丁目・浜町4丁目・酒匂4丁目(前編)

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今回は小田原市の部落を探訪した。酒匂川さかわがわを挟んで東側に酒匂部落、西側に山王部落がある。1934年の記録では合わせて77世帯の部落があったとされる。

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全国部落調査事件 第6回弁論準備手続

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5月13日、東京地裁で全国部落調査事件の第6回弁論準備手続がありました。結論から言えば、「原告が「被差別部落出身者」であることを証明する公正証書 」 は今回も出てきませんでした。次回弁論準備手続は7月10日10:00です。

今回も動画で解説しています。

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学術・研究:部落探訪(126) 大阪府八尾市安中町8丁目

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大阪市八尾市安中町の同和地区は、もとは「東八尾座」という部落であり、1935年の記録では115世帯、1958年の記録では61世帯と記録されている。この部落の範囲についてはよく分からないことが多い。

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学術・研究:部落探訪(125) 山梨県都留市つる5丁目 “鷹の巣”

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あまり知られていないが、山梨県にも部落がある。1929年の内務省による調査では23の「被圧迫部落」があったとされ、戸数は342、人口は1873であった。

ただし、経済生活の程度は、全般的には「一般と同じ」であったと報告されている。後述するが、戦後になって長らくの間、同和地区は存在しないと山梨県が国に報告したのはそのためだろう。同和事業特別措置法は、その内容からすると被差別部落であれば全てが対象となるわけではなく、実態として経済等の発展が阻害されていることが対象地域の要件である。

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