【熱海市土石流】平塚市造成地で 天野氏&麦島氏、メガソーラーの 関係を見た!

By 三品純

熱海市以外でも関係があったじゃないか! 同市伊豆山地区土石流の要因とされる盛り土を行った開発業者・元所有者、天野二三男氏と現所有者でZENホールディングスの事実上のオーナー、麦島善光氏。これまで両氏は熱海市伊豆山地区宅地売買のみの関係と目されてきたが、他地域でも土地取引があった! それが神奈川県平塚市岡崎の造成地である。同地の所有者は天野氏が社長が務めるソレイユ→麦島氏→現所有者のユニホー(麦島氏のグループ企業)という履歴をたどっている。しかもメガソーラーまで絡んだとすれば―――。もはや両氏の関係は伊豆山地区売買だけといわせない。

平塚の台地に並ぶトンパックの山

「昔は小田原三悪人といって天野さんと飲食店の・・・おい書くなよ」

「天野さんの盟友はオタクの早川の記事で登場したTさん、それからSさんだ。もともとSさんは雀荘の経営者なんだけど面倒見がいい人だったよ。Sさんは手広く商売をやっていて新日本プロレスの神奈川地域のプロモーターとして名うての人だった。芸能人にも顔がきいたよ」

S氏は別エピソードでも登場するのでまたいずれ。

「湯河原の〇〇さん(日本にありふれた苗字)も天野さんの被害にあったから取材したら?」

こんな具合で小田原市から東海道沿線、足柄上郡、箱根地区の関係業者に話を聞くと天野氏にまつわる様々なエピソードに遭遇する。

もう一声、深層部分を語ってほしい場面もあるが「(宅地開発について)うちのベテラン町議なら分かるかも。だけどあの人たちは怖がって話さないでしょう(笑)」(足柄上郡内の住民)という有様。“同和”が影響しているのはいうまでもない。天野氏取材はこの繰り返し。

怪紳士・天野二三男。この名は神奈川県、静岡県東部、関東一部地域まで広範に知れ渡っている。熱海市伊豆山地区の開発経緯を知るために関係業者の取材を継続中だが、核心部分を知るであろうトランスファー社長の沼尾勝男氏も連絡がつかない。下請け業者を探そうにも「あの人(天野氏)は近隣の業者なんかに頼まねえよ。誰もやりたがらないから」と関係業者が異口同音に証言する。

界隈では悪評ばかりだから往々にして小田原周辺より遠方の業者に発注するという。斯様な訳で“ 遠方”の土建業者に天野氏の行状について聞いてみる。

「オレは熱海に関係ないからな。もう長いこと(天野氏と)音信不通だしね。ただ少し前、同業者から聞いたのは平塚市で造成をやって麦島(善光氏)さんに売却したということだけ。その現場に天野さんが来てるっていうから支払い請求に行こうとしたけど、周囲も関わるなっていうからさ。知らないなら行ってみれば?」

と、教えられたのが神奈川県平塚市岡崎の台地。住宅街を上がっていくとその造成地がある。

登記簿を見れば天野氏、麦島氏の関係は一目瞭然だった。天野案件ビギナーの方は株式会社ソレイユという社名は聞き慣れないかもしれない。同社社長というのが天野氏。株式会社ソレイユは横浜市戸塚区の違法開発記事で紹介した。造成地入り口付近にはトンパック(重量物を入れる袋材)が並ぶ。天野氏の開発事業では定番の光景だ。

お墓が崩れそうだった。
戦隊ヒーローのロケ地のようだ。

草生し荒れた状況をみると工事は停滞中なのか。着工当時を付近住民に思い出してもらったところ

「天野さん? 来ていましたよ。たぶん4~5年くらい前にタオルをもって工事の挨拶に来られたけど。その頃は土石流も起こってないし普通の業者さんと思っていました。不安になって詳しい人に聞いたら“ 切り土だから心配はない”といわれたんですけど・・・」

人工的に土を盛り平面を造る「盛り土」に対して、切り土は地盤の斜面を削るためより強度は強い。といっても元社員は「他に土を運んでいるんだよ」と吐き捨てるように指摘しており、新たなトラブルを予感してしまうが本題に急ぐ。

別の住民は

「以前は天野さんも工事に立ち会っていたけど、今は(工事は)止まっていますよ。もとの地主さんはOさんというお宅でちょっと複雑な地形だったんですよ。何か被害? さあアパートにお住まいとは聞きました」

といった地域の声が続く。天野氏の開発事業は現場任せが通常だが、同地は自ら陣頭指揮に立ったのだろうか。

現時点での疑問点をまとめてみよう。天野氏と麦島氏は双方とも土石流被害者らから刑事告訴、損害賠償請求されている。このため報道で伝わるところ土石流の原因である「盛り土」について“知っていた、知らなかった ”と言い分が食い違う。それから天野氏は「元幹部」としてメディアの取材に応じる時も麦島氏との関係性について言及していない。対する麦島氏側も天野氏との関係について説明は乏しい。『デイリー新潮』(8月20日配信)によれば麦島氏担当弁護士が

「麦島は前所有者とは本件取引前には面識は無かったということです」

と回答していた。本件とはもちろん伊豆山造成地や盛り土のこと。伊豆山でたまたま両者は取引があったとも読み取れる。しかし平塚造成地の名義がソレイユから麦島氏そして関係会社・ユニホーに渡ったところを見ると、伊豆山だけの関係とは通用しない。平塚で売買があった以上、天野氏と麦島氏は熱海市伊豆山の新旧所有者以上の関係とみざるをえない。

現所有者であるユニホー管理本部に事情を確認したところ

「当方としましては、お答えする必要がないと考えておりますので、ご了承下さい」

との回答だった。

平塚開発業者は 伊豆山太陽ソーラーにも 関与していた

以上の疑問点を指摘した上で、もう一つ気になる住民の証言を紹介したい。

「天野二三男さんというのは造成後に聞いた名前でしたね。当時はまだ土石流前でしたから特に意識していませんでした。それにうちへ挨拶に来たのは株式会社三心(小田原市久野)だったから」

三心とは初見の人が大半だろう。平塚開発をめぐっては「天野? ちげぇよ。あそこは三心が開発してるんだべぇ」(市内業者)という声もあったが、いずれにせよ天野案件であり三心が関係している点に変わりはない。

同社、天野氏、麦島氏をつなぐものは何か? 天野氏を知る古参の地元デベロッパーが詳しい。

「私ら古いモノは三心っていうと小田原じゃなくて“ 箱根町の”で通っているんですよ。箱根時代から麦島さんと取り引きがあったはずだけど。創業者は天野さんの同級生と聞いています」

まだ本人に事情を聞いていないためまずは「創業者」(現在は株式会社トリニティ代表)としておく。

話はさらに続く。

「伊豆山盛り土地点の付近にメガソーラーがあったでしょ。あの設置工事は三心ですよ」(同前)

土石流以前、伊豆山はむしろメガソーラーこと「大規模太陽光発電所」建設で一部から問題視されてきた。ご承知の通り、メガソーラーは山間部を削り設置するため土砂災害、自然破壊といった危険性がある。福島原発以後、脱原発派や環境活動家といった類が太陽光発電の普及を叫んだが「環境保護を訴え、環境を壊す」という本末転倒ぶりに失笑を禁じ得ない。

さておき三心創業者、天野氏、麦島氏はある天野氏関係企業の役員が重要人物になるという。

「天野氏に麦島氏を紹介したのは環建築企画たまきけんちくきかくの上野宏文氏なんですよ。それから三心創業者も内実、天野氏をよく思っていません。そこで上野氏が関係を取り持ってきました」(元関係者)

記憶力が良い読者または天野案件に通じた人はこの名を知らぬはずはない。自由同和会神奈川県本部前事務所及び関連企業が入居していたランダムハウス城山(小田原市城山)を競売で落としたウエタカ商事社長の夫が上野氏。夫人が社長といって実務は同氏。また環建築企画の元所在地は先ごろ、農地の違法開発を指摘された湘南オーガニックファーム(小田原市久野1338)と同じ。上野氏については7月28日配信記事をご参考に。

天野氏側近に違いないが、私見だが上野氏もある意味で天野氏の被害者といえる(事情はまた別途)。同情できる面もあるがしかし伊豆山絡みになれば上野氏を挙げざるをえない。

前出の元関係者も同意見だ。

「(上野氏は)伊豆山開発の事情を“知らない ”ということはありませんよ。そちらの記事にも出ていたでしょ」

そちらの記事とは下記の写真。伊豆山開発でかつて掲げられた看板だ。

9月24日の配信記事で伊豆山温泉開発の販売担当企業として環建築企画を紹介した。天野氏は一時期、伊豆山で温泉施設の建設を企図していたのだが、写真の看板はその名残り。計画が頓挫したのはかの地独自の理由がある。熱海事情に詳しい人物の解説に委ねる。

「熱海ってのは掘ればたいていの場所で温泉が出てくるものなんですよ。ところがある地点を掘ると、別の場所の湯水が減ってしまいます。このため源泉確保はかなりシビア。さすがの天野さんも簡単にいきません」

なにしろ全国屈指の温泉地。新規参入のハードルは高く、さすがに「同和系列の企業」でも熱海の縄墨を押し切ることは難しい。

環建築企画、土石流発生後に不可解な移転

看板の施工・管理部分は先出の伊豆山開発業者、トランスファーの名も。となれば同社の沼尾氏と上野氏が知らぬ仲のはずがない。メガソーラー設置工事と上野氏の関係は定かではないが、少なくとも伊豆山開発で何らかの事情に通じているはずだ。それを裏付ける“状況証拠 ”が環建設企画の登記事項にあった。

同社所在地は長らく小田原市久野1338‐1だったが、7月14日付で足柄上郡大井町に変更。もうお分かりだろう、土石流発生以後の移転というわけだ。この当時、小田原給食センター(小田原市府川)、先の湘南オーガニックファームにテレビ、新聞が殺到していた。マスコミ攻勢に“ ヤバい”と感じたのか。

「大井町というのは(上野氏が)よく不動産取引をしていたからでしょうね。ですが事業上、会社は久野にあった方がいいに決まっていますよ。天野案件で久野は重要地だから。マスコミ対策もあって退避したとみるべきでしょう」(上野氏知人)

もちろん上野氏の言い分もあるだろう。ところが事情を聞こうにも残念ながら以前つながった上野氏の携帯電話は利用停止になっていた。以前会話した当時に一連の事実を掴んでいればと思うと口惜しい。上野氏との再接触は今後の宿題としておこう。

とはいえ平塚市岡崎は熱海市土石流の「本命」ではないにせよ、それでも天野氏ー麦島氏の関係を究明する上で一歩前進できた気がした。

対して肝心の天野氏に連絡してみても応じる気配はない。現在の天野氏は7月27日付で自由同和会神奈川県本部を除名になっている。湘南オーガニックファームへ立ち入り検査があった際は久しぶりに公の場に現れた他、10月初旬に共同通信のインタビューに応じた。近況はこんな程度である。

先の開発デベロッパーは天野氏の現状に呆れ顔だ。

「自由同和会神奈川県本部会員、というよりも天野氏関係企業の役員や元社員といった方がいいかな。みんな多かれ少なかれ天野氏に痛い思いをさせられながらついてきた面々です。ところが周囲に“ あいつら(自由同和会神奈川県本部会員)は会長職を乗っ取りたいから私を除名したんだ”と強弁しているそうですよ。僕からしたら今まで散々、支えてくれた連中だろって思いますけどね」

とかく自治体、行政、司法も同和の威圧には委縮し、ひれ伏すものだ。長年、同和を振りかざしてきた天野氏だが土石流被害「死者26名、行方不明1名」という現実から逃げることはできない。

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