大手メディアは旧統一教会こと世界平和統一家庭連合ネタ一色。またそれ以前は神真都Q、参政党などスピリチュアルな団体や陰謀論が社会の関心を集めた。おそらくオウム真理教の「地下鉄サリン事件」以来のインパクトではないか。そんな世相の中、今月21日に投開票を迎える和歌山市議補選(定数2)が“ スピリチュアルすぎる”と事情通の間で囁かれている。候補者をみると韓国系キリスト教会、自己啓発、また一時は幸福実現党候補も取沙汰されるなど確かにスピリチュアルな面々なのだ。
反創価から 左傾した 立正佼成会が 立民議員を支援
マスコミ、SNSでは旧統一教会ネタで溢れかえる。“ アベガー”なる反安倍元首相、反自民層が「#自民党は統一教会だったんだな」といったハッシュタグで拡散中だ。対して野党関係者が特定の宗教団体から支持されていることを指摘する向きもある。
その最たる例が立正佼成会が立憲民主党・白眞勲前参議院議員らを支援していたことだ。立正佼成会といえばかつては自民党候補を支援していたが、自公政権の発足以降は旧民主党系候補に支援を移している。左派の市民活動家はこんな印象を打ち明ける。
「領土問題、国鉄闘争、非正規雇用問題といったシンポジウムを立正佼成会の『佼成学園教職員組合』が後援していました。高齢者だと立正佼成会といえば自民党というイメージが強かったので抵抗を感じた活動家がいたのも事実です」
勘が働く人には「察し」というものだろう。立正佼成会が左傾した背景には反創価学会という事情がある。
とはいえ統一教会、立正佼成会、あるいは創価学会も然り、新興宗教であっても有権者であることに違いない。宗教団体による政治活動や選挙支援をどう線引きするのか?
旧統一教会の場合、全国霊感商法対策弁護士連絡会が設立され長年、被害が報告されてきた。こうした経緯があるため特に政治への関与に対して厳しい目が向けられるのは当然だろう。
新興宗教に対するアレルギーは左右の立場を横断するが、投票も支援もまた立候補もそれを制限するのは不可能だ。近年、幸福の科学を母体とする幸福実現党が地方議会とはいえ議席を獲得しているのも「抵抗」はあれども「制限」はできない。
政治と宗教、そしてスピリチュアルは今後、難題になっていくだろうが8月21日(日)の和歌山市議補選は当節を象徴するかのようだ。候補者には韓国系キリスト教牧師、自己啓発系インフルエンサー、また一時は幸福実現党候補も取沙汰されていた。
門博文前衆議院議員秘書などを務めた山本大地候補、また日本維新の会所属の林ゆみ候補、本来はこの2名の無投票当選のはずだったが、異色候補の参戦で混戦が予想されている。
キリスト教ならぬ ウリスト教候補は地元名家
ウリスト教というネットスラングを聞いたことはあるだろうか。韓国内のキリスト教系新興宗教団体を揶揄したものだ。通常、「異端」とされるがキリスト教福音宣教会、通称「摂理」はその最たるもの。異端ではないが日本国内にも多数の韓国系キリスト教諸派が存在する。
その一つが「純福音東京教会」(東京都新宿)。母体は韓国内でも最大級のキリスト教団体「汝矣島純福音教会」だ。和歌山市補選の候補者の一人、高垣善光氏はその牧師で「フルゴスペル吹上教会」(和歌山市芝ノ丁)HPにその名がある。
「韓国由来のキリスト教団体とくればこのご時世、旧統一教会と誤解されかねんのによく出てきたもんや」と失笑するのは地元事情通。しかし同候補は単なる「牧師」ではない。
「彼は和歌山市では“政治サラブレット ”といってもええやろうな」(同)
高垣氏は第5代目和歌山市長・高垣善一(当選5回、在任1947年- 1966年)の孫で、父は元市議会議長などを歴任した弼氏。特に祖父・善一氏は戦後、和歌山のインフラを整備し収賄で起訴されたこともあるが「和歌山市名誉市民」に選出された。
この血筋は選挙活動においてもPR材料になるはずだがプロフィールにその記載はない。
「フルゴスペル吹上教会の牧師ということで一族から敬遠されているそうやね。本来は高垣家から出馬ということで話題になりそうなものだけど」
韓国系キリスト教会の牧師という肩書きがどれだけ有権者に響くか未知数。
「赤い十字架といえば韓国のキリスト教の象徴だけど市内の韓国系教会は統一教会問題が発生してからイエスのハングル文字をマスキングしていました(笑)。気にしているんでしょうね」(地元住民)
韓国系キリスト教団体に注目が集まる中で名門一族出身の“高垣牧師 ”はどのような判断が下されるのか注目だ。
保守系候補は 自己啓発系インフルエンサー
もう一人、世相を反映するとすれば無所属の山路恭世候補も同様だろう。コミュニケーション講座などで活動してきた。
先の事情通が解説する。
「山路氏は自民党議員の運動員や市主催の学習会講師をやっていました。自民の有力者が“ 無投票はアカン”ということで選ばれたのが彼女やね」
職業は「主婦」とあるが、典型的な自己啓発系のインフルエンサーである。先の参院選で躍進した参政党も非常に自己啓発色が強い組織だった。
やはり自己啓発本の版元として知られるサンクチュアリ出版HPイベント欄にその名が出てくる。
出版事情に詳しい編集者によれば
「サンクチュアリ出版は『月に1冊ずつしか出さない出版社』をコンセプトにしています。通常、出版社は書籍点数を増やしてナンボですが月1冊というのは不思議に思う人も多いでしょう。要するに刊行物以外のセミナー、オンラインサロン、各種イベントに誘導するビジネスモデルです」
政治家としての素養は未知数だが“キラキラ ”なその風貌に色めきだつ有権者は少なくないだろう。
こうした面々に本来は幸福実現党候補も浮上したが「補選では公認されなかった」(地元記者)という現地情報もあった。もし立候補していた場合、韓国系教会、自己啓発、幸福実現党というスピリチュアルな選挙戦が繰り広げられたことになる。
かつて選挙といえば「地盤、看板、鞄」の三バンと揶揄されたもの。政治活動は固有の権利とはいえスピリチュアル候補の増加で「茶番」とならぬことを…。
タイトルの「スピリチュアルすぎる」と内容がマッチしない印象でした。地味な補選ですね。
まあ、市長選で吉本候補に集まったリベラル、左翼が市議補選で誰に投票するか?
尾花候補に投票しないリベラル、左翼が自民、維新に投票するか?
こういう票がどれだけあるか?
地元の方でしょうか。吉本さんは本来、保守系なんですが
なんでもれいわの大石衆議院議員まで応援に来てるそうですね。
吉本さんも苦慮されていると思いますね。
市議補選については8年前を見ているみたいですね。
8年前は4人の新人が立候補して、自民、共産の新人が勝ったが、無所属の2人のうち1人は、市の局長を定年退職しての立候補で、共産の新人に競り負けたという結果。
もう1人の無所属候補も1万票近くとった。
8年前の選挙日は当日、台風が襲来して、午後3時ぐらいまで、動ける市民が少なくてこの結果。
それで共産党候補は2万票とっていた。今回、リベラル、左翼票はどれぐらいあるのか?
ありがとうございます。本稿は二階さん引退後の和歌山政界
も睨んでいます。地元の方には物足りない、全国の人には
ピンとこないかもしれませんが長い目でみてもらえると。
いっそのこと「スピ党」でも結成してほしいな。
それリアルに支持者が集まりそうです(笑)
ふと、ゲリラ興行をした「親分はイエス様」を思い出しました。あれも韓国系だったんですね。
実在の元ヤクザの牧師ってだれなんでしょう。
制作は韓民族世界宣教院ってことですけども。
実在する人物がモデルなんですかね。