【津市相生町 自治会長事件】市幹部に贈られた 疑惑のプレゼントとは?

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By Jun mishina

2月24日、津市相生町自治会長・田邊容疑者らが逮捕されたが、市役所内部の問題は引き続き百条委員会で追及される。過去の百条委では田邊容疑者と市幹部の金銭授受が指摘された。

その後、荒木忠徳総務部長、南勇二文化振興担当理事らが田邊容疑者から誕生日プレゼントとして高級ブランド品を贈られたと弊社に複数の告発があった。中でも南理事には高級腕時計「 GaGa MILANO」をプレゼントという。次回3月8日の百条委で同理事と盆野副市長は証人尋問の予定だが「誕生日プレゼント」についても検証されるのか注目すべきだろう。

部長級はブランド、ヒラはしまむら

田邊容疑者逮捕の前後から市幹部に関する情報提供が相次いだ。例えば「南理事が今年度で退職し、津市議選に出馬する」。実はこの件についてはすでに本人に確認済みで岡村武市議の地盤を継ぐというのが既定路線だ。

その他、同氏の生活状況、交際情報といったものだがそれも“ 会長絡み”。この辺りプライベートの問題ということで理解しておこう。しかし

「南理事と荒木総務部長が田邊からブランド時計やバックをもらっている」

という告発が続いた。時には公衆電話からの着信に切迫感が伝わった。百条委でも金銭の授受は指摘されたのは多くの市民が知るところ。加えて贈り物となればいよいよ「収賄」の可能性が高まる。

調べてみると確かに「誕生日プレゼント」ではあるが若干、実態は異なっていた。市関係者の話。

「荒木総務部長はネクタイ、また南理事はGaGa MILANO(ガガミラノ)の腕時計を誕生日プレゼントにもらっています」

左が荒木総務部長、右が南理事。

同ブランドはサッカー元日本代表の本田圭佑選手が愛用したことで日本国内で広く知られることになった。時計ブランドとしては比較的新しく、インデックス(数字や目盛り)が特徴的だ。

価格帯は様々だがブランド時計としてはさほど高額な部類でもない。ただ自治体職員が職場で使用する腕時計としては派手なデザインだ。

「だいたい10万円前後の時計だったと聞いています」(前同)

では時計の原資だが、田邊容疑者の全額自腹ではないという。ある情報提供者によれば「誕生日会では一人当たり千円を徴収して、田邊さんが買ってくるのです。不足分を田邊さんが負担していました。ただブランド品といっても値落ちしたものですよ。傍目には高額に見えますがね。ヒラ職員の場合はしまむらの服というのが専らでした(笑)」という仕組みだ。自分の財布で贈り物というならばまだ可愛らしい。だが徴収したカネでプレゼントというのが関係性を物語る。

一連の関係者の証言をまとめると厳密には田邊容疑者からのプレゼントとは少し異なった。とは言え受け取った職員は「田邊会長ありがとうございます」と謝意を述べたことだろう。でもなければ機嫌を損なう恐れがある。

気の毒なことに「職員の誕生日会が複数回ある月もあるからその都度、千円出さなければなりません。給料が多い役職者であってもさすがにきついですよ」(前出情報提供者)というが実際問題、子供がいる家庭は本当に負担が大きかったことだろう。津市が正常化するか否かは別として少なくともこのような異常な負担は禁止した方がよい。不正の温床であり職員の大変なストレスだ。

自治会長、理事長のプレゼントは現金?

さて一方で職員に対するプレゼントがあれば、職員からのプレゼントも当然ある。前出の情報提供者の話は生々しい。

「自治会長へのプレゼントは現金か、または自分(田邊容疑者)で買ってきてみんな(職員)にありがとう!というわけです。だいたい10~20万円というのが相場。フードバンク理事長で小梅ママに対しては自治会長の半分の現金というのがお約束です」

思わず「なるほど!」と膝を打った。津市総務部長も 参加した 噂の小梅飲み会リストを入手!で誕生日会の模様をお伝えしたが、確かに飲み会の参加名簿には理事長お祝いの欄に「50,000」とあった。会長の約半分という証言と一致する。

職員らにすればあくまで“自発的 ”と自分に言い聞かせたであろう。しかしよく考えてほしい。自分たちが必死に稼いだお金であり、もとをただせば津市民の税金だ。モラルの欠如は自分たちの生活も脅かすはずだが、そうした意識が作用しないから問題がこれほど大きくなってしまった。

とにかくプレゼントも明確なパワハラだ。中には上司に言われて仕方なく参加していた職員もいたという。だからプレゼント問題も現在、市が進める「津市自治会問題に関する調査チーム」の検証対象になるはずだ。

同チームの担当である危機管理部にプレゼント問題についての見解を問うと

「あくまで現状では把握していません」(同部長)。

と回答する。次の百条委では南理事も尋問を受けるため、現時点で事実関係を外部に話すというのは難しいかもしれない。しかしこれら誕生日プレゼントは津市と田邊容疑者の歪な関係を端的に示している。それが「把握してない」とは残念だ。なにしろ周辺からは「名ばかりの調査チーム」と冷笑も伝わる。真相究明の道は遠そうだ。

Jun mishina について

フリーライター。法政大学法学部法律学科卒。 月刊誌、週刊誌などで外国人参政権、人権擁護法案、公務員問題などをテーマに執筆。「平和・人権・環境」に潜む利権構造、暴力性、偽善性を取材する。

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【津市相生町 自治会長事件】市幹部に贈られた 疑惑のプレゼントとは?」への2件のフィードバック

  1. 及び腰

    逮捕されましたが、どのメディアも同和に触れてませんね。市側が被害者であるとの書きっぷには呆れます。
    伊勢新聞が、職員のコメントとして「市長に責任」と書いてますが、社としての見解として書いてほしかったですね。

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