【摂津市鳥飼】トラックターミナル 建設工事の「振動」と「粉塵」に 住民たちが 怒りと憔悴!

カテゴリー: 地方, 社会 | タグ: , | 投稿日: | 投稿者:
By Jun mishina

2019年、摂津市鳥飼野々で外国人労働者向け研修施設の反対運動をレポートしたが再び周辺地域で災難だ! 鳥飼野々から南側に位置する鳥飼下で大規模なトラックターミナル建設工事が進められており、住民は「振動」と「粉塵」に悩まされている。行政、事業者ともに「問題ない」という説明だが、取材してみると――。

今度はトラックターミナル 建設

鳥飼下をドローンで空撮(住民提供)。

「オカムラ物流の跡地に株式会社MFL(摂津市鳥飼西)のトラックターミナル建設計画が持ち上がって解体工事が始まったのですが、振動と粉塵がひどくて…。市役所も事業者も聞く耳持たぬという態度なんです」

9月に入って鳥飼下付近の住民からこんな情報提供が寄せられた。

グーグルマップより。解体前の様子。

現在は建屋が解体されて更地になった。

撮影日は休日で作業はなかった。
現在は更地。この地にビルが建つ。
淀川沿い堤防から見た工事現場。

解体工事は今年5月から開始。10月1日からトラックターミナルビル(6階建て)の建設工事が始まり完成予定は来年12月1日だ。解体工事は(株)ツバサ建業(大阪市西淀川区)でビルの建設は村本建設(株)(奈良県広陵町)が請け負う。

現場の法定表示板。

先の情報提供者はこう訴えるのだ。

「トラックターミナルの建て替え工事が始まって約3ヶ月間、騒音、振動、粉塵被害に悩まされていました。摂津市、大阪府庁にも是正勧告してほしいと依頼してきましたが“ 無理です”とか“管轄ではない”といわれ話になりません」

家屋、自家用車・オートバイなどに粉塵が溜まった他、自宅の壁にひびなどの破損が発生したという。

粉塵が車に。
振動により壁にひび。

「苦情を入れても なんにもならへん」

地域住民に配布した説明会資料。

中には「特に振動を感じない」「工事の説明会に関するお知らせが入ってきたけど別に関心がない」などストレスや問題を感じない住民もいた。

その反面、被害を訴える住民の悩みは深刻だ。

「ウチは体が不自由だからなかなか外を見に行けないけども以前、使っていた車に粉塵がたまったみたい。工事の関係者が一度“水をかけましょうか”といってきたけどどうなったか見てもいません。工事についてウチらだけが“ うるさい”とか“なんとかして”というのと違います。ヘルパーさんたちも“すごい振動ですね”と驚いていたから」

さらに

「ベッドの上にいると特に振動を感じますね。地震かと思ったこともありました。苦情? いうてもムダだもん。入れてもなんにもならへん」(同)

高齢もあってか諦めて工事が終わるのを待つ日々のようだ。

一方、やはり自家用車や家回りの家財を粉塵で汚された住民はこう憤る。

「摂津市に苦情を入れたけど“法定内でやってることだから”ということで特に指導をする様子はありませんでした。ただ粉塵の汚れはどうしてくれるのって聞いたんですよ。“(自動車やバイク用の)カバーを自分で用意せんとあかんのですか”と質問したら摂津市側が“まぁそういうことになりますね”とだけいいました」

こうした訴えに対して工事業者であるツバサ建業に質問してみたが、今のところ回答はない。

また摂津市生活環境部環境政策課はこう回答する。

「地域住民から振動や粉塵のご相談を受けた際は、職員が現地調査を行い、工事業者に対策を講じるよう要請しております。また、アスベストに関することにつきましては、大阪府環境農林水産部環境管理室事業所指導課大気指導グループの所管となりますが、大気汚染防止法及び大阪府生活環境の保全等に関する条例の規定に基づき、調査結果や作業工程、飛散防止対策等が記載された看板が工事現場入口に掲示されていることを確認しております」

飛散防止対策の看板が提示が環境や安全性の確認とはならない。また「相談を受けた際は、職員が現地調査を行い」とある。しかし周辺の住民からの証言では市側が丁寧に聞き取りを行ったとは思えない。

古参の住民はこう話す。

「以前はこの辺り交通量がとても少なくて“ 夜、道路の真ん中で寝そべっても朝方まで無事で済む”ぐらいだったんですよ。10月からはターミナルビルの建設工事も始まるし、これからは交通量が増えるしまだ問題は続きます」

当分、住民の悩みは尽きそうにない。

Jun mishina について

フリーライター。法政大学法学部法律学科卒。 月刊誌、週刊誌などで外国人参政権、人権擁護法案、公務員問題などをテーマに執筆。「平和・人権・環境」に潜む利権構造、暴力性、偽善性を取材する。

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【摂津市鳥飼】トラックターミナル 建設工事の「振動」と「粉塵」に 住民たちが 怒りと憔悴!」への2件のフィードバック

  1. 匿名

    説明会資料の「きんでん」の工事は1日のようだし、ここは記事的によくわからない。

    まあ よくある話でしょう。工事中の損害は落ち着くところに落ち着くと思いますよ。けしからんが行政のお役所仕事の典型で対応が遅れるのでしょうけど。正当な被害の賠償はしっかりすると思いますよ。株式会社MFLも知る限り変な会社でもないし。訴えた事柄を継続してウォッチすることでしょうね。役所も申し入れは記録に残してるでしょうし。
    問題はその後の住環境の悪化でしょうね。工場や道路をが新たにできる時よく問題になりますね。今回の件、新工場からの新たに生ずる税収や雇用なども気になります。取材の突っ込みが足らないのが残念です。
    #ec9cb546bf54d7e255c3721c047bb630

    返信
  2. 匿名

    追記
    撮影日は休日と言うことですが、摂津市生活環境部環境政策課の返答は書面?電話で確認しただだけ???
    休日??工事は休みで役所は開いてる日??いつだろう。
    #ec9cb546bf54d7e255c3721c047bb630

    返信