奈良県大和高田市・森本尚順市議の怪しい人脈から始まったレポート。その渦中、日本維新の会所属の福田倫也元県議が電車事故による不審死など文字通り「闇」を感じさせる事件も発生した。今度は若手市議が当選以前に撮影した陰部の露出動画、画像が拡散されたがどうやら背景があるようだ。リーク元の狙いとは?
暴露系Xユーザーらが投稿
議員である以上、言動や素行について有権者から厳しい眼が向けられるのは当然のこと。しかし議員当選以前の一般人の時のことでなおかつ被害者がいないならばどうか。それが果たして「スキャンダル」といえるのか疑問である。なにしろキャンセルカルチャーが蔓延するこのご時世、過去の出来事でも容赦なく「糾弾」の声が挙がるものだ。
ターゲットになったのは大和高田市の若手議員Z市議。今年7月後半から暴露系XユーザーらがZ市議の過去を投稿し始めた。
これはある地方の現職若手議員が、 女性の前で陰部出して自分で振り回しながら、ヘラヘラ爆笑している動画
この表現からするとZ市議が現職中に行った行為のように解釈できるが事実関係は異なる。投稿は続く。
投稿にはモザイクがないZ市議の陰部が映った動画や画像が公開された。現在は一部、削除された投稿もあるがこれに対してZ市議は名誉棄損で刑事告発に踏み切ったという。
繰り返すがこの露出画像が現職のものであれば不適切行為としてスキャンダルになるのはやむを得ない。それ以前にそもそもこの画像自体、誰も被害者はいない。地元からはむしろ同情の声さえ挙がるのだ。
市関係者の話。
「この投稿は2013年にZ市議が友人たちと旅行に行った時に撮影したものです。市職員にもバラまかれていますよ。もちろん軽はずみな行為ではありますが、11年も前でそれも議員以前の出来事。これをスキャンダルというのは相当、無理があるのでは?」
11年前とはZ市議が20代前半。つまり学生時代の写真なのだ。とある地元有力者は「今は学習塾を経営しているのかな。質問も熱心にやっているよ。生意気だとか鼻にかけた態度という人もいてるけど、若い時に当選するとそう見えるのはよくあることだが…」と話す。
恨みを買うほど背景はなさそうだ。議会活動でいえば給食関係の指名競争入札の不祥事を突いたがこれが原因とは考えにくい。
Z市議が狙われた 理由に驚き
ではなぜZ市議が狙われたのか。その理由に驚いた。先の地元有力者は裏事情を明かす。
「会派絆・日本維新の会の一部市議は『奈良の闇』と題した一連の記事のリーク元がZ市議の会派だと考えているみたいやね。そこでターゲットになったのがZ市議。“週刊誌が来た”という話も確かに出回ったけど、それは会派絆・日本維新の会所属のある市議の口癖が“フライデー来たで”だから。もとはその市議らが例のわいせつ画像を入手して、会派のグループLINEに投稿。それから役所内部で広めているという話は聞いたよ」
断っておくが本件の取材でZ市議の会派と関わったことはない。元ネタは日本タイムズの記事「奈良県大和高田市に囁かれる 「2000万円恐喝犯」「反社」との関係を追う」(2024年2月)をきっかけに現地取材を繰り返したものだ。
フライデー来たに尾ひれがついて「その後、別の雑誌記者も来たという話が出回った」(同前)という状況だ。しかし冷静に考えると地方議員で、それも11年前の卑猥な写真がスキャンダルとして週刊誌に掲載されるのがイメージできない。
Z市議に確認したところ代わってボランティアスタッフが回答した。
「SNSにて個人名と過去の画像が晒されたのは承知しています。しかし週刊誌記者が来たというのは初耳で、実際に本件でお問い合わせを頂いたのは三品様が初めてです。取材については本人にも確認します」
やはり“フライデー来たで”はブラフとみていいだろう。
画像の発信元とされた市議は「Twitter、Xというの? 私がやらないものだからよく分かりません。議会事務局にも苦情の電話がたくさん来たからそれで知りましたけど?」と話す。
もちろんZ市議の露出画像は決して褒められる行為ではない。しかし学生時代の仲間内の“おふざけ”を不祥事とするのは無理があり過ぎる。また政治的な思惑も決して見逃せない。むしろZ市議への嫌がらせ行為というのが実態ではないか。
11年前にしろ感心しませんね
市民が判断するでしょうから、ここで騒いでも、、、
事実は事実として受け止めればいいのではないかな
ここでとやかく言うと、それこそ誘導型記事になるし、、、
#ec9cb546bf54d7e255c3721c047bb630