安倍元首相が凶弾に倒れ今日で2年目。事件の陰謀説を訴え続ける人、今もアベガーを続ける人、安倍氏の死後は様々な人間模様が見える。警備の責任を問われ辞任した奈良県警・鬼塚友章前本部長も事件で人生が変わった一人だろう。6月末に中国政財界と交流を持つ不動産会社「(株)HESTA大倉」社長に就任していた。
「安倍晋三」亡き後の 矛先を求め彷徨う
7月7日、今日の命日に先立ち生前、安倍氏と親交があった議員、メディア関係者が「安倍元総理の志を継承する集い」を開催。岸田首相を始め党重鎮の他、遺族からは昭恵夫人が登壇し想いを語った。
選挙の街頭演説に要人が暗殺されるという悲劇。これに対して左派文化人や野党関係者からはあまりにも残酷、無分別な発言が相次いだ。
あるいはマスコミは今でも不祥事と安倍氏を繋げようとしている。進歩がない面々だが、2年前の7月8日に留まり安倍ロスかもしれない。
また銃撃事件以降、選挙運動のモラルが崩壊したかのようだ。一部野党支持者による街宣での振る舞いは目に余る。
対立する候補に対して直接行動を仕掛ける風潮が定着してしまった。4月の衆院東京15区補欠選挙への妨害で逮捕された黒川敦彦氏らつばさの党一味に限らず、都知事選(7日投開票)でもX上では蓮舫氏支持者らが特定候補の支持表明に対して執拗な攻撃、罵倒を繰り返した。
それ以前は、先鋭化したリベラルが抱く不平不満を生前の安倍氏が一手に担ってきたものだ。その矛先を喪失し、鬱憤晴らしのターゲットに餓えてるようだ。変われない人々。
一方、あの事件がきっかけで大きく人生が変わった人もいる。
奈良県警前本部長が 親中派企業の社長に
6月26日、株式会社HESTA大倉(大阪市北区)は鬼塚友章会長室長が社長に就任したと発表した。鬼塚氏は安倍銃撃事件が発生した時の奈良県警本部長だったことはまだ記憶に新しい。
当時、涙ながらに警備体制について「警護・警備に問題、否定できない」と述べた姿は印象的だった。警備に失敗は許されない。と、言いつつも想定外の悲劇で責任をとる鬼塚氏には多少ながらも同情を禁じ得なかったが、問題は「今」である。
通常、警察OBの再就職、天下り先といえば防犯関係の団体、または警備業、保険会社というのが相場。それが県警本部長を務めたほどの人物なら然るべき受け入れ先があるはず。ところが「株式会社HESTA大倉」は「どこだ?」という反応が圧倒的だろう。同社については別稿でも解説している。
【泉南市】セクハラで 炎上、音楽イベント 主催企業顧問の 警察庁OBは 中国系企業の ケツ持ち?
顧問には菅沼清高元警察庁長官官房長、五十嵐紀男元東京地検特別捜査部長、顧問弁護は橋下綜合法律事務所というそうそうたる顔ぶれだ。
習近平と ツーショット写真は 映画のPR業務
同社の清瀧静男社長は和歌山市生まれ。近畿大学附属高校時代には甲子園にも二度出場した。そんな経験もあって同社はアスリート支援にも積極的だ。同社受付に設置されているモニターからは有名スポーツ選手らを起用したCM、イメージ映像などが流されていた。
さらに特徴的なことは中国との関係を強みにしていることだ。同社国際部は海外の事業展開のサポート事業を行う。HP上では清瀧社長と中国・習近平国家主席のツーショット写真も掲載されている。
和歌山出身、親中派という背景を持つということはあの大物も関係してくるに違いない。志帥会(二階派)の政治資金収支報告書によると2022年4月15日に計80万円、18日に計120万円を献金していた。警察、検察OBを役員に据えた点からしても政官にパイプがありそうだ。
海外事業についての説明文には「■中華人民共和国・人民大会堂にて、習近平 中国共産党総書記と握手を交わす、当社会長 清瀧静男」との文言が加えられている。
独裁を強め中国内では圧倒的な存在になった習近平氏との記念撮影。中国ビジネスを行う上で箔付けになるはずだ。国際的な人脈を誇るには申し分のない相手だが、しかし中国通はこの写真に疑問を持つ。特に「中国共産党総書記」の肩書部分だ。
「清瀧社長が習近平総書記と親密かのようですが、単に順番で握手しただけかと思われます。しかも人脈を大きく見せるために習近平副主席時代の写真を掲載しているのでしょう」
つまり写真の習近平はまだ実権を掌握する前のもの。これを読み解くには別の関係人物と比較検証する必要がある。そもそもこの写真が撮影されたのはどんなシチュエーションだったのか?
先の中国通が解説する。
「2012年3月、日中国交正常化40周年の年に開催された民間交流イベントです。習近平が副主席の頃で書記長就任の直前ですね。つまりまだ最高指導者にはなっていません」
当時、海上保安庁巡視船への激突、尖閣諸島の国有化などで日中関係が冷え切った頃。首脳同士の対話は2014年11月10日、北京APEC会期中に行われたに故・安倍首相と習近平国家主席による日中首脳会談まで待たなくてはならない。
そんな時期に中国の要人と面会できるのは親中派というより媚中派しか考えられない。案の定、2012年の交流イベントには鳩山由紀夫元首相が参加して習近平副主席と会談した。
その様子が下の写真だ。額縁を持つ習氏、鳩山氏とはすぐに判別できるはず。それから額縁の中にはDVDとジャケットのようなものが飾られている。
中国政財界にも 強いパイプを 持つ周帆氏
鳩山氏と習氏のネクタイは上下の写真で同一であるのは分かるだろう。また上に掲載した清瀧社長と面談した習氏のネクタイと同じだ。
「つまり清瀧氏は2012年に民間交流イベントに参加し、会社HPに掲載された写真はその時のものです」(在阪華僑)
一方、左にいる男性は誰なのか。顔で分かるほどの一般的な有名人ではない。広告代理店、コンサル事業のZホールディングス株式会社・周帆社長だ。周氏は在日中国人の間でも一目置かれる名士。
「周氏は習近平の幼なじみなんです。周帆氏が“タバコをくれ ”といえば、習氏が“オゥ”と差し出す間柄ですよ。まだ副主席の頃の習近平とはいえ額物を持たせて記念撮影に応じるとはよほど親密ということ」(同在阪華僑)
こうした地縁もあって周氏は中国政財界から注目されている。「事業は手広く石油事業でも成功して、石油技師出身の呉儀元副総理が出世したのも周氏によるサポート」(同前)。
周氏はメディア事業も行っており、日中友好40周年記念映画『明日に架ける愛』の製作総指揮として関わった。そして清瀧氏はエグゼクティブプロデューサーとして参加。つまり習近平との記念撮影は『明日に架ける愛』のプロモーションでもあったのだ。
周帆‐習近平の両氏は強い絆があるようで清瀧氏もその人脈で面会したわけだ。清瀧氏は独自のルートで習近平と面会したのではなく民間交流イベントの参加者の一人に過ぎない。
それも副主席時代の習近平であり、現在の最高権力者としてではないのだ。人脈を大きく見せる辺りの虚勢もある意味、新興企業らしい。言い方は悪いがブラフにも見えてしまう。
もっとも今や独裁化、神格化された習近平とは周帆氏のコネクションがあったとしても面会は困難だろう。
清瀧氏のビジネスにとっても中国は重要な相手のようだ。もちろん中国との商取引の全てを疑うつもりはないが、中国政界とも関係を持つ会社。そこに警察庁OBが顧問で、奈良県警前本部長が社長になるのは危うい気がしてならない。
中国現地では邦人がスパイ容疑で拘束される事件が発生する一方で、日本には中国の代弁者のような政界関係者は枚挙にいとまがない。こんな状況にあって中国と親密企業の役員に警察官僚出身者が就任したことへ抵抗を感じるのは筆者だけではあるまい。
HESTA大倉に対して「鬼塚氏が入社、社長に就任した経緯」また「安倍氏の命日に対する鬼塚氏の談話」を求めた。
「報道各社からもお問い合わせがありますが、コメントは控えさせていただいております」(広報部)
鬼塚氏は国家安全保障局の勤務経験を持つ警察官僚OBだ。警備や治安の重要な情報もよく知っていただろう。あくまで日中の共存共栄に尽くされることを期待したい。
サンテレビ広沢克己のゴルフに夢中のスポンサーだったな。
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当時の警察庁長官が「コスモス薬品(ドラッグコスモス)」に再就職するのも、なにか裏がありそうですか?
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ヤフーニュースで、イケメン!とかわけのわからない持ち上げ方までして、
この元警察のお偉いさんを擁護してるやつらがいるのはきもちわるいな。
問題の企業を、無理やり、橋下→たかじん→安倍さんになすりつけようとしてる無理やりなアンチ安倍コメントも、コピペのようにする奴らが複数人・・・(リベラルはきもちわるい)
闇深いですな。