まだやってるの? 報道各社が和歌山市に殺到中だ。取材目的は無論、自民党青年局の過激ダンスショー。当日の動画、写真の争奪戦を続けている。過熱報道の中、同市・尾花正啓市長は「はずかしい」と苦言。それならば尾花市長には同じあのホテルで開催された怪しいパーティー出席について説明してほしい。
二階氏‐連合自治会長の ツーショット写真と 同席

読売新聞によると尾花市長は15日の定例記者会見で、「時代錯誤。こんなことで市の名前が出るのは恥ずかしい」と苦言を呈した、という。
自民党から推薦を受ける同市長が身内批判というわけだが、ご自身の活動についても説明してほしいものだ。問題を指摘する前にまずは過去報道について確認しておく。
2019年10月、芦原地区連合自治会長事件が発生すると、同時に永田町界隈で怪文書が出回る。同自治会長らは当時、自民党幹事長だった二階俊博氏、門博文前衆院議員が自民党本部で記念撮影していた。怪文書は自治会長とのツーショット写真付きで二階氏、門氏を叩いたものだ。
それが当サイトでも過去、たびたび報じた下記の写真。和歌山市役所を屈服させた自治会長(前列左)がにこやかに写るが、その後ろが良誠工業(株)・中山勝裕社長。門前衆院議員の後援者であり、グループ会社とともに市内では広く公共事業を請けている。
「中山氏から門氏を通じて二階氏面談が実現したのです。芦原地区は世帯数が多いので票田になると門氏は考えたのでしょう。地区有力者の自治会長に花を持たせました。連合自治会長は二階氏ら政治家と交流をほのめかすことで自治体、業者へのけん制になります」(地元記者)

または和歌祭四百年式年大祭で実行委員長を務める。地元では顔役といった存在。Facebookに俳優、松平健氏らとの記念撮影が投稿された。連合自治会長事件の取材でも中山氏のSNSは重宝したものだ。

アバローム紀の国で 25周年祭
政界関係者との交遊録を積極的にSNSへ投稿する中山氏。こうした自己顕示は実業家、インフルエンサーといった面々によくあること。政治家との交流は一種の箔付けと考えるからだ。
昨年10月15日の話、奇しくもホテルアバローム紀の国で中山氏の良誠工業25周年、また盟友のナンバーワン(株)40周年創業記念パーティーが開催された。
中山氏の知人男性はこう話す。
「会場を自民党御用達のアバローム紀の国にする辺りがかっちゃん(中山氏)らしい(笑)。2人は地元の暴走族、グループ『オーロラ』のリーダー格です。パーティー当日も若い頃のヤンチャ姿が披露されました。アウトロー風の出席者も目立ちましたね」



会場をホテルアバローム紀の国にしたのは政界に憧れる俗物根性というものだ。
しかし問題は出席者である。
「岸本周平知事、尾花市長まで来賓に来ていたのです。税金や雇用を生み出す地元大企業ならともかく良誠、ナンバーワンにその価値があるでしょうか。しかも中山氏と和歌山市は公共事業で利害関係があるのにですよ」(前出地元記者)
良誠工業は親族のグループ会社を併せて公共事業を広く請ける。
特に市の顔ともいうべき和歌山市役所前の城前広場の整備事業を請け負ったのが良誠工業だ。

全国的に広く報じられた芦原地区自治会長事件でも浮上した中山氏企業の25周年パーティー。しかも堂々とSNS上にも公開されている。知事、市長が出席する価値があったのか。
県庁秘書課によると
「知事の後援者の依頼により出席しました」と回答。また県HPに「ようこそ知事室へ 活動報告」(2023年10月)にパーティー出席の記載がないことについては「公務ではないため」とした。
一方、曲がりなりにも回答をした県庁に対して和歌山市秘書広報課は「答える立場にありません」というのだ。
この顛末について先の地元記者は苦笑する。
「岸本現知事は衆院時代に門氏と一区を争いました。ところがもとは門氏元支援者だった良誠工業の創業パーティーに岸本知事後援者が出席を依頼するとは…。節操のなさは呆れますね(笑)」
過激ダンスショーの自民党のみならず、県知事、市長も地元怪企業のパーティー出席。自民というよりも和歌山政界全体が“ 時代錯誤”のようだ。
これですよね?
https://www.youtube.com/watch?v=YsB_JC0FU08
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