【年末拡大版】李信恵の短大講師吊し上げに見たリアル『朝田理論』

三品純 By 三品純

「LGBTブーム」と言われた2017年。今年最も話題性があった人物、小池百合子東京都知事も「女性の権利」また「ダイバーシティ社会」(多様な人が参加できる社会)を訴えた。とにかく「人権」というキーワードが広く喧伝された一年でもあった。もちろん人権自体は、かけがいのない概念だ。しかし人権が持つ恣意的な主張、解釈があることを見逃してはならない。つまり「差別と訴えた者が有理」という構造である。それが最も如実に表れたのが表題の信恵しねの短大講師吊し上げではなかったかと思う。Facebook上で発生した些細なトラブルだが、現状の人権問題を考える上でとても興味深いと考え、あえて2017年を締める記事に選んだ。

信恵しね氏(以下敬称略)は、在日コリアンの女性人権運動家だ。この名前をどれぐらいの人がご存知なのか分からない。しかし在日コリアンの人権問題に関心がある人ならばまず知らぬ人はいないだろう。彼女は、反ヘイト活動に関わる他、弊社『全国部落調査』をめぐる裁判にも関心を寄せている。また2014年12月16日、李が参加するカウンター団体内部でリンチ事件が発生したが、不起訴処分になったものの、彼女も事件に加わったことで批判を受けている。これも有名な話だろう。まあこれをもってプロフィールとして頂きたい。

さて先の衆院選での話。10月24日、彼女はツイッター上でこうつぶやいた。

自分が踏みにじられてきた選挙活動に関わって、 ちゃんと結果まで黙ってたおいらえらい。 えらいんかどうか知らんけど、筋を通さん奴はあかんわ。 部落解放同盟の大阪府連委員長から連絡があって、 「李を関わらすな」といわれた候補者がいたみたい。

この候補というのが、大阪13区から出馬した立憲民主党のかん英紀ひでき氏。この名の通り、朝鮮半島にルーツを持つ人物でNHK勤務などを経て、政界進出を目指した。政策にも「ヘイトスピーチ対策強化」「障がい者の雇用促進」「LGBTパートナーシップ制度の導入」を掲げた他、戸籍制度の廃止も訴えていた。解放同盟は、戸籍が差別の温床として廃止を訴えている。李、解放同盟いずれの主張とも合致しており、協力関係にあっても全く不思議ではない。ところが解放同盟大阪府連は「李を選挙活動に参加させるな」として、一時は反目し合ったというわけだ。

この一件は、「まとめサイト」の類でも記事にされ拡散されており、本誌も把握していた。しかしここからの話はあるウォッチャーからの情報提供によるものだ。10月25日、ツイッターまた李の友人限定公開のFacebook(以下Fb)上でも部落解放同盟大阪府連と和解したことが報告され、赤井隆史委員長と握手をした写真が掲載された。こんなスクリーンショット画像を送付してくれた。

部落解放同盟の大阪府連の赤井委員長と。いろいろこの間に誤解があったと、直接お話しする機会を作っていただきました。お忙しいなか、本当にありがとうございました。これからも、ともに様々な差別問題に取り組んで行きたいです。

残念ながら本誌両名は、李からはFb、ツイッターいずれもブロックされている。いわんや友人限定のウォールを見ることなどできない。しかし反目しようが、和解しようが、当初は別段興味もなかった。しかしこの時、情報提供者が言ったことは鮮烈だ。

「李信恵は屈服させた相手とツーショット写真を撮る」

解放同盟大阪府連の委員長を屈服させる? これは並大抵のことではない。大阪府、大阪市が束になっても大阪府連に対抗することは至難の業。それが一介の活動家が屈服させるとは・・。それ以上に、驚愕したのはFBに投稿した後の、フォロワーたちの反応である。

大事なところがだから、もう少し詳しく! 大阪府連委員長は誰のために、
なぜ関わらすなと言うたんですか。大阪府連にも聞いた方がいいですか。

脱原発問題などに取り組む児玉正人氏がこう尋ねる。すると続いたのは、弊誌もよく知る人物。大阪芸術短期大学講師・北口学氏だ。彼は、部落差別などの人権問題からインターネット上の差別問題にも取り組んでいる。北口との過去の経緯については長くなるので匿名で企業に圧力大阪芸大「人権問題論」講師北口学の「エセ同和行為」(同和と在日2012/2)を参考にして頂きたい。2011年12月に突如、著者と鳥取ループを罵倒する匿名ブログが乱立し、調べたところ作成者が北口だったという話である。その後、滋賀県内で開催された集会で同氏を直撃した際、彼はあっさりこう言った。

「三品さん、髪切った?」

お前はタモリか? というツッコミをするわけでもなくどこか憎めないというのか、どこか温厚、あるいは軽さ、薄さを彼から感じた。当初は抗議のつもりで乗り込んだのに拍子抜けしてしまった。本来、激しく相手を罵倒するような人でもなく、要するにネットの匿名性が攻撃的にさせたのかもしれない。そんな御仁である。

さてウォールに戻る。北口は、李をなだめるようにこう投稿した。

北ぐち大阪 深い思慮や懸念、思いやりからの配慮の可能性も無きにしもあらずかも
しれませんよ。

彼らしいと言えばらしい。北口も赤井委員長と交流があり、何より解放同盟の協力者だ。運動体のシンパで御用学者といった存在。だからこうなだめたのもよく分かる。ところがこれに火が付いた。

Yongjik Jwa 被差別部落の人が「思いやりからの配慮」で選挙に関わるなって言われたら同じことを言えますか?適当なこと言わない方が良いですよ。

なるほど、確かに的を射た反論だ。これに北口がレスする。(以下北ぐち大阪)。

北ぐち大阪 同じことを言われたり、情勢や個性、立ち位置は多様ですよ。私は多様な経験から、一つの可能性を述べております。地域やムラ事情、色々なことが渦巻いていると私は考えております。そういう可能性は捨てきれないとの思いですけれどね。適当なのはどちらでしょう?

Yongjik Jwa  質問の答えになってませんね。被差別部落の誰かが「思いやりの配慮」で選挙に関わるなって言われてすんなり許せるのか聞いています。地域やムラの事情ってそれは誰を思いやっているのですか?李信恵さんに捨てきれない可能性を言う前に、大阪府連の方に確認すればいいじゃないでしょうか。どういうことなんだって。てか、本当に思いやりがあってのことならせめて本人にちゃんと説明するのが筋だと思いますけどね。

Yongjik Jwa  投票できない立場でできることをやめさせる意味わかってんですかね。軽すぎ。

北ぐち大阪 今回の大阪府連の動き、各支部の動きや府連委員長の人柄、例えば大阪各選曲(*選挙区)の解放同盟関連支部の動きなどの情報や、各支部の候補者との人間関係など、留意すべき点などの検証をまず、されることをお勧めいたします。そうして選挙権のない方々が多様に選挙に関わられる姿も35年間見つめてきましたしね。検証してからご発言されたらいいと思います。一般論の話ではありません。もちろん特別永住、在日外国人参政権当然というスタンスですよ、私は。

Yongjik Jwa 僕の質問の答えになっていないです。他人のコメント欄なのでもういいですが。

北ぐち大阪 多様な可能性があるとだけご理解いただければ、もういいです。同じことを言われたこともあるよと書いていますよ。それには理由があるとも書いています。

Yongjik Jwa いろんな事情があるならせめてそれは本人に説明するべきじゃないですかって言ってるんですけど…。コメントちゃんと読んでくれてるんでしょうか…。もともとの質問に対する答えもないですし…。まあもういいです。

北ぐち大阪 一般論の正論を書けば納得するってことと理解します。不毛ですね。詳細説明を本人にいちいちするほど暇ではない立場の人もいますけどね。ケースバイケースなんです。信恵さんの書き込みも伝聞のようですしね。理解できないならさようなら。

同和と在日、日本の権利闘争の頂点にあるこの二つの権利意識がぶつかると結局、この通りの堂々巡りになる。ではどうすればこの手のバトルは終焉するのか。それはより”声の大きな存在”の登場と”数の論理”である。このウォールについに李が反応した。

李信恵 候補者本人から聞きましたー。北口さんこそさようならです(笑)。私、組織とか関係ない人間なので。ややこしい人間と自分でも知っています。大切にせなあかんの、人としての筋ですよ。私、選挙で多くのボランティア集めて、途中からほうりだしたみたいにみられたないし。

Yongjik Jwa 「詳細説明を本人にいちいちするほど暇ではない」ってそれのどこに思いやりがあるんでしょうか…。

部落差別って思いやりだなんだ悪意がなく社会から排除されるパターンがたくさんあるじゃないですか。それで差別が温存されてきてる側面が在日に対する差別より大きいですよね。

選挙だからいろな(*いろんな)事情があるのは言われなくても理解できますよ。でも、説明、説得もなしにこんなやり方で排除するようなマネされたら差別的だと捉えられても仕方ないですよ。

北ぐち大阪 人権運動にとってあなたは大切な存在。委員長は情もあり、大局の情勢を見ながら、あなたのキャラ、経験、各地の政治状況、候補者の立ち位置など総合的に勘案して、あなたに傷がつかぬよう配慮したとも考えてるんですね。私は。確証はないけどそんな気がしています。ややこしい政治状況だったしね。

「委員長は情もあり」というくだりに歯が浮くような思いもしたが、要するに李に対する差別という意図ではなく単に「立場の違い」を強調している。私もそう感じた。しかしもうこの流れになると「李に対する差別的言動」で確定してしまったようだ。そして部落問題に取り組むサイト「BURAKU HERITAGE」の運営者の一人、上川多実氏らがこのレスに噛みついた。

上川多実 万が一そうだとしても、いい大人であるリンダさん本人にそう伝えるわけでもなく候補者に勝手に連絡してリンダさんを関われなくしたってことは、非難されてしかるべき行為だと思いますよ。しかも、リンダさんは実際に傷ついているわけですし、ここで北口さんがその説をあえて書いたことに対しても私も抗議します。

緒丹ゆり 確証はないけどそんな気がしてます。北口さん、あなたの「そんな気」は無責任に衣つけて二度揚げするように他者を傷つけている事実を、まずご自身が自覚なさることです。私はリンダちゃんのTL眺めながら、ある時から沈黙したことに心痛めていました。友として今彼女が一番しんどいであろうと推測することしか出来ませんでした。人生に置いて体験はそれぞれがお持ちでしょう推測で正論を語ることは他者を傷つけることが、あなたの「筋をとおすこと」なら悲しすぎますTL汚しでしかないと私は思います。傷ついたのはリンダちゃん一人ではないんじゃないですか? 私は自分ができる励ましを「目に見えない愛の形」にして届けました。「いちばんたいせつなことは、目に見えない」というキツネの言葉もございます。

北ぐち大阪 上川多実さん、「ある候補者には」ってのがミソだと思うよ。解放同盟と信恵さんは多く共闘している場面ありますからね。関わるというのは取材なのか応援なのか不明ですけれど、取材依頼 ボランティア参加要請などされたのなら喜んで「嬉しい、じゃあこことここに」とか歓迎であったと思いますよ。急な選挙で猫の手も借りたい全国状況でしたから。だいたい、全員が確証なく論議しているわけです。私は私の感じるの大きな可能性を披露しただけです。一方的な伝聞で大阪府連委員長が誤解されそうな書き込みでしたので、別の可能性もあるよと書いている事をご理解できませんか?

上川多実 ならば「一方的な伝聞で大阪府連委員長が誤解されそうな書き込みなので、確証を取ってからお書きになられたらいかがですか?別の可能性もあるよ」とでもお書きになるべきです。現にこれだけ多くの方がそういう取り方をしてないという現状を見て、ご自身がお書きになったことがそう伝わらず、しかも選挙権のない人びとの怒りや悲しみ、憤りを無効化するものの言い方だったことをご理解できませんか? しかも選挙権のない人びとの怒りや悲しみ、憤りを無効化するものの言い方だったということをご理解できませんか?

北ぐち大阪 選挙に関わってボランティアされている在日の方はたくさんいらっしゃいますよ。

上川多実 選挙権はないけれども、選挙権の活動の応援がならば出来ると知って一生懸命頑張っていたリンダさんが選挙活動を断られるということに対して、北口さんの書かれたことがどう受け取られているか、ご理解できますか?

北ぐち大阪 はっきりした情報、シチュエーション、伝えられ方をご存知なのは信恵さんだけです。多くの誤解が生み出されそうなスタートの書き込みに対して別の可能性を提示したわけです。確証は信恵さんの言われたシチュエーション、理由、内容によって大きく、「関わらせるな」の意味が違ってくると考えています。

上川多実 それに対する北口さんの書き込みが、「たんに別の可能性を提示した」とは受け取られていないこと、ご理解できますか?

北ぐち大阪 それは少数派だと印象を受けています。

上川多実 多くの方は「単に別の可能性を提示した」と理解しているという意味でしょうか?

北ぐち大阪 そうですし、選挙には多様な場、時、人の絡み合いがあり、私個人は李さんを守る意図が背後にあったのではと言う書き込みから印象が強くありました。最初の書き込みを見て受ける印象は人それぞれ、多様であることをご理解ください。

上川多実 最初の書き込みをみて受ける印象が多様であることは理解しています。そのことと、それを見てどういう書き込みをするかは別問題ですよね?ここで様々なみなさんが指摘されているのは、北口さんの書き込みに対してです。繰り返しになりますが、「一方的な伝聞による書き込みで、誤解されるかもしれない」とは書かずに、「善意からかもしれないよ」と書いたわけですから。そういう言い方が排除や差別、いじめといった人権にかかわる場面でどういう使われ方をしてきたのか、北口さんならご存知ないわけはないですよね?

北ぐち大阪 ですから、今までの経験から類推で可能性もありますよと書いてるわけです。

上川多実 「一方的な伝聞による書き込みで、誤解されるかもしれない」とは書かずに、「善意からかもしれないよ」と書いたわけですから。そういう言い方が排除や差別、いじめといった人権にかかわる場面でどういう使われ方をしてきたのかご存知ないから、リンダさんや他の皆さんの怒りが伝わらないのでしょうか。単に「誤解であらぬ批判が巻き起こることを避けるために別の可能性を示した」という風に捉えられていないことです。北口さんがそういうつもりはなかったとしても、典型的な「差別や排除を無効化する言説」と同じことを北口さんがしたということですよ。

北ぐち大阪 いや、一部の人間に利用だけされ、まずい関わり方をしたり、レアケースを目撃し表現した為に誤解され、ジャーナリストも人権運動もダメージを被ったライターさんやジャーナリストをたくさん見てきたからです。解放同盟と信恵さん、私たちは信恵さんを大切な仲間として感じていると私は思っていますし、解放同盟も府連へも信恵さんに大きな信頼と期待を寄せているからです。

嘉住圭介 おい、おっさん。お前の意図とかどうでもええねん。見苦しい言い訳を長々と書くなよ。黙っとれクズ

北ぐち大阪 なんの建設的な意味のない発言は無視いたします。

嘉住圭介 はい、お願いします。あなたの悪口を書いただけなんで。で、なんでわざわざFB申請したよ?まじキモいおっさんやなお前。嫌がらせ?どうでもええ

北ぐち大阪 ごめんね。無視リスト追加しようとしたら申請ボタン押したわ。速攻、キャンセルしたからご安心ください。

嘉住圭介 ありがとう!クズおっさん。

北ぐち大阪 クズおっさんという人がクズおっさんと、子どもたちですらいいそうですねぇ。私の空想ですけど 笑

上川多実 北口さんがリンダさんのためを思ってしたことでも、それはリンダさんにもそのコメントを見た多くの人にも伝わっていません。それは北口さんへのたくさんのコメントをみても気付きませんか? リンダさん1人をとっても、北口さんが伝えたいと思っていることは伝わらずに、リンダさんの悲しみへの無効化だととられていることに気づきませんか?

嘉住圭介 北ぐち大阪 小学生みたいなこと言うなよ…。ええ大人やんけ…

上川多実 北口さん、大切な仲間であり、信頼しているというリンダさんがあなたの発言をどう受け取り、どういう気持ちになっているかということへの想像は働きますか?

北ぐち大阪 リンダさんにも伝わるように書いているのですよ?彼女も私の発言や可能性を見ているです。あなたの言う悲しみの無効化は、彼女のいないところで私の言説であれば一理ありますが、この場では私は、あなたのその言葉は正確ではないと考えています。

上川多実 いいえ、伝わっていないです。だからこそリンダさんからあなたへのコメントですよ。そして悲しみの無効化は、本人に向けられることも多くあります、やっぱり無効化については理解しておられないということですね。

北ぐち大阪 詳しい状況、シチュエーションが不明な中、多様な可能性もあるよという事が、無理解に直結するのは短絡すぎだと考えています。

上川多実 いえ、だからその「多様な可能性もあるよ」という形での差別の無効化と取られていますよと先ほどから説明しているのですが、そのあたりが理解できないということでしょうか。

上川多実 あの、人から「あなたの発言はこうとられているよ」と相次いで指摘されているのだから、それを謙虚に受け止めるということは出来ないと理解してもいいいですか?

北ぐち大阪 ある所での取材、対応する人々など、詳しいことを私が知っている場合、そして、それが信恵さんにプラスにはならないかもと思った場合、そこには関わらない方がいいよと、私も信恵さんにいうことはあると思います。

北ぐち大阪 多数決の論理ですか?不可思議です。

上川多実 多数決なんていってませんよ。論点ずらさないでください。

上川多実 もう一度書きますが、その「多様な可能性もあるよ」という形での差別の無効化と取られていますよと先ほどから説明しているのですが、そのあたりが理解できないという
ことでしょうか。

北ぐち大阪 少数意見であれ、私の思いや主張は変わりませんから。信恵さんが理解されている表層以外に何かある可能性もありますよ。と言っているのです。それが彼女のパワーになればと思っていますよ。

上川多実 いえ、あなたの思いや主張を否定しているのではないのですよ。

上川多実 配慮が足りないと言っているのです。

上川多実 配慮が足りないが故に人を傷つけているけど、それでいいですか?って聞いてるんです。

北ぐち大阪 信恵さんの冒頭の書き込みに、私はそれを感じたから、追記したのです。

上川多実 配慮が足りないが故にリンダさんを傷つけたという自覚はおありだということですね?

北ぐち大阪 いえ、伝聞情報や在日や人権運動に影響力を持ち始めた信恵さんの解放運動や大阪府連という文言、ある意味、ネガティブな誤解を生じそうな短い書き込みを危惧もしたし、投票権を付与されていない在日の立場や想いも理解し、多様な可能性もあると述べているのです。

上川多実 あの、「自分がこういうつもり」で言ったことと「人が受け取ること」の違いってわかりますか?

北ぐち大阪 冒頭の短い文章に対して、可能性を提示する事は正しいと思っています。多様な人がいます。解放同盟や選挙に詳しい人、解放同盟と在日人権運動の長い共闘の歴史。読む人々は多様です。信恵さんの書き込みには「理由は色々あるのでは?」という私の意見に納得する人、しない人多様なのは自然です。他者の書き込みに対して、たいていの場合一方的な思い込みで批判を書き込まないのも私の主義です。信恵さんの冒頭の書き込みにみなさまがどのような印象や感慨を持たれるのも自由です。

上川多実 あの、何度も言いますが可能性を指摘することは私は否定していませんよね?いろいろあるのでは?と指摘するのは否定していませんよね?その可能性の指摘の仕方があまりに配慮がなんくて人を傷つけましたよ、そのことに気付いてくださいね、理解していますか?と言っているのです。「あなたの足が私の足を踏んでいて痛いのでどけてください」と言っているのに「私は踏んでいるとは思っていない」「どうとるかは人それぞれだ」「だがやはり私は足を踏んでいるとは思えない」「立ってることの何がいけないんだ」と言っているようなものです。

北ぐち大阪 私は短文の信恵さんの文章に「ちょっと誤解を生むし乱暴かな?」という感想を持ちました。解放同盟と彼女の関係性が従来通りうまくいってほしいと考えています。まぁ、さほどひどい人々ではないぜ、解放同盟は、色々、事情あるケースや、詳しいシチュエーションやわからんし、多くの可能性あるぜと述べているわけです。上川さんの主張は全く的を得ていません。「足を踏まれている」と感じている場合でも「その足を守るため」といった意図の可能性もあるよ、と冒頭の信恵さんの書き込みに私の感想を書き込んでいます。

上川多実 ですから、「自分がこういうつもりでいったこと」と「人がどう受け取るか」は別だということはご理解できますか?北口さんが「足を守る為」だと思ってしていることが「リンダさんだけでなく、他のも多くの人の足を踏んでしまった」んです。そのことが理解できないということですか?

北ぐち大阪 それは上川さんの見解でしょうが、書き込みの全てを読み返せばご理解いただけると思っていますよ。

上川多実 他の方のコメントちゃんと読んで受け止めてます?

とかく人権問題に熱心な運動家、ネットユーザーにありがちなことだが、なぜ他人のケンカに首を突っ込むのだろう。普段から思うのだが人権運動家は”怒るタイミング”を待っているような気がしてならない。どんな些細なことでも自分が人権派であるためには”怒る”ことを持って自身の存在の証明にするというのか…。この場合、北口と李の当事者がやり取りすればいいだけの話。しかも「リンダさんだけでなく、他のも多くの人の足を踏んでしまった」いつの間にかこのウォールの閲覧者も被害者になったと言いたげだ。もしこのウォールに大阪府連のシンパが多かったら、また一連のやり取りは異なったに違いない。ここまで北口が”フルボッコ”状態になったのは、単純に李のシンパが集まるウォールだからにすぎない。第三者的なスタンスで見れば、ただ見解と立場の相違なのであって、北口の書き込みが到底「差別」とは思えない。それよりも本来、李本人が北口氏に反論すればいい。そして、シンパたちの擁護コメントが固まったところで李の再登場である。

李信恵 12月も京都で解放同盟の講演会があるので、関係性とか大丈夫ですよ。

李信恵 選挙期間は月刊部落解放の原稿を書いていました。

北ぐち大阪 よかった、よかった。信恵さん、頑張ってね。

李信恵 解放同盟の一部の人が、たとえいろんなことを考えての発言であっても、影響力の強い人の発言。結果的に私が選挙運動が出来なくなったのは事実なので。

李信恵 北口さん、私のこと全く考えてないでしょ(笑)。

李信恵 私たとえ件の人に情があろうがなかろうが、私に直接話せん人嫌なのです(笑)

北ぐち大阪 まぁ、よくわからん雲をつかむような話なので、また、近いうちに会うだろうから、時間があったら聞くよね。信恵ちゃんのスレッドだからカキコしているけど、他の人やったら書いてないと思うわ。上川さんも頑張ってる人といい印象聞いてるから真面目にレスしてきたよ。どんなレポートが委員長に上がってそういう経過になったかわからんし、深入りしたり調べる気持ちもないけど、解放同盟との連帯や共闘、信恵ちゃんとの間に小さなヒビでも生じたら残念と思ってレスしてたよ。また、近いうちに♫(笑)

李信恵 笑い話じゃないですよ。

上川多実 私にいい印象を持っているとかどうでもいいです。私は北口さんにいい印象は持っていないし、憤っていて、人を傷つけていることに気づいて欲しいから、人を傷つけていることに気づいて欲しいから、これ以上傷つけて欲しくないから時間をさいてコメントを続けているのです。

北ぐち大阪 ゆっくりまた聞かせてくださいね。何か理由があると考えています。

上川多実 最後まで自分のおやりになったこととは向き合わないんですね。残念です。とても。

正直、北口の♫(笑)の使用については、例によって彼の軽いノリの人柄が見えた。それ以上に、この流れにおける♫(笑)は要するにもう”タオルを投げた”状態なのだ。普段、ネット上でやり取りをしている人ならばこの空気感は理解できるだろう。ここでもうピリオドを打ちたい意図が見えるが、それは信者、シンパたちも許さない。

Kayoung Lee そういえば僕も李ですね、そうかー、関わらない方が良いのか。ところで配慮が何なのかはさっぱり理解できませんし、どういう文脈で言われたのか検証しないとなんとも言えない。どちらにしても信恵さんが関わることで選挙結果によろしくないと判断したから関わらすなと言ったのかしらと思いますけどね。何の確証もなく擁護するのは、「なあなあに済ませて差別を容認する」のともすごくよく似ていますよね。

北ぐち大阪 選挙に関わってボランティアされている在日の方はたくさんいらっしゃいますよ。

Kayoung Lee それは知っていますが、だから何なんですか?

北ぐち大阪 単に「関わらない方が良いのか。」と言う1行目に対するレスです。

Kayoung Lee 余計なお世話です。

Kayoung Lee こちらとしては単なる嫌味を書いただけなんですよ。一文目は。レスをするならそれ以降のものに対してレスして下さい。

北ぐち大阪 レスにご不満なら詫びて無視くださいませ。どこに、どうレスするのかは私の自由です。日本の政治に関心を持たれ関わられる在日の諸先輩友人たちの多くには敬意を持っております。

Kayoung Lee 何故こちらが詫びるんですかね。あなたの言っていることは府連の委員長を擁護するあまり屁理屈の積み重ねです。

北ぐち大阪 いえ、私が詫びてるんです。詫びますから無視くださいねと言う意味。言葉足らずでしたかね。

Kayoung Lee その文脈で北口さんが詫びるようには読めませんでしたよ。

北ぐち大阪 ごめんね。

Kayoung Lee 何に対してどういう意味あいで軽く「ごめんね」とおっしゃっているのかさっぱりわかりません。他方でどこにどうレスするかは自由だとおっしゃって話を逸らし、開き直っていらっしゃる。それならば対話は不可能ですね。さようなら。

*プライベートに関わる記述があるので若干割愛。

金明和 この期間、選挙権がない私たちの友人たちの多くが何も出来ない虚無感に覆われていました。投票する権利がないんやから。その中、選挙権無くても関わる事をここ数年知って、信恵オンニにはめちゃめちゃ頑張ってはったんです。この時点で一回立ち上がってる。やのに、選挙権を持ってるどっかのおっさんがそれすらも取り上げようとしたり、選挙運動を手伝って貰った候補者自身がオンニにその事を伝聞したり、それに追い打ちをかけるように何か別の思慮深い理由があるかもー、とか無邪気に言ってしまう選挙権のあるおっさんの軽薄さを自覚した方がいい。

田所蛙治 事実を確認するまでは、なにやかやというべきことはないと思います。ただ、李信恵さんが傷ついたのですから、事情は明らかにしたいですね。

李信恵 嘘は私は書きません。

以上が、李信恵と解放同盟大阪府連の騒動の顛末である。一体、何があったのか唯一、取材に応じてくれた解放同盟の関係者によると「やはり李さんが関わるということはカウンターの活動家もかん英紀候補の陣営に入って”ガラ”が悪くなってしまうのを府連が嫌がったんとちゃうかなあ。それぐらいしか見当がつかん」ということだ。この内情については、年明けにも再度、究明したいと思う。

それにしてもいくつか違和感を抱いた。まずは、在日コリアンの選挙権がないという主張だ。これを持って李らは差別的な状況にあると考えている。通常、韓国籍の場合は民団側、朝鮮籍の場合は朝鮮総連側に所属するものだ。民団については長年、参政権の獲得運動を続けてきた。しかし朝鮮総連の場合、すでに日本国内の国政、地方いずれも参政権の行使を否定しており、「朝鮮総連の大会で自治労の委員長が”在日の選挙権獲得に向けて取り組む”と挨拶すると、朝鮮総連側が”選挙権は要らない”と言い返すことがあった」(参政権の運動家)という実態も聞いた。つまり制度的に選挙権が付与されないのとは別に、少なくとも朝鮮籍者に関しては朝鮮総連の方針として否定されている。ならば抗議や不満は、朝鮮総連側に訴えるべきだが、そうした運動があったことは聞かない。この件については、以前、朝鮮籍者でもある反レイシズム情報センター(ARIC)の梁英聖代表も同様の主張をしていた。そこで梁氏にも朝鮮総連への抗議を行ったのか確認してみたが無回答だった。

それから彼らは、普段、人権問題に取り組み、中でもネット上の表現については厳しく見ている。しかしそんな彼らも仲間内とは言え、ターゲットを絞って吊し上げを行っている。しかもどう考えても北口の投稿内容に差別的な意図が見出せない。にも関わらず問答無用で北口が差別者として扱われたことは、かつての「朝田理論」を連想してしまった。朝田理論とは、部落解放同盟中央本部元中央執行委員長・朝田善之助が唱えた主張だ。「部落民の不利益と不快は一切差別」「差別か否かというのは被差別者しか分からない」といったもの。つまり差別と感じた者に理があるという考え方で、ある意味、解放運動の根底を成す。もちろんこの理論を行使できるのは、あくまで『当事者』のみである。

万一、解放同盟大阪府連が李が在日コリアンだからという理由で選挙活動から排除しようとした、と言うならば「差別」と断じられても仕方がないことだろう。しかし彼らは日々、共闘関係にあるのであって、国籍を理由に排除しようとしたとは考えられない。また北口の言うところ「配慮」と府連側を擁護するのも何やら”いやらしさ”も感じるが、少なくともこれをもって「差別」とするのは無理がありすぎるのではないか。

ただこんな見方もできる。本件については、北口について同情的な目で見たが、裏返すと彼自身も長年、やってきたことなのだ。彼は、『朝日ジャーナル』(1990年12月)には「アメリカ発・差別ゲームの受け入れられ方「ランド・オブ・ニンジャ」はひどい!!」、続いて部落解放(1991年2月)には「『ランド・オブ・ニンジャ』の差別性」と題した記事を「差別とたたかう文化会議会員」という肩書きでレポートした。アメリカ製のロールプレイングゲームで昔の日本を舞台としたものがあり、その中で穢多(えた)や非人が登場するを問題視し、日本の発売元であるホビージャパンに抗議して発禁にさせたという内容だ。しかしこの内容自体、史実に即したもので、差別的な意図ではなかった。こういう表現狩りのような活動を続けてきた彼が今度は自分自身の発言が差別的と吊し上げを食ったというのは皮肉である。この現象は、現在、人権問題に関わる人々全てに「他山の石」としてもらいたい。その強烈な主張は一歩違えれば、自分自身に降りかかることを。

北口氏にこの件について聞いてみると意外と丁寧に回答してくれた。

「ええ、確かにイラっとはしましたが、気にはしていません。ただ府連にも思いがあったんでしょう。確かに乱暴なことを言った人もいたけど、彼らも若さがゆえの正義心があったと思いますよ。それに信恵さんはまだ若いしこれからの運動を支える人だから頑張ってほしいです」

一方、当の李氏にも確認をしようと、ウォールの投稿にもあった「12月も京都で解放同盟の講演会」の現場で直撃した。講演会というのが12月4日、東本願寺・しんらん交流館2階大谷ホールで開催された「2017年差別撤廃・人権確立京都集会」だ。集会終わりの李氏をロビーで待つと民族衣装を着こんだ彼女がやってきた。どうも楽屋で着替えのご様子なので、さすがにそこまではついていけない。部屋から出るのを待ち、出てきた彼女に北口との一件を聞いてみた。

示現舎と伝えただけで一瞬に顔が硬直した彼女は完全に無視。即座に仲間のもとに向かった。

「鳥取ループがきたで」(*私は鳥取ループではないが)

こう仲間に告げた。彼女が発したのはこれだけだった。そして再度、会場外に仲間たちといるところを再度、直撃したが、全く目も合わせてもらえなかった。解放同盟の運動家もおり、中には全国部落調査裁判の原告もいたが、一言も発せずニヤニヤしているだけだ。そのうちの一人がぼそっとこう言った

「帰れ」

と。この間、彼女は一言も発しなかった。しかしこれはおかしい。なぜなら彼女は、弊社を批判し、全国部落調査に関する講演会なども行っている。そんな憎むべき当事者が目の前にいる。何も論争とまでいかずとも罵声の一つや二つ浴びせるべきではないのか。しかもお付きの人に「帰れ」と言わせたのみ。本来、北口とのやり取りも不満があれば、本人が直接、反論すべきなんであって、結局、ほぼお仲間にモノを言わせたのみ。取り巻きに囲まれ自分への批判は許さない。人権運動とはこういうものだろうか。たとえ一人であっても、孤立しようとも訴え続ける。こうした気概は彼女から感じとれなかった。むしろこの一件で読み取れたのは、時代、人、現象は変われど人権問題の根底に「朝田理論」が存在したことだった。

市民団体のメーリングリストでも彼女の投稿は注目されている。

12月4日の京都市内の講演会のチラシ。

【年末拡大版】李信恵の短大講師吊し上げに見たリアル『朝田理論』」への3件のフィードバック

  1. M

    三品さん、ものすごく筋の通った、読み応えのある記事でした。誰しも自分のポジションにいつのまにか囚われ不自由になるものだということを、自戒の念を込めて噛みしめたいと思いました。

    返信
  2. カミツレ茶

    三品さん、今年も面白い記事をありがとうございました。
    来年もよろしくお願いします。
    早計ではないか通信も(場所を変えてでも)復活してほしい。。

    返信
  3. 狩人戦士

    外国人の政治活動禁止は、日本国の政策です。それを無視して、投票以外なら大丈夫と言わんばかりに動いてらっしゃる方々は、それでいいのでしょうか。
    解放同盟大阪府連といういち民間団体の意向でそれを無視しても大丈夫でしょうか。
    日本左翼と数十年、蜜月関係の韓国国粋主義の浸透は気にかかります。

    あと、しばき隊をウォッチングすると分かります。李信恵さんに限らず、誰かがまるでぷち天皇制のような聖なる空虚な中心にあります。その偽天皇にはいつもとりまきがいます。
    彼・女はほとんど何も言わなくても良い。まるで黙っていることもある。
    取り巻き・信者・シンパらが、保護者ぶるように彼・女の代弁・代表をしています。他人には「勝手な代表・代弁はダメ」と抗議しながら。
    自分たちが反差別言論を独占する為の装置ですね。
    まるで幼な子・イエスキリストのように、その空虚な中心の聖なる子どものような人物は「守られる」のです。
    聖母子像でしょうか。守ってあげる取り巻きは偉大な母。守られる自分では反論しない不思議の人物は幼な子。
    うまく被害者だとアピールが仲間うちに到達すると、「貴族」のような扱いになっています。
    全然、自由、自主、独立、解放といったイメージから遠くにあります。
    べったりと依存し合う共同体です。
    それも、「近代市民社会じゃない、村共同体」ではありません。家族の原理で動く。
    しかし、家族という情による結びつきと、反差別の民間団体という大きく複雑で、目的のためには冷徹にもなる組織は、水と油です。
    その反りあいの悪さに李信恵さんも周りの人たちも、上手に応対し損ねているのではないでしょうか。
    40代であっても高齢化社会では「若い」。女性、民族衣装、文筆活動。そういったソフトなイメージを前に出すだけでは、潤滑油にならないのではないでしょうか。(大阪では50代の元美青年がその役を果たそうとして、こけてしまいました。)
    家族経営の企業にリストラ・倒産された方には、そこに家族的な情・絆を求める虚しさはよくご存知のはずです。
    家族のものは家族に、民間団体のものは民間団体に、返す必要はあるのだと考えられます。

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