【日本保守党】百田尚樹代表 党設立前に兵庫自宅5900万円抵当の謎 本当に〝金ないねん〟?

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By Jun mishina

10月13日のYouTube番組で日本保守党・百田尚樹代表&有本香事務総長がひろゆき氏と大舌戦。政治資金の使途をひろゆき氏に問われると百田氏は「金も人もない」と主張した。しかし百田氏が金がないとはどうしても解せない。実は2022年、兵庫県川西市の百田氏自宅は5900万円の根抵当が設定されており金策に走った痕跡があるのだ。(都内で演説する百田氏)

「金がない」と訴える百田氏

日本保守党公式Webサイトより。

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YouTube番組『ReHacQ』(リハック)の「【河村たかしvs百田尚樹vsひろゆき】なぜ離党!?緊急生配信中…百田尚樹さんと大激論」は日本保守党事務総長・有本香氏も乱入して凄まじい舌戦となった。怒りが収まらない百田氏、有本氏。番組終了後も自身のYouTubeチャンネルでひろゆき攻撃を続けた。支持者らも「ひろゆき論破」「有本無双」などと熱狂したのが印象的だ。

引き金になったのは政治資金の使途。百田氏が「人も金もないねん」と訴えれば、ひろゆき氏は政治資金が6億円もプールされていると指摘。百田氏と有本氏を問い詰めた。「人の財布がそんなに気になるんか」と百田氏は声を荒げるが、「金がない」という百田氏らの主張は整合性を欠いたものだ。

それは「党」が資金不足なのか。日本保守党には十分なプール金もあれば政党交付金も受けている。党のプロモーション、組織力強化に多額の予算をつけたとも思えない。確かに各地で街宣活動を行ってきたが、支部拡大に本腰を入れているかと言えば疑問が残る。

それとも百田氏自身が資金繰りに苦心しているのだろうか。

ご承知の通り、代表作『永遠の0』『海賊とよばれた男』を持つベストセラー作家。YouTube、ニコニコ動画の再生回数から『百田塾』(月額3300円)などの会費から計算すると年収は億単位とみられる。高額所得者とみて間違いない。

ところが百田氏の資金管理をめぐり元支持者らの間である疑問が噴出しているのだ。

党設立前に兵庫自宅5900万円根抵当

兵庫県川西市の自宅。

兵庫県川西市は大阪のベッドタウンとして人気エリアだ。百田氏は同市に自宅兼事務所を構えた。登記簿によると2019年に同宅を購入。周辺住民によると前所有者は百田氏の知人だった。同年6月は『夏の騎士』を最後に百田氏が小説家から引退宣言をした年。また同年12月に著作の累計発行部数が2000万部を突破したと発表した。小説家としてはキャリアハイの時期である。その後の言論活動は主にネット放送にスライドしていったのはご存知の通り。

不思議なことは2022年9月6日に同宅が限度額5900万円で根抵当権設定されたことだ。補足すると根抵当権とは「限度額までならいくら借りてもいい」と銀行が借入額の枠を設定し、その枠全体を土地建物などで担保に取る制度である。そして今年5月頃から川西市の自宅が「売りに出た」という情報が一部で出回った。

百田氏の元支援者は首を傾げるのだ。「党設立の準備金でしょうか。だとしても自宅を担保にして借金するほど切迫していたとは思えないです」。ベストセラー作家でなおかつYouTube放送も人気コンテンツ。百田氏が5900万円を借り入れる必要性があるのだろうか。

その翌年10月17日に日本保守党を設立することになるのだが11月には党員が5万人を超えたと発表された。寄付も集まり非常に勢いがあった頃。示唆的なのは10月12日のX投稿だ。

「訳あって10日前から家の片付け。 私の部屋だけが今だに片付かず。 辛い…」

「議員宿舎に引っ越しは来週かな?来週は国会も始まるし、心機一転、頑張ります!いろいろと鬱陶しいのとも切れたし」

10月に入ってから引っ越し作業を始めた。X上には散乱する書籍を整理する様子も投稿されていた。議員宿舎に引っ越しに対して「荷物を持ち込むということでしょうか。議員宿舎に引っ越しといっても、おおかたの国会議員の持ち物はスーツ数着ですよ」と現役秘書は不思議な様子だ。

また「いろいろと鬱陶しいのとも切れたし」との最後の一文も何らかの事情が解決したのではないだろうか。つまり川西市の家屋が整理できたとも解釈できる。ネット配信事業も順調に見えるが、資金調達に動いている節がある。リハック内でひろゆき氏に「金ないねん」と発したのは単なる軽口でもなさそうだ。

元支持者の間ではあるインフルエンサーが運営する投資ファンドとの関連が取沙汰されていた。政治活動のため私財を投げうったならば〝本懐〟というものだが、百田氏の身辺に何が起きたのだろう。

「人の財布がそんなに気になるんか」とお𠮟りを受けそうなものだが議員会館の百田事務所に以下の質問状を送付した。

「①川西市宅を担保にした理由②同宅を売却したのは事実か③引っ越したと関連しているのか」

何のアピールなのだろう。

だが期限日までには返答がなく過去記事通り「ノーコメント」だった。自宅売却の上、突然の引っ越し報告、そしてその後の投稿では破れた靴下を履く様子が有本氏のXアカウントに投稿された。引っ越しと多忙さで靴下も変えられないのか。まさか靴下をもって庶民派アピールというわけでもなかろう。

それに破れた靴下を公開するのは百田氏夫人の顔を潰しかねない。そうした配慮はしないものか不思議だった。この通り、Xの投稿だけでも身辺の異変が伝わるものだが、そんな様子も熱狂するのが日本保守党の支援者らしい。

Jun mishina について

フリーライター。法政大学法学部法律学科卒。 月刊誌、週刊誌などで外国人参政権、人権擁護法案、公務員問題などをテーマに執筆。「平和・人権・環境」に潜む利権構造、暴力性、偽善性を取材する。

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