【熱海市土石流】天野氏企業の 特定施設事業(熱海市)に見た 怪しい人脈

By 三品純

「熱海市土石流を起こした業者を許すな」。地元の被害者有志らが「熱海市盛り土流出事故被害者の会」を結成し熱海市伊豆山地区盛り土の業者、 天野二三男氏らに民事・刑事で責任を求め活動中だ。当サイトとして協力できるとすれば過去の天野氏の“所業 ”を世に問うしかない。その一つが都内、熱海市での「特定施設入居者生活介護」(特定施設)ビジネスだ。同事業を検証すると倒産処理の支援、また「怪しい人脈」が浮き彫りとなる。

天野氏は小田原市内にいる!

熱海市役所、あるいは地元小田原市役所の諸氏に疑問がある

「ひょっとして土石流も不可解な土地取得もなかったことになっていません?」

両市を取材しているが、「当事者意識」を微塵も感じない。また夏の土石流以前から天野氏の盛り土は危険視され関係者らが静岡県警、神奈川県警に相談していたが結局、警察も動くことはなかった。8月に土石流の遺族らが刑事告発をしたが果たして・・。事件化することは同時に市職員らも捜査対象になる。「行政は守られる」という現象は津市相生町自治会長事件で痛感したものだ。しかも重要人物の天野氏自身が公の場に出てこない。

天野氏追及は同時に行政の闇を暴くことでもある。役所側は懸命に防御してくるがその壁を破れるか?

これまで天野氏の居所をめぐって周辺からはすでに小田原市内にはいない、といった情報が寄せられた。8月31日の野党合同ヒヤリングでも同席した官庁側から「連絡が取れない」との発言があった。しかし周辺の話。

「小田原市内の病院に天野さんがワクチン接種に来ていたのです」

また同市役所内には少なからず天野氏の協力者も存在する。一時は「モンゴルに逃亡した」という噂もあったが、むしろ市内に在住した方が得策とも考えられる。もっともこれまでの事業でも紹介してきた通り、退路作りと雲隠れに関しては名人芸といってもいい天野氏。その一端が垣間見えるのが過去、熱海市内で興した「特定施設入居者生活介護」事業である。

テンダーファイブは 倒産ロンダリング?

熱海市は日本有数の観光地で、保養地でもある。著名人、富裕層らが別荘地を所有することでも知られるが同時に土地投機のターゲットでもある。天野氏に限らず怪しい人脈が市内で暗躍してきた。大規模な土石流という形で「天野二三男」という人物が浮上したわけだ。

さて同和団体関係者が行う事業として「介護事業」「介護施設」「特定施設」などをよく目撃する。その背景として人権活動という建前上、「介護」「高齢者福祉」事業は相性がいいのだろう。また許認可など行政交渉はお家芸という点は説明不要だ。

天野氏も過去、 「特定施設入居者生活介護」事業 を行っていた。土石流発生以前からSNS上の有志らが天野氏の関係企業を投稿してきたが「株式会社テンダーファイブ」をご存じだろうか。熱海市、東京都目黒区内で老人向けの「特定施設」を運営してきた会社だ。

介護のニュースサイト「CBnews」(2010年10月7日)より。

同社を検索するとテンダーファイブ(竹内壽佐たけうちしゅうさ社長)という倒産情報が出てくる。事情通にすればむしろ竹内氏は五輪建設株式会社社長といった方が馴染みがあるだろう。五輪建設はマンション分譲やホテル権利分譲を行う不動産業者。平成3年に負債総額550億円を出し経営破綻の状態にあったものの、なぜかその後も事業を続け2019年に負債総額約290億円で経営破綻。

「竹内氏は偽造の小切手を切るなど詐欺同然の不動産取引をしていた」と取り引き経験がある不動産業者。業者らから訴訟を起こされテンダーファイブは破綻。そこで目黒の有料老人ホームを手放すことになる。ただみすみす転ばないのが天野一派。そこでテンダーファイブが所有していた資金、資産などを通称「熱海テンダーファイブ」に移管した。

熱海テンダーファイブの 土地所有者に西武G・堤義明氏の名も

テンダーファイブの役員にはご覧の通り、竹内氏と天野氏が代表取締役を務めてきた。平成19年の抵当権設定を見ると2000万円の債務がある。債権者は株式会社ソレイユの名が。同社の名はご記憶にあるだろうか。横浜市戸塚区で発生した違法盛り土の土地所有者。代表取締役が天野氏だ。

また平成21年10月に自由同和会神奈川県本部事務局長・八木橋聖一氏が取締役、また平成21年11月に同本部女性部長・飯高美奈子氏が監査役にそれぞれ就任。

「テンダーファイブの営業は自由同和会神奈川県本部の会員で天野氏企業元社員が行っていました」(周辺)

テンダーファイブ事業も自由同和会神奈川県本部と密接な関係にあるのが分かる。またもう一つの疑惑として「竹内氏の会社が経営破綻しても生きながらえた裏には天野氏の存在があるのでは?」と元関係者は推測する。

現在、物件は別会社に移ったが開発当時が面白い。テンダーファイブ熱海の用地の一部は西武グループ元会長、堤義明氏が代表だった時代の伊豆箱根鉄道株式会社から購入していた。リゾート開発では名うての堤氏が熱海市に土地を所有するのは不思議ではないが、とにかく天野氏の事業はスケールだけはやたら大きい。一度は離れた社員がまた天野氏の元に戻り事業を手伝う―――元社員らはこう証言するが、おそらくダイナミックな事業スタイルも天野氏に人が集まった要因かもしれない。

熱海市関係者がいう。

「バブル崩壊後、熱海市も大きな打撃を受けました。観光業、ホテル業も不振で地価が下がる中、逆に投機の対象になったのです。意欲ある実業家らの再生事業で“熱海の奇跡 ”と美談で語られますが、怪しい人脈を吸い寄せたのも事実。その一人が天野氏だったわけです」

メディア等で喧伝された「熱海の奇跡」の裏には影もあっただろう。その影が土石流、盛り土という形で具現化したのだ。

テンダーファイブもまたその一例。顛末からすれば都内の経営破綻を受け、資産などを熱海に集約し、莫大な負債を抱える竹内氏にも手を貸した格好だ。土石流、盛り土の真相究明は熱海市が抱える闇、裏社会を白日の下に晒す絶好の機会と考えてもらいたい。

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