曲輪クエスト(457) 城里町阿波山

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By 宮部 龍彦
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1921年の『地方改善ニ關スル調査』によれば東茨城郡澤山村阿波山舘向下に15戸の古村が合った。そこは、現在の城里町 阿波山である。小字は西坪。

農業や草履づくりをやっていたようである。

西坪と言うと、この庚申塔から南東の辺りである。現在の自治会名では西町、ここから北西は北宿になる。

この建設会社の裏手をストリートビューで見るとお堂らしきものがあるというので行ってみた。

場所と言えば北宿になる。あらゆる方向からアプローチを試みたが、草木が生い茂っていて近づけない。

ただ、ゼンリン地図を見ると、墓地の名字は大山城の東側に分布しており、古村とは無関係と判断した。

大山城の西側、何の変哲もない農村で古墳のようなものも見える。やはり記録にある古村はこの辺りであろう。

ただ、気になったのは、大山城を取り巻くように同様の傾向の名字が分布していることだ。茨城県の古村に特徴的である「小松」「小松崎」という名字も見受けられる。

念のため、大山城を一周していると気になる廃墟が見えた。

この裏手に何かあるような気がしたのだ。

そこで発見したのが、この素朴な鳥居とお堂である。

もしかすると、これは白山神社ではないのだろうか。

周囲は草が茂っているが、神社は明らかに今も手入れがされている。

文久の頃の石柱の文字がなぜか一部削り取られている。

付近の詳しい方から話を聞くことができた。

これは確かに白山神社で、御前山の白山神社から分かれたものではないかという。長吏、穢多との関係は知らないという。

しかし、これはまさしく古村の白山神社ではないか。周囲の家の住人が亡くなってしまい、神社も荒れ放題になっていたところ、最近になって付近の住民で再興し、これから祭りをやるのだという。

大変貴重な白山神社であるから、これからも大切にしていただくようお願いしておいた。

宮部 龍彦 について

ジャーナリスト、ソフトウェアアーキテクト。信州大学工学部卒。 同和行政を中心とする地方行政のタブー、人権ビジネス、個人情報保護などの規制利権を研究している。「ネットの電話帳」管理人。

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