津市から自治会の掲示板、ごみ箱設置補助金をだまし取ったとして詐欺罪に問われた田邊哲司被告らの判決で津地裁は今月18日、懲役3年執行猶予5年、端地満被告に1年6カ月執行猶予4年を言い渡した。昨年から弊舎は津市相生町自治会長事件として追跡取材をしてきたが、節目を迎えることになる。ただし市民感情からすれば「執行猶予付き」という顛末に対して不満や疑問は強く残るだろう。
田邊一族が傍聴席にズラリ
田邊被告に近い幹部職員は誰一人責任をとっておらず、市関係者といえば元津市人権担当理事で前津市中央市民館館長の松下哲也被告、あるいは無関係の現場職員に転嫁した格好。そして田邊被告は執行猶予付き。結局、重要人物たちは無傷で自治会長事件を乗り切ったということになる。見事なまでの玉虫色の決着は行政、司法の意図を疑わざるをえない。
「法治国家やでさ」とは逮捕前の田邊被告の弁。
かくいう法治国家の判決当時、津地裁法廷の傍聴席には一族も多数。未就学児と思しき男児、女児がいたのも印象的だ。
裁判長からは「田邊被告を恐れる市職員が申請書を代行するなど犯行を容易にした」と一連の市側の対応を批判。市の処理は常習性があるとも指摘した。
加えて田邊被告が主犯で共犯者に指示する立場にあったこと、受け取った補助金も高額という点は認め「体裁を整えた虚偽の見積書を準備するなど悪質」と述べた。
一方、情状面としては被害額を弁済していること、前科がないこと、また家族の監督があることが挙げられた他、元妻(さくら湯の責任者)と娘から減刑の嘆願書が提出された。
端地被告については127万円の見積書作成に関与したが、すでに田邊被告が弁済していること、また同僚の監督という点で前科があるものの、執行猶予付きの判決となった。
判決では2015年2月から19年7月にかけ総額240万円の補助金詐欺を主導、としたが無論、ごみ箱、掲示板設置といった問題は“本命 ”とはいえない。結局、環境パトロールや関係業者への不当な要求行為は告発も解明もされることなく終わった。
が、気になる証言もある。市関係者の話。
「片田団地(津市片田新町)にある田邊被告の娘の元自宅は現在、南勇二元理事の交際相手の住居になっていました。口止めで買わされてその売却額を市側の弁済にあてたというのが専らの見方です」
となると田邊被告の資産はほぼ温存と予想できる。ところが同関係者からは「本来は国税が動くべきところですが、まずメスが入ることもないでしょう」と落胆の声もあった。
田邊被告と 市側の関係を 象徴する 結婚式の席次表
玉虫色の決着になった以上、どのような資料を市側に突きつけても「ひたすら打たれて凌ぐ」という行政特有の対応になるはずだ。しかし田邊被告と市側はやはり常軌を逸した関係性であったことだけは指摘したい。
上に掲載したのは2018年、田邊被告の娘で市職員の彩加氏の結婚式の席次表。以前、荒木忠徳前総務部長に出席について尋ねたところ「(彩加氏は)市職員なので」と説明した。しかしこの顔ぶれ、人数、一介の職員の結婚式としては奇妙なほど議員、市関係者の出席が多くないだろうか。
議員からは田邊被告に近い田矢修介市議、青木謙順県議会議長(現在)の名前もある他、いわゆる田邊派とされる職員が勢ぞろい。本事件で不起訴になった刀根辰次氏の名も。以前、紹介した田邊被告の親密女性が女将を務める小料理屋「小梅」の飲み会リストと照合するとまた味わい深い。
その様は結婚式というよりか、もはや津市役所の懇親会といった趣すらある。もちろん田邊氏への配慮、関係上から出席した議員、職員が大多数だろう。確かに自治体議員らも集めて傍目には盛大に映るが、虚栄に満ちた式という他ない。あるいは同和や恫喝で虚勢を張ったが故の「動員」という表現が的確だ。裏返せば田邊被告らの人望のなさを象徴する席次表ではないか。こうした異常な関係性もまた本事件を生み出した要因といえるだろう。
判決には無力感しかない。
こんな判決しか出せないのなら最初から起訴などするな。出来レースやろ。
この街には正義など存在しない。
バットマンよ、飛んできてくれ。
全国的に有名人になったので、好き勝手はできなくなったのでは?
もっとやりましょう!
はいはい、一応罰する判決は出したからね というよな結果ですね
警察検察裁判所といった司法がやる気がないのは日本全国のことなんでしょうね
自分の身は自分で守るしかないということですね
北斗の拳の世界ですね
どこぞのヤクザの親分が死刑判決を受けた後、裁判長を「生涯後悔するぞ」と脅したそうですが、同和がらみの裁判でこのような猛者はいたのでしょうか。また、このような脅しはのちに効果を発揮することがあるのでしょうか。
田邊さんは神妙な態度でしたよ。
工藤会の両被告はあんな発言して心証悪くしたんじゃないでしょうか。
控訴にも影響するような気がします。
S氏には手を焼いていましたからね。
津市としては、田邊さんを利用出来ると軽い気持ちで介入してもらったが、逆に利用されてしまった。
ただ、それも想定内で税金使って貰おうよってのが、チンコロにより危うくなって一応事件化。
そして、執行猶予。
後は、時間が経てばみんな忘れてくれるだろうってのが、全職員のキモチ。
引っ越した先が同和地区ってことを聞いたが、まったく気にしなかった。全国の同和地区と言われる地区も人の流入で元々の住民も少なくなり、令和の時代になりかつてのように出自で結婚させないとか、職に就けないなどという差別も減ってきているように思う。同和地区で生まれようが、どこで生まれようがほとんどの人は、普通に暮らしており、差別を受けることは、どんどん少なくなっている。もちろん人権教育の中で同和問題について触れることは必要で、人間の過ちとしてそのような差別を行った歴史は、しっかりと次の世代に伝え、同じ過ちを繰り返さないようにすることは大事だ。一方で「差別だ!差別だ!」と声高に叫び、不当に金品や利権を得ようとする者も少なくない。このような者たちが、差別なくなっていくことに水を差し、同和問題の解決を困難なものにしている。同和団体自身も同和関連事業への依存から脱却し、えせ同和行為の排除に真摯に取り組まなければ、国民の理解は得られないだろう。