曲輪クエスト番外編 三郷市 “えせ同和地区”

カテゴリー: 曲輪クエスト | 投稿日: | 投稿者:
By 宮部 龍彦

三郷みさと市に歴史的な意味での同和地区があったという記録はない。しかし、本サイトのコメント欄によれば2010年12月に部落解放同盟埼葛郡市協議会副議長兼三郷支部長の西澤秀夫なる人物の妻の葬儀に、八潮市の公金から香典が出されている。

その西澤秀夫氏の住所が三郷市茂田井もたいであり、そこが三郷市の同和地区ではないかというのだ。しかし、ここは“えせ同和地区”であろう。

1985年の『埼玉年鑑 人名録・企業総覧』に、その人物の名前が掲載されている。「三郷毛皮企業」とあり、そこに住所が書かれている。

現地には倉庫か工場のような建物と、トラックなどが停められた駐車場がある。

1979年、自治労による第18回地方自治研究全国集会報告書集に三郷市の同和行政のことが書かれている。

1979(昭和50)年、部落解放同盟三郷支部が結成され、3地区の同和地区がでっち上げられたという。「未解放部落」は当時共産党が使った用語だ。3地区を全て特定するのは困難と思うが、おそらくそのうち1つがここであったと考える。

昔から住んでいるという住民に聞いてみると、西澤秀夫のことは知らないという。しかも、ここは「幸房こうぼう」だよと言われた。この場所は茂田井と幸房の境界で、一歩進めば別の地区になってしまうのだ。

同和対策を行うためには、地区指定が必要であった。指定地区は内閣府の同和対策室に報告され、対象地域台帳に記載されていた。同和対策室は『全国部落調査』も保有していたので、“えせ同和地区”である可能性も把握できたはずだ。

前出の報告書によれば、三郷市の市職労が「同和地区指定はただちに取消すように厚生省に申請する」との回答を市長から得たという。厚生省ということは、おそらく隣保館の設置を画策していたのだろう。結局、厚生省からは地区指定を外されたという。

地区の境界に気をつけて聞き込みをし、近所でようやく西澤秀夫を知る人を見つけることができた。

「同和の団体のことなら、西澤秀夫さんがそういう活動をしていたのは知っています。本人にそのことについて面と向かって聞いたことはないですけど。西澤さんは10年くらい前に亡くなって、後継者もいないし、もうそのことについて知っている人はここにはいないですよ」

同和の団体は、やはり、このトラックのある駐車場の場所にあったのだという。

Googleストリートビューで時間を巻き戻すと、駐車場の場所に2021年まで建物があったことが分かる。ここに部落解放同盟三郷支部があったことは間違いない。毛皮を扱っているからというこじつけで同和扱いを受け、特別な地位を得ていたのであろう。

近くに古い文化住宅があるが、ここは幸房になる。

宮部 龍彦 について

ジャーナリスト、ソフトウェアアーキテクト。信州大学工学部卒。 同和行政を中心とする地方行政のタブー、人権ビジネス、個人情報保護などの規制利権を研究している。「ネットの電話帳」管理人。

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曲輪クエスト番外編 三郷市 “えせ同和地区”」への8件のフィードバック

  1. 匿名

    長野県 佐久穂町上 久保田の投稿欄にあったコメント

    ①穢多非人⚪︎ 同和地区指定⚪︎ 差別あり
    ②穢多非人× 同和地区指定⚪︎ 差別あり
    ③穢多非人⚪︎ 同和地区指定 × 差別なし
    ※差別というより風評被害が正しい
    #278fc8072e7ea50eb3a86d186f3b8843

    返信
  2. .

    もう50年近く前のことになりますが、三郷駅から三郷高校へ行く途中に

    ・近親相姦を繰り返す、異様に背の低い精神薄弱者たちの住む地区があった
    ・女子高生が自転車に乗っていたら、信号のところでその地区のコビトに荷台をつかまれて発進できなくなり怖い思いをした

    という言い伝えがあり「あそこが被差別部落なんだ」と噂されていました。小人症の人々の住む地区があったこと自体は事実なのかもしれませんが、仮にそうだとしても被差別部落ではなさそうですね。

    余談ながら、三郷高校には「耳なし芳一」という渾名の教師がいたそうです。なぜ耳なし芳一かというと、武蔵野線の車内で朝鮮人の悪口を言っていたら朝鮮学校の生徒たちに取り囲まれて電車からひきずり降ろされ、カミソリで耳を削ぎ落とされてしまったからだという話でした。猟奇的な都市伝説の類かもしれませんが、何かの事実に基づいているのかもしれません。
    #60a989ee6d1e6ba87753b99e665ae65d

    返信
    1. 匿名

      朝鮮人の都市伝説と言えば、割り箸を鼻に思いっきり突き刺すとかいうリンチを聞いたがことがあったのですが・・・
      後年、実際にやられたという人と会ったことがあります。鼻の筋肉が締まって病院で割り箸を抜くのにかなり苦労したとか言ってました。
      #6a522d81e0dc267d7685ffe689658589

      返信
      1. 宮部 龍彦 投稿作成者

        ひええ、実際にされたというのは初めて聞きました
        死ななかったのですね

        返信
  3. カレー小人女(二重の意味で)

    地区の女性は外見が2種類に別れますよね、北九州出身の某国民的アイドルのようなふくよかなバストがある小人のような感じか胸はまな板のガリガリの身長は少し高めのこの前の自民党の和歌山県連のダンサーのような感じのどちらかに。
    #11bcb7bc4f358e6e31e21a2c6be010fc

    返信
  4. 匿名

    三郷市民です。
    今回宮部さんが訪れた茂田井は三郷駅近隣ですが。この界隈で同和地区のような雰囲気を感じた事ないですね。
    市内南部に長沼白山神社がありますが、それ以南には記事の最後の画像のような臭突の立つ古い文化住宅が、今もたくさん残っています。また今も現存しているか分かりませんが、2か所右翼の街宣車が停まっている所がありました。
    元香川県高松市民で、田村町・上天神町近隣出身の身としては、その界隈は同和地区だったのでは?と感じておりましたが、記事中で紹介されている三郷市職労の記事の通り、三郷市内には同和地区は存在しないという事なんですね。
    #e7142bc80ab842739609990ff3f4cfb0

    返信
    1. 宮部 龍彦 投稿作成者

      三郷市内に本物の同和地区は存在しないということで、ファイナルアンサーでしょう

      返信