部落解放同盟新潟県連合会による、新潟県立荒川高校に対する糾弾会に関連する文書の公開を、新潟県教員会が中断(執行停止)したままにしていることについて、筆者が速やかな公開を求める趣旨で提訴した、新潟地裁令和6年(行ウ)第1号「決定処分に係る執行停止処分の取消請求事件」 第1回口頭弁論が去る2024年3月21日に行われた。
その詳細と、次回の予定をレポートする。
被告の新潟県側は、訴状に対して次の答弁書を提出している。
内容はテンプレート的なもので、要約すると、「全面的に争う、反論は次回の口頭弁論までに行う」ということである。
筆者の側は、さらに証拠を提出した。
これは、筆者が昨年8月に審査請求および、解放同盟側の審査請求への参加を申請したことについて、情報公開審査会への諮問と、参加許可が今回の裁判の提訴前後に行われたことを示すものである。
具体的に説明すると、文書の公開そのものが行われていないものの、文書を部分公開するという決定自体は行われているので、公開範囲を広げるように筆者が審査請求した。そして、今回の執行停止の原因になっている、部落解放同盟による、おそらく「文書の公開をするな」という旨の審査請求に大して、利害関係者である筆者が参加することを申請した。筆者が言いたいのは、これらは昨年8月に行われていたのに、今年の1月に筆者が訴訟を提起すると通告してようやく動き始めたのは、筆者が何もしなければ放置するつもりだったのではないかということである。
最悪、文書の保存期限まで放置し続けて、文書を破棄することが懸念される。
今回、県側の担当弁護士が付いて、弁論に出席した。その場で、裁判官から意見を求められたので筆者は「たとえ“海苔弁状態”であっても形式的に文書を公開すれば、この裁判は不要になるが、それでも執行するつもりはないか」と県側に聞いたところ、弁護士の回答は「執行するつもりはない」ということであった。
なお、傍聴人は十名にも満たない程度で、特に混乱はなかった。裁判官に対しては「ご覧の通りなので、特別な警備はせずに、普通の裁判と同様に扱って欲しい」と希望しておいた。
次回の口頭弁論は2024年5月23日、午後3時30分の予定。それまでに県側の反論が提出される見込みである。
なお、裁判について新潟日報社から取材を受けたが、ウェブ版には記事が出ておらず、紙面に載せたということである。
2024年3月22日の新潟日報朝刊、24面にこの裁判の記事が有りましたので、此方に添付致します。
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ありがとうございます。紙面だけなので、助かりました。
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