岸田首相 爆殺未遂事件の 現場、和歌山市 雑賀崎 “ 日本の アマルフィ”に 潜む 中国資本

カテゴリー: 地方, 政治 | タグ: | 投稿日: | 投稿者:
By Jun mishina

4月15日、和歌山市雑賀崎漁港で衆院補選の応援演説中の岸田首相に対する爆殺未遂事件が発生した。事件現場になった同地は美しい景観を誇り、丘陵地は「日本のアマルフィ」と呼ばれてきた。その一角“にあった廃墟旅館が市の代執行で解体工事が始まった。倒壊の恐れもあった迷惑物件の上、中国学校ビジネスが絡むのをご存知か。

岸田首相 爆殺未遂事件の 雑賀崎

市のHPにも日本のアマルフィとして紹介。

和歌山市南西部に位置する岬、雑賀崎さいかざき。通称“日本のアマルフィ(伊カンパニア州の世界遺産) ” 。

瀬戸内海国立公園の指定特別地域でその美観は万葉集「紀伊国の 雑賀の浦に出で見れば 海人の燈火 波の間に見ゆ」でも歌われた。

この通り本来は美しい景勝地なのに、雑賀崎漁港で今年4月15日、岸田首相への爆殺未遂事件が発生。バッドニュースでその名が全国に報じられてしまったのは地元民ならずとも残念だ。

事件で「さいかざき」と読めるようになった。そんな人もいたことだろう。

皮肉にも同時期に雑賀崎がニュースを賑わすことになる。長年、地域で問題になっていた廃墟旅館「太公望」の解体工事が5月から始まった。太公望は廃墟マニアの間で有名だ。ただ景観的にも日本のアマルフィに相応しくない上に、小高い丘の壁面に立つので倒壊の危険性もある。

今年3月23日、和歌山市・尾花正啓市長が記者会見で略式代執行による解体工事を発表。解体費用は7千万円。同市空家対策課によると所有者が特定できないため、「空家等対策の推進に関する特別措置法」の略式代執行により費用は市と国が4割ずつ、県が2割を負担する。

先月から解体工事は始まった。

グーグルアースからも確認できた。
目の間には事件現場の雑賀崎漁港。市資料より。

旅館は雑賀崎観光(株)が経営しており、1975年頃までは営業していたが、新館の開業に伴い廃墟と化す。登記簿をみると権利関係が複雑だが、2013年に雑賀崎観光が倒産、2013年に土地が差押になっている。

昭和の頃は地元の名物旅館として知られた。「“南海(ホークス)の選手が来とるで ”ということはあった」と地元住民が懐かしむ通り、その昔は人気スポットだったようだ。昭和に建設された豪壮なホテルや娯楽施設が寂れ無残な廃墟になるのは全国各地に起きていること。廃屋になれば地域のお荷物に過ぎない。ただ太公望のもう一つの厄介な事情は中国資本が絡むことだ。

太公望の新館は中国企業が買収し、四海波太公望ホテルとして2017年にニューオープン。一時期は営業が確認されたが、現在の同ホテルに連絡しても不通である。ホテルには「学校法人日中文化芸術専門学校実習センター」という看板も設置されていた。

「日中文化芸術専門学校」(大阪市)。関西地方のニュース通は同校名を聞いたことがあるかもしれない。

大量の 退学者は 「偽装留学生」か

同校は2015年に開校した観光系の専門学校だ。中国人・ベトナム人の留学生が大半で、定員に対して超過入学させた他、大量の退学者を出して大阪府から是正指導を受けてきた。ネットで検索するだけでも関連記事は多数。留学名目で入国させる渡日ビジネスではないかとの指摘もある。

そんな同校の実習センターが太公望新館に設置されたのだ。YouTubeに残されている「四海波太公望温泉ホテル開業式」という動画をみるといくつか興味深い人脈が見える。

和歌山県と中国山東省は1984年に友好県省関係を締結。
右の胡蝶蘭の上にある「豊丸商事」に注目。

四海波太公望ホテル開業を祝うパーティーで「中国山東省政府日本首席代表」の姿も。和歌山県は山東省と友好県省関係を締結しており経済、観光でも交流がある。

立て札をみると「豊丸商事」という名がある。

日中文化芸術専門学校の学校関係者評価委員会の委員を務める。早い話が“ 仲間内”で学校の評価をしているわけだ。

そもそも権利関係が複雑な太公望物件をどう中国側がどうやってアプローチできたのか。民‐民の取引だが「行政」による中国の配慮を疑ってしまう。

というのは和歌山県内では日中文化芸術専門学校への市有財産賃貸という問題があるからだ。

橋本市 教育委員会「調査中です」

和歌山県橋本市柏原の旧市立西部中学校の活用事業として橋本市は2018年、日中文化芸術学院と市有財産賃貸借契約を締結した。

生徒数の減少によって廃校になった校舎を民間に貸して活用する事業は他自治体でも行われている。しかし同校と契約した2018年はすでに超過入学、大量退学問題が報道され、学校経営の問題点が露見した。橋本市はそうした事実関係を無視して契約したのだろうか。

さらにコロナ禍で学生が確保できないとし、来年4月の開校も見送りになると市議会でも報告された。事業を疑問視する地元住民は「西部中は最寄り駅からも遠く、アクセスが悪いですよ。どうやって学生が通うのか不思議でなりません」と話す。

地図上で見ても通学は困難。「課外活動の場」というが活用方法が全く見えない。

それでもなくて学校運営について大阪府から是正指導を受けた日中文化芸術専門学校に対して、橋本市は精査した上で契約を結んだのか謎だ。

同校に契約についていきさつを質問してみたが「分かるものがいません」とコメント。

また担当する橋本市教育委員会教育総務課は「現在、調査中です」とした。

しかし調査中といったところでネットの検索レベルで日中文化芸術専門学校の評価は把握できるはずだ。「見通しが甘い」という以上に中国に対する“優遇策 ”を感じてしまう。

先の地元住民も訝しげに語る。

「廃校になった学校の活用事業などなかなか一般人は知りえない情報でしょ。それを大阪の専門学校が契約できたのか不思議です」

和歌山は日中交流が盛んな土地柄。行政という天の声が情報を囁いたという可能性も疑いたくなる。

Jun mishina について

フリーライター。法政大学法学部法律学科卒。 月刊誌、週刊誌などで外国人参政権、人権擁護法案、公務員問題などをテーマに執筆。「平和・人権・環境」に潜む利権構造、暴力性、偽善性を取材する。

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