聖地「成約ビル」元所有者は 民団役員! マスコミが 必死で隠す 統一教会と在日の “密”

カテゴリー: 国際, 宗教 | タグ: , | 投稿日: | 投稿者:
By 三品純

統一教会報道の狂騒が続く。ほんの僅か前までは「宗教団体」と名を伏せたマスコミが雪崩を打って報じる様に不気味さを感じないものだろうか。しかし統一教会バブル渦中にあって全く論議されないことがある。それが教団と在日社会の関係だ。統一教会は在日組織、在日社会抜きに語れない。世界平和統一家庭連合の聖地、新宿・成約ビルは在日本大韓民国民団(民団)と統一教会の重鎮、鄭時東なる人物が入手し、その後教団の名義になった経緯がある。(写真は教組・文鮮明と鄭時東氏)

ワイドショー発言に 怒る人々

「旧統一教会が自民党を支配する」という言説。つい数年前までこうした批判は「日本会議」に向けられたはずだが…。おそらく関係記事は以前の「日本会議」部分を「統一教会」に変更してもそう違和感ないだろう。突如、降って湧いた問題に食らいつくダボハゼ世論というもので、ワイドショーや情報バラエティ番組に踊らされる面々だ。

9月4日に放送の『ビートたけしのTVタックル』でパックンことお笑いタレントのパトリック・ハーランさんが

「僕は正直、統一教会問題はもういいんじゃないかなって思うんですよ」

との見解を示すと例によってTwitterなどSNSユーザーが騒ぎ出す。この発言をもって統一教会認定する軽率さには驚く他ない。

学者、メディア関係者といった人々までワイドショー、情報バラエティを根拠にするのが不思議でならない。普段、この一派は批判対象を論じる上で「反知性主義」なる用語を好んで使う。知性、知的と最も対極に位置するのがワイドショーではないか。

この辺り統一教会報道に影響を受ける人々の浅はかさ、である。ここで指摘した「浅はかさ」はもう一つの意味を持つ。それは統一教会をクローズアップすることは左派、マスコミにとっても不都合な事実があることだ。このところ面白い現象を感じている。

ネットスラングでいうところの『限界サヨク』といった面々がワイドショーの統一教会報道で躁狂の様を見せる。

それに反して古参の左翼活動家たちは必要以上に統一教会について言及していない。むしろ国葬反対にスライドしている。統一教会の根源を辿ると「在日社会」が浮き彫りになるからだ。

統一教会と在日社会は不可分。マスコミ報道ではこの点を省略しているが、大いに研究したいテーマだ。統一教会追及に血道を挙げる人々がまさか「差別」「排外主義」とは言わないだろう。

成約ビルの元所有者は 民団・統一教会元幹部の在日韓国人

世界平和統一家庭連合関係団体が多数、入居する「成約ビル」(新宿区新宿5)。当サイトも紹介した「天宙平和連合」(UPF)、日韓トンネルを推進する「国際ハイウェイ財団」など関連組織の所在地である。まさしく“聖地 ”と言うに相応しい。

「成約」という言葉は統一教会の独自用語。教組・文鮮明の著作『祝福家庭と理想天国Ⅱ』にはこうある。

我々統一教会の成約時代において、神様の願うところは、老年でもなければ壮年でもない。これはまさしく青年を願うに違いない。君たちの年齢は、まさしく成約時代のすべてを背負う神の希望の中心として召され、中核の使命を果たし、そればかりでなく、中心的な基準を立たせるにふさわしい存在であることを結論的に言っても、それは間違いないと思う。

教団は歴史を旧約時代、新約時代、次いで現在を「成約時代」と表現している。「成約」は教団にとって象徴的な意味を持つ。

実はこのビル、都内在住の資産家が所有していたが、とある在日韓国人が所有することになる。

鄭時東チョンシドン氏。

同ビルは、1998年(平成10年)に鄭氏が競売で取得。2001年(平成13年)に旧世界基督教統一神霊協会、そして名称変更に伴い2015年(平成27年)に世界基督教統一神霊協会名義へ。鄭氏から旧世界基督教統一神霊協会へ所有権が移転した時、「代物弁済」とあるので双方の金銭貸借と思われる。

小田原市内でスピーチする鄭時東氏。最近は何かと小田原と接点があるものだ。

在日本大韓民国民団渋谷支部団長、 日韓人協会理事長そしてやはり成約ビルに入居する「平和統一聯合」中央本部元会長、「平和大使在日同胞フォーラム」代表(*平和統一聯合内に事務局)という経歴を持つ人物。その妻は、旧統一教会・末永喜久子元副会長だ。

妻の末永喜久子元副会長。

鄭・末永夫妻は教団の重鎮カップルといったところ。その活動歴は長い。

1974年5月7日、帝国ホテルで開催された統一教会「希望の日」晩餐会。鄭氏は教団の関連企業、光言社『世界家庭』(2019年10月号)で当時の状況を語っている。

「福田赳夫大蔵大臣をはじめ、現職大臣2人を含む日本の各界の指導者1800人が参加し、大勝利しました」

便利なもので「希望の日」はYOUTUBEで視聴可能。古い映像だが教団の勢いや熱気が伝わる。

希望の日晩餐会(祝辞)1974/5/7帝国ホテル(福田赳夫)

希望の日講演会(文鮮明)

中央に文鮮明。流暢な日本語でスピーチ。
この孫が自民党の中枢にいるという。

『世界家庭』(2019年10月号)では妻、末永喜久子氏のコメントもあるがこれも興味深い。

これは、松本ママから聞いたのですが、最初は在日の人たちも伝道しました。しかし、在日の人たちばかりが集ったら、朝鮮人教会になって、日本人が入ってこられなくなってしまいます。ですから、真の父母様は、西川勝先生や松本ママに、在日僑胞よりも先に日本人を愛するようにと指導しておられたのです。そして、日本のトップ層までみ言を伝えた後に、初めて僑胞を集めてくださったのです。

「松本ママ」とは炎の伝道師と呼ばれた故・松本道子氏。松本氏は韓国慶尚南道出身で本名は曹正道そうちょんど。統一教会黎明期は在日韓国人の信者が中心だが、末永氏の言に沿えば在日信者が日本人を勧誘した格好だ。統一教会が在日社会と不可分といった理由がお分かりだろう。

またこれも関心を集める日韓トンネルプロジェクトの推進者であり、1991年11月10日、東京都港区内で講演に立った。当時の『世界日報』(同年11月12日)によれば法務大臣などを歴任した元参議院議員で日韓トンネル研究会元会長の野沢太三氏も出席。鄭氏は自民党の要人らとも親睦を深めた。

「和合」南北統一で 民団、朝鮮総連を つなげた人物

活動歴が長い鄭氏の歩みは統一教会を地で行くようだ。福田赳夫ら自民党有力者と交流し、過去発言からは非常に保守色が強い。この点は韓国の戦前世代にも見られる特徴だ。冷戦時代の名残りにも見える。

「平和統一聯合」中央本部会長の立場にあった鄭氏は「南北統一」を求める活動にも従事。2009年3月22日に「安重根義士の逝去100回忌記念」と題したシンポジウムを開催。同氏も登壇している。

平和統一聯合HP(3月26日)の記事には「民団系、朝総聯系の有識者を含む平和統一聯合会員ら約80人が参加した」との記述があった。民団ー朝鮮総連が長年、対立関係にあったのはご承知の通り。

地方参政権、戦後補償、朝鮮総連…赤旗や朝日新聞とソックリな統一教会のウラ側(8月8日)

以前の記事でも指摘した通り、統一教会は民団ー朝鮮総連の“緩衝材 ”のような役割を果たしてきた。鄭氏はその中心的な人物なのだ。

問題は統一教会の活動に民団がどこまで関与していたか、である。以前、姫路市役所前でUPFが主催する「ピースロード」の出発式が開催されたと指摘した。この際も兵庫県民団の常任顧問が関わっていたことを挙げたが当時、民団兵庫県本部は「(常任顧問の)独自参加」という説明を受けた。

しかしただ単に民団関係者一部の「独自参加」と片付けるのは無理がないか。

平和統一聯合を通じて鄭氏に取材を申し込むと「すでに団体から離れており、また療養中なので難しいと思います」と説明した。

また同団体に文書で「民団との関係」を質問すると、丁寧な回答があった。しかも実に興味深い。

「鄭時東様は東京・渋谷支部支団長」とのことですが、2009年3月当時はその役職であったと覚えております。しかし、当時、民団中央は事務連絡で「民団の役職に従事する人は、平和統一聯合の役職についてはならない。また、行事にも参加してはならない」というような文書を発行されておりました。その点からすれば、平和統一聯合と民団とは「友好関係」とは呼べない状態であると言えます。「民団の方が世界平和統一家庭連合の関係組織の役員を務めるケース」についてですが、まず民団組織からの平和統一聯合への人事はございません。民団に所属される一個人がその思想・信条・信教の自由によって、関係組織に入会し役員を務めるということはありえると推察いたしますが、他団体の事実関係については、わかりかねます。「民団と世界平和統一家庭連合の関係について友好団体でございましょうか」については、世界平和統一家庭連合にご確認ください。

民団と統一教会系団体には、独特の距離感があるようだ。しかし民団の役員だった鄭氏が成約ビルを取得し、旧世界基督教統一神霊協会に移った。この辺りは旧統一教会の信者の中に民団の会員がいるのか、民団の中に信者がいるのか、と疑問は尽きない。

冷戦時代から旧統一教会は「国際勝共連合」を介し、自民党ー韓国保守派と交流を促進した。その中に北朝鮮=朝鮮総連と対立する民団が関与するのは「必然」だろう。

ただしこの点、関係者においては「批判」とだけ受け止めてもらいたくない。統一教会を利用せざるを得ないほど共産主義、冷戦、北朝鮮は脅威だと感じた日韓保守派の心情は今の常識で測れない。

もちろん現在まで自民党ー旧統一教会の癒着が続くことは追及すべき事態である。

そうした政治的事情とは別に、旧統一教会の歴史検証は同時に在日史、南北対立史という意味を持つ。非常に重大な問題では著者としても関心があるテーマだ。これも過熱する統一教会報道がなければ“ 気づき”がなかったから関係諸氏に御礼を申し上げたい。

三品純 について

フリーライター。法政大学法学部法律学科卒。 月刊誌、週刊誌などで外国人参政権、人権擁護法案、公務員問題などをテーマに執筆。「平和・人権・環境」に潜む利権構造、暴力性、偽善性を取材する。

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聖地「成約ビル」元所有者は 民団役員! マスコミが 必死で隠す 統一教会と在日の “密”」への28件のフィードバック

  1. 匿名

    世界平和統一家庭連合
    世界基督教統一神霊協会

    マスコミは「統一連合」と言わず、「旧統一教会」と言う。労働組合「連合」との混同、風評被害を避けるための忖度としか思えない。「旧統一教会」ではなく「統一連合」と言うようにすべきだ。

    返信
    1. 三品純 投稿作成者

      良いご意見をありがとうございます。
      自分も同じ思いなんです。赤旗や共産党は「統一協会」としていますが
      なんだか「解同」みたいでそこに合わせるのもなんですしね。

      例えば『統一教会』はいかがでしょうか。『』はいわゆる、という意味を持ちますので

      返信
  2. 匿名

    どこかの記事で見ましたがいまの民団は朝鮮総連側だった人も流入していたはずです。日本で総連の会員でいてもたぶんメリットはあまり無いでしょうね。

    ちょうどファミリー連合ではない労働組合の連合と似たような状況なんでしょうか。

    韓国からきたニューカマーの人たちが民団と距離をとり独自団体を作る一因かも知れません。

    差別と言われればそうかもしれないけどみんな国の判断、誤解が怖いのでしょう。

    企業でも対等合併のはずが乗っ取りで併合される側は左遷リストラの嵐なんてこともありますね。

    もしかして、暴力でない革命ってこんなのでしょうか。

    返信

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