岐阜県岐阜市の河渡橋付近で3月25日、ホームレス男性の渡辺哲哉さん(81歳)が19歳の少年5人らに殺害された。渡辺さんは河渡橋の下(長良川右岸側)でテントを設置し 68歳の女性と生活していた。少年らは3月中旬頃から渡辺さんを襲撃。石を投げるなどの嫌がらせ行為を繰り返してきた末での犯行だ。高齢のホームレスを複数の少年が追い回すという卑劣な行為だが、現場の光景を前に事件に潜む様々な「難題」を感じた。社会運動家、社会学者といった類に言わせれば「排除の論理」というマニュアル通りの分析を下すだろうが、現実問題は想像以上に厄介だ。
犯行現場の河渡橋。長良川沿いには遊歩道、サイクリングコース、グラウンドなどで昼間こそ人がいるが夜になれば寂しい。その東隣に位置する鏡島大橋は70年代のブーム「口裂け女」の発祥地で知られる。一説だが学校や塾に行きたくない子供の言い訳として「鏡島大橋で不審人物を目撃した」との話が口裂け女になったという話もある。真偽はともかくとしてこの周辺は夜半になると暗くて人気がない。そんな場所で起きた事件である。
「犯人に極刑を」「個人名をさらせ!」SNS上では少年らを激しい文言で指弾する。犯行に朝日大学(瑞穂市)硬式野球部部員2名の関与が報じられると瞬く間に個人名が特定された。従来からネット上では大学の体育会学生あるいはオールラウンドサークルの犯罪、問題行為に対して異様に辛辣だ。特に野球部になると怒りのボルテージが上昇するのはなぜだろう。「野球部を廃部しろ」こうした意見も散見されたが、こうなってしまうと単純に「犯行」よりも「野球部」への私怨が上回っている気がしてならない。
もう一点気になったのが渡辺さんが猫の世話をしていたことだ。資源回収などで得たお金を猫の餌代にしていたと報じられたがこれに尾ひれがついていく。
少年たちの投石のきっかけについて「猫に石を投げて虐待していたことを注意され、渡邉さんを標的にするようになった」とする出どころが不明な情報も広まっている。渡邉さんと橋の下で暮らし、事件当日に少年たちから攻撃を受けた女性(68)は「猫に石を投げていたところは見ていないし、渡邉さんからも聞いたことがない」と話す。渡邉さんが世話をしていた4匹の猫は現在も元気に暮らしている。捜査幹部の一人も「そんな話は全く聞いたことがない」と否定する。
岐阜新聞4月30日
確かにSNS上で一部とは言え少年らの猫虐待話が存在した。しかし噂を否定するユーザーも出現し、比較的早期に火消しされた印象だ。事件にはたいていデマが発生するもので今回の事件に限ったことではない。ただ猫の保護という点で「動物愛護」なる人々が群がってきたことに注目だ。
こうしたユーザーたちは本当に「優しき人々」なのだろうか。申し訳ないが、動物愛護活動を冷ややかに見ている著者としては疑問を感じる。もし渡辺さんの日常生活に「猫の保護をした」「猫を守った」という枕詞がつかなかったら? 「複数の少年が高齢のホームレスを襲撃した」ということではなくて「猫を愛でる高齢のホームレスを襲撃した」ことに怒っているのが本音ではないか。渡辺さんには大変失礼だが仮定の話。もしホームレスが集めた猫を虐待するという筋の事件であったならば―――
「このホームレスが!」「じじい死ね」
くだんの心優しき声もこのように変容するのではないか。過去、見てきた「動物愛護」なる人々の行動パターンを見るにそう思えて仕方がない。猫の保護といってもそれは高齢者などによる野良猫の餌やり問題と本質的に大差がない。ただ「被害者」という点で餌やり問題から目を背けてはならない。
加えて渡辺さん住んでいたテントの周囲に集められた莫大なゴミ。ゴミからは悪臭が漂う。それは東京・新宿駅西口でよく嗅いだあの臭いである。たまたま河渡橋の下で集落から離れているが、これがもし街中の公園の一角ならば心優しきホームレスのおじいさんで済んだだろうか。街中ならばゴミ屋敷同然だ。「猫を保護した」「孤独な人の話相手になっていた」もちろん故人を偲び美談、エピソードを挙げるのもいいだろう。しかし今後、一層進むであろう高齢者問題、そしてコロナ後に予想されるホームレスの増加、猫の多頭飼い問題、この事件の裏には様々な難題が潜んでいる。ホームレス殺害事件で終わらせない!このことが何よりも渡辺さんへの供養ではないか。
現場はまだ規制線がはられているのに、布団のニオイなんてどうやって確認したのですか?
両サイドに規制線がありましたから
ご指摘の通り立ち入りしていません。
写真の通り。しかし臭いは漂ってきましたよ。
掲載された写真を拝見したかぎりの推測ですが、規制線が取り除かれた直前、直後に取材されたのではないでしょうか。
規制線は取材した木曜日の段階でありました。
今、現在の状況は知りません。
ちなみに写真はズーム撮影ですね。
一応、動画を撮って規制線について説明をしており
ルールは守るという説明をしています。
先の方は「布団の臭い」ということに食いついて来られた
ようですが、ほとんどが空き缶、鉄器具の中で
ああいう臭いは布団だとか衣類だろうという
推測のもとで書きました。
ズーム撮影でしたか。
汗にまみれ時間が経過した衣類は独特の酸っぱい臭い(違いますかね)がします。
ホームレス生活も明日は我が身。襲撃される危険性がなければホームレス人生に身を委ねる覚悟もできようものですが・・・。否、覚悟は出来ないですね。
なんとなく、動物愛護団体と同和団体は何か共通するものがあるように思えてきました。何か・・・何だろう。
医療福祉の問題。この被害者は他害していなかったのでこのまま平穏に暮らしていられればよかったけれど。
住処が家屋であったならばゴミ屋敷と言われていたわけですね。
その人の心の内面に踏み込める行政、は現状では難しいわけですよね。
マスコミはこういう人を面白おかしく報道するけれど、なぜ人権擁護団体はそれに抗議してやめさせないのだろう。
統合失調者であると思われる方の異様な住宅などもさんざん煽っているネット上のページやらなにやら。
当人は病気で相当怖い思いを抱いて日々暮らしていることだろう。それに追い打ちをかける真似はそれこそ人権侵害ではないのか。
動物愛護団体は「手の内に「愛護」できる対象」しか興味ないように見える。
今回は「この人は同類だ」と思ったから反応したのでしょう。
紙一重というか、なんというか。
もし、殺されていない状況で
近所の人本音を聞いたら
ゴミの臭いとよってくる猫が
糞尿をして迷惑している。
そんな、声も聞こえてきそうですね。
たまたま集団リンチされてしまった為に、同情を集めたのでしょう。
同居人の方から直接聞きましたが、生活保護などの話も出たけれど猫を捨てに来る人が後を立たず冬などを越すことができずに死んでいってしまう猫を助けたいが為に生活保護の話も断ってあの様な生活をしていたんです。
私は何度も足を運んでいますが周りに漂うような匂いはありませんでしたよ?
そりゃ近くで匂いを嗅いだらどうか分かりませんが、悪臭だのそんな言い方しなくていいんじゃないです?
昔、幼子が車に引かれそうになった時助けてあげたくらい心の優しい人なんです。
もっとこの事件の真髄、少年法などについて深く考えるべきです
この事件で最も謎なのが、何故に報道規制が敷かれているのですか?
どのメディアも全く報道されない理由は?
事件の個人的意見よりも、そこを暴いて下さい
「ゴミ屋敷」や「臭い」なんて、私は気に止めません
あなたの個人的見解ぱかりの文章ばかりですね
それよりも、何故にメディアに取り上げられないのか?
不起訴を含め、何故に刑が軽いのか?
そこを説明する事の方が大切なのでは?
動物愛護団体は問題ではない
甘ったるい少年法が問題です
日本の治安が悪くなるだけ
どうせなら、なぜ不起訴になったのか?なぜメディアが取り上げないのか書いて下さい
みなさん多数のご意見ありがとうございました。
まず自分の意見が多いということです。この時分は基本的に人との接触を避け
とにかく現場だけでも押さえようということでしたので詳細な聞き込みはしておりません。
ですのでこの問題については非常事態宣言明けから始めようと思います。
また不起訴については基本的に理由は発表されないからそれも含めて今後の
調査が必要になると思います。
犯行グループについてはSNS上で特定班のような人たちがいるので
その辺りは「社会制裁」に加わらない程度でやっていきます。
もちろん少年法の問題点は重々承知しています。
貴殿はTwitterに投稿した心優しき人達のお知り合いですか?
その方達の事をどれくらいご存知なんですか?
よく知りもしないで本当に心優しき人達なのか?と書くのは失礼ではないですか?
また殺害されたホームレスの写真もゴミや不法投棄の写真をのせてあら探ししているようですよ❗
この事件で一番の悪者は、集団リンチで人を殺した少年達です
なぜ殺人鬼の事は悪く言わないのですか?