塚原美村 著『未解放部落』は山梨県の古村を解説した書である。その中に「下町屋(長田)」として10戸の村が紹介されている。場所は旧御坂町の下黒駒で、下黒駒には高源、西新居、上町屋、下町屋があるとされる。
ただ、『未解放部落』によれば旧鎌倉街道(御坂路)がムラを南北に貫いているとあるが、下黒駒では旧鎌倉街道は東西に走っている。向きを変えて南北になっているのは下黒駒の外れである。
戦前には6戸と記録にあり、『未解放部落』の記録は1965年なので戸数が増えたことになる。もとは履物を作るなどしていた。
確かに、その場所には「長田」というバス停がある。
周辺は桃畑と…
ブドウ畑である。
『未解放部落』によれば「周辺産業の影響を受け、桃・ぶどう・梅樹栽培者が増加」とあるので、まさに記録のとおりである。
村の入り口付近の茂みに、このような丸い石がある。近くに古墳群があるので、それに関連するものと思ったが、どうも山梨県では一般的な道祖神と関連があるのではないか。
村の入口の分かれ道にあるこれは、庚申様のようである。
地名と同じ長田姓が多いが、地名が先なのか名字が先なのかは分からない。
住民によれば名字の長田の読みはオサダ。地名もオサダと読めるが、正しい読みはチョウタなのだという。まとめると、名字はオサダで地名はチョウタということだ。
地元の歴史を知る人はなくなってしまい、よく分からないのだという。この神社の由来もよく分からない。
祠の中には丸い石があった。何らかの民間信仰だろうか?
なお、空き家のようであったが「稲木」という表札のある家を見つけた。稲木と言えば静岡の古村に特徴的な名字で何らかの交流があったのだろう。
墓地を見たところ、宗派は日蓮宗。
『未解放部落』によれば、一宮町田中から分かれたと伝えられているという。確かに、田中にも長田という名字があるので、その可能性は否定できない。
墓地にあるこれは、間違いなく馬頭観音像であろう。
河内路(中程に身延山が位置する)を介した、駿州~甲州の曲輪の繋がりには興味があったが、
甲州自体に曲輪が少なく、中々見え難いと感じでいた所。
稲木姓は興味深いですね。
笛吹市一宮町田中のそれにも居らっしゃいます。
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滋賀県の湖西地区にある、
電気工事が地場産業の
部落とは、
どこですか?
山の斜面にある部落
みたいです。
どなたか、情報を
お願い致します。
上原善広の
「日本の路地を歩く」
滋賀 のページより。
部落出身の作家、
上原善広は
3年くらい著作を出してないが、
生きているんでしょうかね?
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比叡山麓の坂本八木山部落。
山田、山口、山本の山が付く姓が多数。
山林間の鉄塔の電線工事を主にやっていた。
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ありがとうございます。クエストすることがあれば参考にします。
さっそくのレス
ありがとうございます。
滋賀県 大津市 坂本
(八木山村) でしたか。
地区内に、川が流れているから、
皮なめしを
しやすかったのでしょうね。
やはり、関東より関西の方が
曲輪のスケールが
違いますな。
滋賀県といえば、近江牛だし。
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