共産党と 共闘する 仁藤夢乃氏が 部落解放同盟講座で「居場所を失う 青少年」を 講演の過去!

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By Jun mishina

比例は共産党」2021年の総選挙で共産党の応援をするColabo仁藤夢乃氏。共闘関係にある両者だが、仁藤氏が部落解放・人権研究所が主催する第46回高野山夏期講座2015「部落解放・人権夏期講座」に登壇したことがあるのをご存じだろうか。部落解放・人権研究所は共産党とは対立組織のはずだが、若年被害女性支援事業のマドンナ、仁藤氏は団体の垣根を超える存在感を放つ。

住民監査請求は リーガルハラスメントで大丈夫?

部落解放・人権研究所(大阪市港区、谷川雅彦代表理事)は部落解放同盟の研究部門。ご存じのない方のために説明しておくと部落解放同盟は長年、共産党とは対立関係にある。

「某政党」…と、解放同盟系の集会で共産党を批判する時はこう呼ぶ。逆に共産党側は「解同」を用いる。しかしこのところ『赤旗』などで「解同」の二文字にお目にかかることはなくなった。かつては対立をめぐり八鹿高校事件という凄惨な暴力闘争が起きたことを考えると隔世の感がある。

その理由は「野党共闘」にある。解放同盟が支持する立憲民主党との選挙協力で衆院選の候補者を一本化した。共産党側が「野党連合政権」という大義のために譲歩した格好だ。無論、地方議会をみれば同和行政追及を続ける共産党の自治体議員はいるが、かつてのような「対立」は潜めた。

1990年3月11日の赤旗。自民党時代の岡田克也氏の批判記事。

立憲民主党・岡田克也幹事長が自民党時代、赤旗は岡田一族のジャスコ(現イオン)社員を動員した選挙活動を追及していた。「岡田さんちのカツコさん」とはジャスコのCM中のセリフ。「岡田克也」を印象付けるものだ。このように、かつての共産党は岡田一族ぐるみの選挙を批判したが、現在ではまず考えられない。

#比例は日本共産党 メッセージシリーズ

冒頭のリンク、仁藤氏の「#比例は日本共産党 メッセージシリーズ」動画で仁藤氏が共産党のスタンスを語っている。

「私はいつも、困ったことがあると共産党のみなさんのお力を借りて役所に同行していただいたり」

と共闘関係を隠さない。その上で

「これだけ、野党共闘のためにですね。これだけの候補を共産党はおろしてやっているっていう状況があります」

と共産党の選挙戦術を評価している。共産党流にいえば「同志」ということになろう。

さて一方で赤旗はColabo批判の火付け役、暇空茜氏の主張を「デマ」と断じ、また弁護団は住民監査請求などを「リーガルハラスメント」と訴えた。

住民監査請求を通すのは非常にハードルが高く、なおかつ本来は「住所氏名」の公開が前提。時にはキナ臭い案件もあるが“身バレ上等 ”の覚悟が必要だ。地方を見ると請求を行うのは共産党員率が高い。「津市相生町自治会長事件」でも住民監査請求が行われたが提起したのは元共産党市議ら。

そして今では鳴りを潜めた「同和行政」への住民監査請求を多数、起こしてきたのも共産党。

住民監査請求=共産党のイメージすらある。そんな共産党や人権派弁護士が、今回はColaboに向けられた「住民監査請求」に対して激怒した。大丈夫か? とさえ思う。

住民監査請求は住民固有の権利であって暇空茜氏の請求を否定したのは自身らの活動にも降りかかることになるだろう。

ともかく仁藤氏と共産党の蜜月がよく伝わるだろう。そして今から8年前だが、共産党と対立する部落解放同盟の関係団体「部落解放・人権研究所」で仁藤氏が講演したことは野党共闘下の解放同盟‐共産党の融和を暗示したかのようだ。

中高生の中には 性器が裂けた子って 本当?

2015年8月19日、第46回高野山夏期講座2015「部落解放・人権夏期講座」全体講演会2に登壇した仁藤氏。「居場所を失う青少年」と題して講演した。

『部落解放・人権入門』(2016 年 1月号)の講演録から発言を拾ってみよう。まだ東京都若年被害女性支援事業の委託団体になる以前のこと。

私は東京で女子高生サポートセンターColaboという団体を立ち上げ、孤立・困窮している中高生世代の女の子を支える活動をしています。

こう切り出した。その後、会場では活動を紹介するNHKのハートネットTVが上映された。

先日、一六歳の女の子が売春防止法に違反したということで異例の逮捕をされました。警察は、売春に気軽に足を踏み入れる少女たちに警鐘をならしたい、と。それと、家に帰らず親の監督に服さないから逮捕に踏み切ったと説明しています。私は彼女は家に帰れない事情・帰りたくない理由があったんじゃないか、と想像していますこの事件に関して、新聞記者の方から、なぜ気軽に少女たちが売春に足を踏み入れるのか教えてほしいと言われました。私は気軽に女の子たちが売春をしていると思っていますか、と問いました。

事件に際して「聞き取り」や「調査」ではなく「想像しています」が根拠。その上で

児童買春で行われているセックスは、恋人とか夫婦のそれとはほど遠く、中高生や、なかには一三歳以下の女の子たちが、性器に野菜を入れられたり、裸で公園を歩かされたり、手足を拘束、目隠し、顔に精子をかけられたり、強姦、複数レイプされ、性器が裂けている子とも私は会っています。さらに様子を動画で撮影されたりもしている。

こうした話は日々、仁藤氏が訴える性被害だ。そしてその当事者に寄り添ってきたという。しかし現在、Colaboに批判が集まる中で過去、救済した女性が「仁藤氏に救われた」と応援に立ち上がらないのはなぜだろう? 仁藤氏守れの声はSNS上でまったく事情を知らない“お馴染みの顔 ”ばかり。中には「若年被害女性支援事業」という制度を知らない擁護者もいた。

そして自身の話に移る。

私は平成元年生まれの二五歳で、一〇年前の、月に二五日を渋谷で過ごす難民高校生でした。雨風がしのげるビルの階段にたむろしたり、ゲームセンター、まんが喫茶で朝まで過ごしたり、お金がないときにはビルの屋上で段ボールを敷いて寝たこともありました。父の単身赴任、母のうつ病、両親の離婚。家族とはまともに話せる状態じゃなくて、私は夜の街に出ていきました。そこには同じように居場所がないと感じている子がいました。貧しい子もいたし、有名人の子やお金持ちの子供も一緒に、みんなで過ごしていました。

貧しい子が街に徘徊するのは想像できる。しかし有名人の子(誰?)やお金持ちの子供は「難民高校生」なのだろうか。夜の街の居場所とは貧困がゆえか、単に夜遊びなのか。

後のColaboの活動報告書を見ても仁藤氏の「夜の風景」がアバウトすぎる。なぜ50人ぐらいが「売春者」と知りえたのか?

高2で中退した仁藤氏はメイドカフェで働き出したという。

まだ一五歳だった私に店長が言いました。「新しくピンサロをオープンするから、最初だけでもいいから手伝ってくれ」と。ネットで調べると性風俗店だとわかって、ついに私にも順番が回ってきたと思って逃げました。(中略)当時、それでも私は、メイドカフェの経営者のほうが親や学校より理解してくれると思いました。(中略)。大人はわかってくれないという言葉は、向き合ってくれる大人がいないという心の叫びじゃないかと考えています。

なるほど。確かに思春期は多感な時期。複雑な心理にあるのは誰もが「いつか来た道」である。では「分かってくれる大人」とはどんな存在だろう? 失礼だが仁藤氏の文章、発言は非常に幼さを感じる。議論の中でよく発する「キモい」。三十路を超え若年女性をケアする「大人」の発言ではない。

仁藤氏に限らず若年被害女性支援事業に関わる活動家の面々。シンパに囲まれた時は勇ましい。それはSNS上の発言を見ても一目瞭然。だが自らに反する者は「ブロック」で閉ざす。それは時に本来は「味方」であった人も例外なく。

SNS上ではColaboに向けられた疑問を「デマ」と断じ、ただ罵倒を繰り返す擁護者=大人が大勢いる。仁藤氏にとってこうした擁護者が分かってくれる大人ということになろう。

住民監査請求で再調査が指示されたのは異例のことだ。これは何よりも彼女に寄り添う共産党員が実は一番ご存じだろう。もし仁藤氏が監査結果に問題ないと考えるのであれば、それこそ記者会見を開いて自らの口で語るべきだ。多数の弁護団と寄り添い系マスコミに囲まれて、ではなく。

高校を中退したあと、高等学校卒業程度認定試験があることも学校の先生は教えてくれなかったけど、ヤンキーの友だちから、あるらしいと聞いて、調べて、これをとるために予備校に行きました。

「ヤンキーの友だち」ですら知りえる「高等学校卒業程度認定試験」。学校の先生は教えてくれなかったそうだ。「~くれなかった」「~してもらえなかった」これはかつて2008年、いわゆる派遣切りを中心にした貧困問題の時に共産党、社民党などの集会に登壇した「当事者」が多用したフレーズだ。

各々に事情はあるだろう。ただ特有の強い「依頼心」が伝わってくる。いわゆる「フェミニスト」なる人々にも共通する現象だ。

そして話はJK(女子高生)ビジネスに移る。

JKビジネスには貧困家庭の子たちだけではなくて、一見普通の子たちも多く取り込まれています。(中略)そういう普通の子が普通に入ってくればくるほど、困窮度が高い子ほどそこでは働けなくなって、売春宿に流されたり個人で売春するようになります。

アダルトビデオなど、レイプとか、女の子を従わせるみたいな、暴力的なセックスが描かれているものばかり流れていますね。こういう女の子たち、特に知的障害がのある子や、貧困で身よりのない子たちが出演させられているケースもあります。インターネットで知り合った人と初めてセックスをした中学生の女の子が、ポルノのビデオを撮られて販売された。これが普通なんだ、これで喜ぶんだおと教育までされたうえで、怖い思いをするプレイをさせられた女の子もいます。

JKビジネス、あるいは未成年者の性被害は深刻な社会問題でもちろん「大人」としても許してはいけない問題だ。この講演は8年前のもの。そして仁藤氏のColaboは東京都若年被害女性支援事業の委託団体に選ばれる。

しかしColaboに寄せられたAV被害相談は0件(令和3年)。もちろん現在も仁藤氏らはAV被害を訴え続けている。

ただしAVに深刻な被害があったとしても悩む女性はColaboには頼らないということだろうか。この講演から日本の状況は一変した。「コロナウイルス禍」。若者たちはせっかくの青春期を「ソーシャルディスタンス」という味気ない状況で過ごした。もちろん経済状況も芳しくない。

家庭の貧困でJKビジネスや怪しげなアルバイトを余儀なくされた「女の子」もいるはずだ。だから何らかの支援事業が必要なのは異論がない。ただし仁藤氏が繰り返す主張と実態があまりに整合性がとれていない。むしろ彼女は政党、弁護士、厚生労働省その関係者、そしてマスコミ、すなわち「大人」に利用されているとすら思える。

第一次貧困ブームと 第二次貧困ブーム

さて現在は共産党との交流を公にする仁藤氏。しかし部落解放同盟から依頼があれば仁藤氏は再び、講演することはありえるだろう。彼女さえ気が許せば政党・団体間を横断できる存在だ。

「若年被害女性支援」「男女共同参画」は厚労省や内閣府が進める国策でもあり、最も注目されている。政党、マスコミがColabo問題に沈黙するのもこうした政治事情によるもの。

繰り返すが若年被害女性を看過する訳ではない。ただ現状を見るに「ブーム化」のリスクを孕むと考えている。

今月9日放送のABEMA Prime「①大空幸星&安部敏樹&藤田孝典と考えるコラボ騒動」の放送後、不思議な現象が起きた。

それは番組で特定非営利活動法人ほっとプラス理事・藤田孝典氏がColaboを擁護したにも関わらず仁藤氏から猛反発を受けたことだ。その壮絶なやり取りは以下のまとめをご覧頂く他ない。

【内ゲバ】colabo擁護派の藤田孝典氏、colabo代表仁藤夢乃氏から「黙ってろ」と言われる

08年前後、自動車メーカーなど派遣切りに端を発した「貧困問題」が関心を集めた中で注目されたのが藤田氏。あの時代、現在は「全国こども食堂支援センター・むすびえ」理事長の湯浅誠氏、雨宮処凛氏らがメディアの寵児になった。

もちろん朝日新聞、NHKなど寄り添いマスコミがこぞって「貧困」「派遣切り」「非正規労働者」を取り上げた。契約社員たちは雇用を打ち切られたと集会で窮乏を訴える。

その中には朝日新聞の関連会社、英字紙「ヘラルド朝日」編集部の契約社員がいた。それを朝日新聞記者が取材している。記者はどんな思いだっただろう。当事者には申し訳ないが苦笑せざるを得なかった。その後、派遣切りの狂騒は収束した。

派遣切り、非正規労働は一種の流行語であり、マスコミにおける報道バブル。つまりこれが第一次貧困ブームで、藤田氏はこの第一次に属する活動家だ。つまり仁藤ー藤田対立は貧困問題における世代交代とも言える。

そして現在はいわゆる「トー横キッズ」を中心とした若年層の貧困を中心とした第二次貧困ブーム。仁藤氏の活動もトー横キッズと無縁ではない。

トー横キッズといえば印象的な出来事がある。

NHKが『クローズアップ現代』で後に未成年淫行で逮捕される「トー横のハウル」こと小川雅朝被告(昨年11月に東京拘置所で死亡)を賛美したのはブームの最たるものだ。

そして今、著者が懸念するのはかつてのように「貧困問題」がマスコミの消費物になってしまうこと。ブームが去り残されたのは彷徨う青少年たち――そういう危険性すら感じている。

解放同盟から共産党まで。自由に団体の垣根を超えて支持され活動する仁藤夢乃氏。だが彼女自身がマスコミが織りなす「貧困ブーム」の消費物にならないことを陰ながら祈っておこう。

Jun mishina について

フリーライター。法政大学法学部法律学科卒。 月刊誌、週刊誌などで外国人参政権、人権擁護法案、公務員問題などをテーマに執筆。「平和・人権・環境」に潜む利権構造、暴力性、偽善性を取材する。

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共産党と 共闘する 仁藤夢乃氏が 部落解放同盟講座で「居場所を失う 青少年」を 講演の過去!」への3件のフィードバック

  1. 白山のび太くん

    >森友事件の土地の値引きの犯人も同和ボス

    その「同和ボス」って誰?

    どうやって近財に値引きさせたのか?

    返信