【緊急告発】二階幹事長、親密企業和通の ガチ疑惑は 市内再開発事業!?

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By 三品純

“ 文春砲”こと『週刊文春』(10月22日号)記事「二階幹事長親密企業がカジノ隣接地3千坪を買っていた」が先ごろ話題になった。自民党・二階幹事長の支援企業として政治団体の収支報告書にも名を連ねる(株)和通(和歌山市黒田)が地価高騰を狙ってカジノ候補地付近の土地を購入していたという6ページにわたるレポート。同県内では二階幹事長の影響が強く、土地購入に際し同氏の関与を指摘する内容だ。ちょうどTBSドラマ『半沢直樹』が終了し世間はその余韻に浸る頃。二階幹事長を劇中に登場した政界の黒幕・箕部啓治幹事長に見立てタイトルでも「リアル半沢直樹!?」という煽り文句付きだ。こうした仕掛けもあってかアンチ二階からは称賛の声が殺到。しかし政治記者、地元関係者から記事内容について疑問が寄せられた。しかも“ 真の疑惑”は別にあるというのだ。

半沢ロス向けの便乗企画!?

親中派、利益誘導、同和人脈・・・当サイトも二階幹事長について複数、報じてきた。かねてより氏は保守層から批判が根強く、今月は地元・御坊市で保守系団体が反二階デモを決行。また文春記事はネットでまとめ記事化されSNS上で多数のユーザーが引用していた。例によって「#文春砲」「#和通」「#箕部幹事長」こういったハッシュタグつきで拡散されている。ただ著者自身は同記事について疑問を呈した他、先述の通り政治記者や地元関係者からもいくつかの指摘が入った。

まずは全国誌政治記者の話。

「確かに面白いとは思いましたが、IR候補地・和歌山マリーナシティ付近の土地取得は04年とあります。この年は自民党内の『国際観光産業としてのカジノを考える議員連盟』がカジノ法基本構想案を発表した頃。この時点で和歌山市へカジノ誘致を見越していたというのは無理がありませんか?」

また同氏はこう苦笑した。

「タイトルで土地購入を掲げて、割と長めにサイドストーリーが続きます。その上で土地の話が出てくるのは4ページ目からでしょ。どこか記事を間延びさせた印象があって苦心の跡がしのばれます(笑)」

一方、地元事情通からの指摘。

「あの辺りはリゾート開発狙いで購入しても不思議ではありません。だいたい和歌山にカジノなんてそもそも無謀やろってのが地元の本音ですわ。それにマリーナシティは門さん(博文衆議院議員)が役員をしていましたから、むしろ“ 門案件”という気もするけども…」

渦中の株式会社和通はもともと番組制作会社として1974年に創業。現在は福祉・医療事業も手がけるグループ企業だ。

「創業者で現社長・宏史氏のお父さんは二階さんの熱心な支援者でした。二階さんの海外視察団にもカメラマン役で同行。確かモンゴル視察やったかな。これをビデオにして参加者に1~2万円で販売するんです。みなさん“ 二階さんの顔があるから仕方ないな”という風に購入していましたね(笑)」(同事情通)

こうした各氏の意見も含め当初は『半沢直樹』の便乗企画ではないかと推理してみた。というのは劇中の“ラスボス ”箕部幹事長が登場すると、俳優・柄本明氏の怪演もあって話題になったものだ。ドラマを見ていない人のために補足をすると箕部幹事長が二束三文の土地を購入しそこに「伊勢志摩空港」(架空)を誘致して莫大な利益を得た、というエピソードである。

ネット上では箕部のモデル探しが始まり、小沢一郎衆議院議員、故・仙谷由人元官房長官の名が挙がったが、最終的には二階幹事長との声が強まった。二階氏の地元が和歌山、ドラマでは「伊勢志摩空港」と南紀つながりから二階幹事長を連想したのかと思われる。

半沢直樹の原作『オレたちバブル入行組』シリーズの出版元・文藝春秋の看板雑誌『週刊文春』としては“半沢ロス ”向けにリアル箕部・二階幹事長―関係企業の土地購入という構図をねじ込んだ、こんな程度に考えていた。

だがこの推論は大きく異なるというのだ。もちろん半沢人気を当て込んだという側面はあったとしてもそれは「味付け」に過ぎない。むしろ本来の狙いは別にあったというのだ。

真の疑惑はみぎわテラス再開発事業! 

今月某日のこと。先の文春記事を読んだ地元情報提供者からこんな話が入った。

「文春報道は、確かにボクも“ なんや今さらマリーナシティかい”と思ったけど、どうも本来の目的は別にあったようやね。元のターゲットは和歌山城西、西汀丁みぎわちょう交差点南西角の再開発事業のことらしい」

ここで指摘された再開発事業、正確には「和歌山都市計画北汀丁地区第一種市街地再開発事業」という。同市HP都市建設局都市計画部都市再生課の事業紹介を見ると、確かに施行者は「株式会社和通」とある。

前出事情通氏によれば「このビルは以前、三井アーバンホテルでした。ただ耐震補強が必要になり撤退。ところがこの後の事情からして訳アリ物件なんですよ」と力説する。

「二階幹事長の元秘書、また相続税法違反で有罪判決を受けた花田健吉前県議の兄が経営する不動産会社が同ホテルを所有していました。ところが社業が傾いて和通に渡ったというわけです。それから和歌山大学観光学部を入れるという噂もあったけど、観光なんて二階さんの得意分野。いかにもやなー、て(笑)」(同前)。

それでこの一帯を再開発して福祉・教育・住居・商業を備えた複合施設「MIGIWA TERRACE(みぎわテラス)」が今年7月9日に完成。竣工式の様子は『わかやま新報』(7月10日)市街地の活性化に期待 みぎわテラスが竣工が詳しい。一見、ごく普通の開発事業に見えるのだが、しかし地元からの疑問は大いに頷ける。

数多くの再開発事業を見てきた地元実業家は憤る。

「普通、行政が関わる再開発というと駅前の寂れた商店街や旧公共施設群、高密度市街地といった場所ですよ。和歌山市内だと例えば『ぶらくり丁商店街』は長い歴史を持ちますが現在は衰退しています。ここを再開発というのならば分かりますが、市内中心部のしかも一私企業の建物に公的な再開発事業が必要でしょうか? それにぶらくり丁商店街でも再開発の話が浮上しても全く進んでいませんよ」

伝統ある商店街が廃れる中、みぎわテラスと言えば施行期間が「平成28年3月25日から令和2年3月31日まで」(市HPより)というスピーディーな対応。仮に県や市がどう取り繕ったとしても同氏の話に理があるのではないか。そこで前出の地元情報提供者の話に戻ろう。

「実は文春がこっちの線(再開発事業)で取材を進めていたところ、二階幹事長や仁坂吉伸知事周辺から“待て ”が入ったと聞いています」

と何らかの“ 圧力”を示唆した。ただ政界から芸能界まで数々のスクープを放ってきた週刊文春が逆にこの程度の開発事業で折れるものか不思議に思ったもの。とは言え先に論じた同誌の不自然な記事構成を考えるに、やぶさかではない気がしてきた。

ここはよく読者諸氏も考えてもらいたい。04年の段階でカジノ誘致を見越して周辺土地を購入すること。それから一方、和通という私企業の所有するビル周辺に対して行政も参画した再開発事業。どちらが利益誘導的なのか一目瞭然ではないか?

補足をするとみぎわテラスはA・C棟の2~3階部分は、和通が運営する住宅型有料老人ホーム「シルバーレジデンス城西」。B棟が山本学園が運営するIBW美容専門学校の和歌山城キャンパス。C棟は河北食品(同市栄谷)がレストラン「migiwa standard(みぎわスタンダード)」を営業する予定。こうした多目的施設というわけだが、その事業主の中心が和通である。

そこで事業について和歌山市都市再生課に事情を聞いた。

「みぎわテラス再開発事業の総工費は約29億円です。そのうち15億円のうち半分は国の社会資本整備交付金(市街地再開発事業等)を充てています。残り7億5千万円を県と市が折半で負担します」

補助金を使って再開発したというならば和通は税金でまんまと自社ビルを“リフォーム ”したに過ぎないのではないか。だいたいなぜ和通がこの事業主に選ばれたのか?

「事業主(和通)から“ ここを再開発したい”という申し入れがあって市とも協議をした結果、再開発事業を行うことになりました。事業者が実質、補助金で自社所有ビルを建て替えた? いえそんなことはありません。(和通)も約4億円負担しています」

これは実際にやり取りをお聞かせしたいぐらいだが、担当者は異様なほど動揺していた。しかも「和通」という社名を出すと小声になるのが明らかに不自然だ。

それにしてもおかしな話。この理屈に従えば、自社ビル周辺を再開発したいと民間企業が自治体に申し入れをすれば国や自治体から補助金が降りるものか? 同課は問題ないと説明するが、ただ面白いことに「どう考えても私企業のビル開発に公的資金が使われたとしか思えない」と意見したところ

「見方によってはそう解釈されても仕方がありませんが・・」と担当者も苦しい様子だった。それから市関係者によれば同課に文春記者からの取材があったこともあっさり認めた。やはり本来の狙いはみぎわテラス案件かもしれない。

ただこの再開発問題は高度な政治判断があったと予想する。現場担当者では埒が明かない。改めて正式に書面で行政側と和通にも説明を求めるとする。

みぎわテラス再開発の模様。2014年のグーグルマップより。

この通りすっかりいわくがついたみぎわテラスだが、まだ興味深い点がある。市政関係者の話を聞いて呆れてしまった。

「あの一角は二階案件というよりも“自民案件 ”といった方がいいのかな。あそこの一階は自民党の選挙事務所として使用されてきました。選挙の開票日にダルマを置いて支援者と“ バンザーイ”とやるところ。あの界隈に事務所を置く自民議員さんは多いですよ」

そこでグーグルマップで過去の様子を見たところ2014年の際はこんな光景が見えた。

二階幹事長側近の門博文衆議院議員事務所が…。2014年と言えば第47回衆議院議員総選挙の年。自民党優勢の中、門氏は民主党(当時)・岸本周平衆議院議員(現・国民民主党)に敗れ比例で復活当選。門氏のなんたるやが垣間見えて失笑を禁じ得ない。この通り“二階派ビル ”の様相もあるが

「別の棟は世耕(弘成参院幹事長)さんも事務所に使っていたよ」(市民)

という証言も。自民党地元議員と関係が深いのは理解してもらえたはずだ。ともかくここに挙がった関係団体には改めて事情を説明してもらうので、続報を待ってもらいたい。

                 

三品純 について

フリーライター。法政大学法学部法律学科卒。 月刊誌、週刊誌などで外国人参政権、人権擁護法案、公務員問題などをテーマに執筆。「平和・人権・環境」に潜む利権構造、暴力性、偽善性を取材する。

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