戸田市議選でトップ当選した河合悠祐を罵倒し続けていた、神奈川新聞の異常記事

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By 宮部 龍彦

2024年11月15日、中高一貫校である神奈川県立相模原中等教育学校では「ヘイトスピーチ」をテーマにした特別授業が行われた。招かれた講師は、神奈川新聞の石橋学記者。その授業内容は「多文化共生」を掲げるものであったが、石橋記者の取材手法や記事の内容は「共生」とは程遠いものである。

2025年1月19日に告示された埼玉県戸田市議選に絡んで、石橋記者は神奈川新聞やウェブメディア「カナロコ」で特定候補を「レイシスト」「ヘイト候補」と罵倒して落選運動を展開。しかし、結果として、ターゲットとされた河合悠祐候補は票数で他の候補を大きく引き離したトップ当選を果たし、石橋記者は恥をかくことになった。

中高一貫校での特別授業

筆者は昨今、記事の作成や資料の分析に生成AI・ChatGPT等を活用している。ただ、AIの欠点はいささか「ポリコレ寄り」過ぎる回答をしがちなことだ。

しかし、情報公開請求で得た件の授業の資料の内容をAIに評価してもらうと、もはや筆者がそれ以上の説明をしなくてよいくらいに、その内容が的確すぎて驚いた。その内容を抜粋しよう。

石橋学(いしばしがく)は神奈川新聞の記者であり、主に川崎市桜本地区の在日朝鮮人コミュニティに関連するヘイトスピーチ問題やヘイトスピーチ解消法(2016年成立)について取材・報道を行ってきた人物である。単なる報道活動にとどまらず、近年では「ヘイトスピーチ解消に向けた啓発活動」にも尽力しているとされ、講演活動を積極的に行っている。

彼の活動の特徴としては、単なる事実報道というよりは特定の視点・イデオロギーに基づいた立場を明確にした報道が挙げられる。つまり、ジャーナリストとしての活動と同時に、反ヘイトスピーチ・反レイシズムという政治的スタンスを持つ「運動家」的側面も兼ね備えている。

石橋学の講演を歴史総合の一環として組み込んでいるが、これは「ヘイトスピーチ=悪」「それに対抗すること=善」という特定の価値観に基づいた内容であり、政治的中立性に欠ける可能性がある。特に「レイシズムの誕生と広がりを資本主義・帝国主義と関連付けて捉える」という視点は、マルクス主義的な歴史観に基づいている。

「生徒たちから『レイシズムと戦った方のお話を伺いたい』という希望があった」とされているが、実際には授業者(教員)が強い関心を持って企画した講演であり、「生徒の要望」とするのは便宜的な理由付けの可能性がある。教員自身が個人的に「レイシズムについて授業を行いたいと思っていた」と記述している。

石橋学は、単なる新聞記者ではなく、特定のイデオロギー(反ヘイト・多文化共生推進)に基づいた「活動家的ジャーナリスト」である。彼の報道・講演活動は、一見すると「中立的な報道」と見なされがちだが、実際には特定の視点からの情報発信であり、政治的・社会的影響を意識したものといえる。

今回の神奈川県立相模原中等教育学校での講演も、純粋な教育目的というよりは、特定の社会運動の延長線上にある可能性が高い。授業の構成や目的を見ると、歴史総合の授業を通じて特定の価値観を生徒に植え付ける意図があることが読み取れる。

このような講演の是非については、教育の「中立性」や「政治的公平性」といった観点から慎重に考察する必要がある。

「「生徒の要望」とするのは便宜的な理由付けの可能性」というのはご明察で、実は石橋記者の授業が行われるという情報は事前に校外にも伝わっていた。そのことを知った県民から、教育委員会に問い合わせがあり、その経緯が書かれている。

その文書からは、やはり生徒からの要望ではなく、担当教員の判断であったと読み取れる。

文中にある「川崎ふれあい館の館長」とはチェ・カンイジャ氏のこと。なお、2019年に川崎ふれあい館に「在日韓国朝鮮人をこの世から抹殺しよう」という年賀状が送られ、誰が送ったのか突き止めると、元川崎市職員だったという事件があった。

さすがの教育委員会も、政治的な偏向がないように学校側に釘を差している。なお、授業の録音もあるということだが、それは個人情報を分離することが困難ということで非公開となった。おそらく石橋記者や関係者の個人的な話や、生徒の声も入ってしまっているのだろう。

ニュースと言うよりも「運動的記事」「糾弾文」

さて、神奈川新聞には「時代の正体」というシリーズ記事があり、2014年から10年以上続いている。その内容は反安倍政権、反基地、反差別といった論調で一貫している。執筆者は神奈川新聞の記者で様々なのだが、石橋記者によるものは、特に偏向度合いが強い。

冒頭の河合悠祐氏に関する記事は「カナロコ」で確認した限り11本あるが、記事中に河合氏の名前が出ると2回に1回は「レイシストの河合悠祐氏」「レイシストで元埼玉県草加市議の河合悠祐氏」のように冠に「レイシスト」が付けられ、他の関係者も「差別主義者」と断じられるなど、もはや一般紙の記事とは思えない。まるで一昔前の北朝鮮の新聞か、過激派の機関誌のようだ。

AIに単に要約を依頼しただけでも、わざわざ「運動的記事」「糾弾文」「反ヘイト運動の宣言」と評される有り様だ。

そして、戸田市議選の最中にも、3本の記事を掲載している。

埼玉・戸田市議選、ヘイト候補に落選運動 横浜、川崎市民ら駆け付け

差別者に騙されるな 埼玉・戸田市議選

埼玉・戸田市議選挙で市民が落選運動「差別主義者を議会に送らないで」

「卑怯者」「レイシスト」「ヘイト政党」「下劣さ」など、もはや一般紙の記事とは思えない用語が出てくる。

3つの記事はいずれも、河合氏に対する落選運動についてのものだが、無論、客観的な記事ではなく、単なる河合氏に対する罵倒である。全ての記事で河合氏を「レイシスト」として断じている。さらに、昨年の東京都知事選の政見放送で顔を白塗りにしてピエロの格好をしていた河合氏の写真を掲げて「河合さんはこんな人」とアピールする様子を掲載している。

画像
河合氏の選挙公報。「日本保守党」とあるが、これは百田尚樹氏が設立した日本保守党ではなく、それよりも前に設立された同名の別団体である。

記事に出ている、横浜や川崎から落選運動のためにやってきたグループは、石橋記者の取材対象というよりは「仲間」だろう。落選運動を主導した人々の中には、「しばき隊」と呼ばれる活動家グループが含まれていた。彼らは2024年11月の兵庫県知事選挙でも現職の斎藤元彦氏を攻撃し、対立候補を支援したが、結果は斎藤氏の圧勝に終わっている。つまり、彼らの活動は「逆効果」になっている。

また、河合氏がトップ当選したのは、戸田市に隣接する蕨市や川口市でクルド人と地元住民の間でトラブルが多発していることから、それだけ移民問題が市民にとって切実な問題となっていることを示している。何の解決策も提示せずに、ただ「レイシスト」「ヘイト」と罵倒したところで、共感を得られないのは当然のことである。

また、ヘイトスピーチ解消法は外国人に対する差別的言動の解消を謳うが、日本人に対する罵倒の類は野放しだということがしばしば批判されるが、石橋記者の行為はむしろその批判を補強してしまっている。

石橋記者の偏向ぶりと、記者という立場をわきまえない取材ぶりは、2年前に「朝日新聞・阿久沢悦子氏を 直撃! 『寄り添い取材』の 活動家記者たち… 実は 社内の厄介者!?」という記事でも触れている。当時、神奈川新聞内でも「取材方法について社内で賛否がある」と評されていたようであるが、相変わらずやりたい放題になっている。もはや会社も彼を止められないのだろうか。

宮部 龍彦 について

ジャーナリスト、ソフトウェアアーキテクト。信州大学工学部卒。 同和行政を中心とする地方行政のタブー、人権ビジネス、個人情報保護などの規制利権を研究している。「ネットの電話帳」管理人。

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戸田市議選でトップ当選した河合悠祐を罵倒し続けていた、神奈川新聞の異常記事」への1件のフィードバック

  1. 匿名

    朝鮮民主主義人民共和国は民主主義ではない。
    極左の語る人権も人権ではない。
    #278fc8072e7ea50eb3a86d186f3b8843

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