左派界隈の井戸端会議、TBS「サンデーモーニング」の常連コメンテーター、部落解放・人権研究所理事、谷口真由美氏が「アップデートおおさか」を結成し、自民系候補として大阪府知事選(投開票4月9日)に挑む。これまで反政府、反自民を鮮明にしてきた谷口氏。26日、自民党の会合で岸田首相らと気勢を挙げたことに失笑が相次いだ。
全日本おばちゃん党 元同志は 何を思うか?
マスコミに重用される谷口氏。当節流行りの意識高い系の社会起業家、若手論評家ではない、弁護士でもない、学者といっても「業績」がよく分からない。それでもTV・ラジオには出演多数。肩書きは“法学者 ”という。大阪国際大学→和歌山大学大学院修士課程→大阪大学大学院博士という経歴。人文系学者、活動家肌学者にありがちな私大文系→国立大院という学歴ロンダリングを歩んできた人物だ。
あるいはライフワークからみても活動家的である。
「オッサン政治にシャレとユーモアでツッコミを入れる」
2012年、自民党、旧民主党の代表選に女性候補がいなかったこと、また大阪府で日本維新の会が拡大していることを懸念し谷口氏が結成したのが「全日本おばちゃん党」。
Facebookを中心に党員を募り一時期、おばちゃん党はマスコミでも盛んに取り上げられた。ところが2019年、谷口氏自ら「オッサンみたいに執着したくないから、自分で開いたものは潔く自分で閉める」として解散を発表。同年12月31日付けで活動停止になった。会員増に伴い活動内容、政治主張の調整が困難になったという。
さらに
「実際は谷口氏の個人商店。学校のクラス内で起こるような女子のマウント合戦をオバちゃんがやっているイメージ」
と元会員は振り返った。マウント合戦とはおぞましい話だが、攻撃的な活動家が集まった以上起こりえる事態だろう。
同党は解散になっても谷口氏自身の“口撃 ”は止まらない。昨年10月の衆院本会議、立憲民主党・野田佳彦衆院議員による故・安倍晋三氏の追悼演説をサンデーモーニング内で批判。
谷口氏は「野田さんってそうやって考えると、安倍政治というものを生み出したお一人なわけですね」と指摘した。典型的なアベガーというものだ。
当時の谷口氏は自分が自民系候補になるとは予想すらしなかっただろう。
今、当の谷口氏が“オッサン政治 ”の権化のように扱ってきた自民党の支援を受けて大阪府知事選を戦っている。元会員たちや支持者は現状を納得しているのだろうか。それとも安倍は嫌いで、岸田は容認する、そんな是々非々な思考ができるようになったとすればたいしたものだ。
自民府連会長に 連れられて挨拶って(笑)
「政治課題」というよりも彼女が支持層が好みそうな“ キラキラ”した文言が並ぶ政策集。随所に「人権」というキーワードが確認できるのも谷口氏らしい。
特に利活用が注目される人工島「夢洲」については「SDGsのモデルに活用」とした。ここでSDGsのモデルとは具体性が見えない。政治、行政、マスコミのシーンでSDGsといっておけば収まるものだ。谷口氏の政策集もその範囲を出ない。
それに本来、維新のIR推進策に異を唱え立候補したはずだが、「夢洲・IRカジノは問題が多すぎる。あらゆる情報を住民に開示し、住民の選択で決定する」というのも妙だ。明確な「反対」ではない。
逆にIRの問題点が解決され、住民の選択次第では容認という意味だろうか。マスメディアの舞台で見せる舌鋒鋭い批判精神がIRでは発揮されていない。
一方、谷口氏の支援について自民府議団内部でも不満が渦巻く。
過去に自民の憲法改正草案を批判した谷口氏。またコメンテーターとして出演するサンデーモーニングなどで政権批判を開陳してきた。このため自民党府議団内部で谷口氏への反発が強い。このため2月に同府議団は谷口氏について「自主支援」という立場を表明した。
ただしそこは巨大政党、自民党。本来は党是と反する人物を陣営に引き入れるのはお家芸である。
谷口氏と自民党に共通項を見出すとすれば「反維新」。ただ維新は想像以上に強い。府内の自民党関係者によると「2月の調査では現職の吉村氏が40ポイント、谷口氏が10ポイント、共産党系の辰巳孝太郎氏が7ポイントだった」と打ち明ける。公示後も吉村氏先行。このまま谷口氏が鮮やかな逆転劇――というのはまず考えられない。
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過去記事でも指摘した通り、党幹部からも“戦闘モード ”が伝わってこない。
しかし関係者を仰天させる事態が起きた。3月26日、岸田首相の在阪後援会が主催する会合で谷口氏、そして大阪市長選候補の北野妙子氏と壇上で「ガンバロー」と声を挙げたのだ。
谷口氏が岸田首相と壇上にあがる。この模様はSNSなどでも瞬く間に拡散された。もちろんウォッチャーらが失笑したのはいうまでもない。これまでの谷口氏の政治主張から考えればありえないことだ。
谷口氏の支援者はいわゆる「人権派」「反差別」系統の人々がズラリ。しかしこの一派が忌み嫌う自民党要人と谷口氏が共に壇上に立つ、どころか活動家流に言えば“連帯 ”というものだ。
党関係者はこのいきさつをこう説明した。
「自民党府連会長と府連総務会長がこの日(26日)にアップデートおおさかの2人(谷口氏、大阪市長選候補の北野妙子氏)を連れて首相に面会させたのです」
この通り、谷口氏は党員並の扱いを受けていたのである。
問われる 自民党の IR政策は?
さて大阪、関西のイメージは薄い岸田首相だが、「首相は建築家の安藤忠雄氏と懇意にしていて意外と大阪人脈も強い」(自民党地元議員)との指摘もある。余談だが安藤氏といえば下記の過去記事を覚えているだろうか。
【王将研究】「王将人脈」から連なる 情熱ホルモン、安藤忠雄、華僑要人、そして中国政府
安藤氏は高名な建築家だが、同時に関西財界、中国人脈など政界フィクサーのような人物。外交分野でも存在感は大きい。
26日、岸田首相は関西経済連合会(関経連)松本正義会長らと会談した。周辺によれば話題はもちろんIRにも及んだという。財界の有力者でもIRに対するスタンスが異なるからだ。
関経連は2018年7月20日、IR法制定について松本会長名義で歓迎する声明を発した。
本日、特定複合観光施設区域整備法(IR実施法)が成立したことを歓迎する。政府には区域認定に向けた手続きを着実かつ迅速に進めていただくよう期待したい。また、国民の不安を解消するために、先般成立したギャンブル依存症対策基本法に基づき、政府と自治体に十分な対策を講じていただくことが重要と考えている。経済界としても、集客力の強化、経済の活性化に大きく寄与すると期待されるIRの整備が、関西においてできるだけ早期に実現するよう、引き続き取り組んでまいりたい。
一方、アップデートおおさかの呼びかけ人の一人、サクラクレパス・西村貞一会長は大阪商工会議所副会頭時代にIRに対して「カジノがうまくいかなかったら(十分に集客できなかったら)どうするのか、(入場料などの)規制を緩めるという議論にならないか」(産経新聞WEST2016年12月6日)と否定的な見解を示した。
この通り財界人もIRへの考え方が異なり、「社員がカジノ中毒になったら労働力や生産性の低下につながりかねない」(経済団体役員)という懸念もよく分かる。
対して岸田首相は政調会長時代からIRを推進する立場。または2021年10月11日の衆院代表質問でも「観光先進国となる上で重要な取り組み」としている。
こうした経緯を考えるとIR慎重派であるアップデートおおさかの谷口氏、北野氏を応援するのは不可解な話だ。先の関係者はこうした矛盾を承知の上で、岸田首相の谷口氏応援だったと語る。
「5月に開催されるG7広島サミット後の解散も視野に入れて“この際、維新と徹底抗戦する ”メッセージと受け止めています」
どちらかといえば“ 小役人風”の岸田首相が勝負に出てきたということなのか。
ということは自民党の対維新戦略に協力した格好となる谷口氏。多くの支援者に囲まれ有頂天の今は気付けないかもしれない。だがかつて忌み嫌ったオッサン政治に谷口氏はものの見事に組み込まれたことになる。
よくある学歴ロンダリングのパターンとは言え、あの大学から旧帝博士とはまぁ頑張ったな。
正規ルートなら偏差値30くらいは足りないのでは・・・
学校名に「国際」と冠しているところは結構ありますが、ちゃんと国際的に活躍する人を送り出しているんでしょうか・・・
#35cece504377edbd0ceadfddc47b218c
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E9%98%AA%E5%9B%BD%E9%9A%9B%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E3%81%AE%E4%BA%BA%E7%89%A9%E4%B8%80%E8%A6%A7
卒業生を見てるとスポーツ選手ばかりで谷口さんの存在が異質です
国際=インターナショナルの訳語ですからね
海外では第三インターナショナルやコミンテルンが想起されてあまりぱっとしない言葉(注意して使う単語)かも
そこでグローバルという言葉が生まれたのかな?
先進的で新しいことって誰かを釣るための釣り針だったりします
前衛アートとか
松下電器のナショナルも海外で言葉としてあまりいいイメージなかったからやめたのかもと思った時があります
民族主義や国民国家みたいなニュアンスにもとれます
駐在員が海外でNationalブランド家電揃えてたら誤解されそうな気が(笑)
漢字とカタカナでイメージの違う言葉として
宮部さんが言っていたアナーキー(無政府主義者)もあります
音楽やナイキのロゴでもあるんでかっこいいと思ってるだけの人もいるかと思います
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