【夏の特集】政治に群がる 「ハアハア系男」の研究

By Jun mishina

各市民団体関係者、活動家におかれてはあれほど熱を込めた森友学園・加計学園問題も今は昔。今頃はレインボーフラッグを振るか、また新しい怒りの矛先を求めていることか。とかく政治問題が発生するとあらゆる立場の人が大挙するものである。プロ活動家、高齢者、労働組合、市民団体、参加者は様々だ。しかしそんな面々の中に必ず一定量存在するのが「ハアハア系」なのだ。もう8月末というのにまだ猛暑日が続くが、彼ら「ハアハア系」の熱気も“ハンパないって ”かも。

さて突然、「ハアハア系」と言っても何の意味か分からないだろう。これは女性議員、政治活動に関わる女性著名人に群がる男性たちのことだ。彼らの行動パターンは至って明快だ。政治に関係する演説会、シンポジウム、集会、こういったシーンにおいて問題意識というよりも登壇する女性個人への好意が優先される。早い話がお目当ては女性議員、女性著名人、女性文化人というわけである。この現象は右派、左派という立ち位置は無関係。両派に共通してハアハア系は一定量存在するものだ。あくまで感覚的なものだがそれは雰囲気ですぐ分かる。演説会、シンポジウム、集会問わずハアハア系たちのお目当てが登壇するや会場のあちこちから「ハートマーク」が飛び交う。これは手に取るように分かるものだ。つまり彼らにとって文字通り「会いに行けるアイドル」である。

その対象者は決して若い女性というわけでもない。いや、むしろこうした女性たちは、中高年というパターンが多い。また失礼ながら決して美人揃いというわけでもない。ファッションセンスが優れているというわけでもない。傾向としては議員の場合、濃い原色のスーツに身を包んだ女性陣が多いが、まるで花に群がる昆虫のようにハアハアたちは飛んでくる。昆虫たちは蜜を吸うが、ハアハア系たちがここで何かを得るわけでもなし。彼女たちの力強い言葉が甘い蜜代わりなのだ。

もちろん政治的興味をどういう理由で持とうが個人の自由であり、逆に“ イケメン議員”に群がる女性有権者ということも大いにありえる。ただハアハア系たちの情欲はそれらを遥かに超えているように思われる。どこで覚えたか「安倍は反知性主義」あるいは「コミンテルの打倒」と仰々しい発言はするものの、女性が登壇すれば「〇〇ちゃーーん」と大絶叫。こうした有権者が果たして社会における政治意識の向上につながるのか知らない。ただ言えるのは政治的にどういう立ち位置であっても「ハアハア系男」は確実に存在しているということだ。

ハアハア系の目当てをタイプ別に見る! モデル議員はこれ

では彼らハアハア系たちはどんな女性陣に群がるものか。こればかりは様々としか言いようがないがある程度の分類は可能だ。例えば芸能界でも特に理想の顔とされる北川景子や桐谷美玲らが、仮に政治家に転向したところで即ハアハア系の対象になるかと言えばそうでもない。タレント議員も少なからず存在するが求められるのは「芸能人的、モデル的な容姿」ではないのだ。必ずしも若く完璧な美女というわけではなく逆にこのような場合は「軽い」と判断されてしまう。自民党元SPEEDの今井絵理子参院議員にはハアハア系が寄り付かないもので、寄り付くとしたら過去の芸能歴であろう。むしろ真剣にハアハアしたのは仲間の議員だったところが痛い話だ。重要なのは「雰囲気美人」「力強い言葉」「何か巨大なものと孤独に戦っているポーズ」この3ポイントにハアハア系は酔いしれるのである。ではタイプ別に見ていこう。

①愛国闘士系 杉田水脈(自民党・衆議院議員)

保守層に人気が高い杉田水脈衆議院議員。『新潮45』誌上にて「LGBTは非生産的」と論じ批判が殺到したのはご存じの通り。失礼ながら決して美人というわけでもないが、ハアハア系を吸い寄せる要素がある。それには念入りのメイク、ヘアリングで「雰囲気美人」を演出しているが、それ以上に「反日勢力と戦っている」というジャンヌ・ダルク的存在感によって好意を増幅されているかもしれない。また杉田氏にとって勝負服と思われる青の原色スーツもまたハアハア系たちの嗅覚を高めている。

類似関係者=高市早苗、小池百合子

②革命的紅一点系 吉良よし子(日本共産党・参議院議員)

2013年参院選、共産党議員としては東京都選挙区で12年ぶりに議席を獲得するという快挙。都議選時代からマニアのハアハア系の間では一定量の認知度があったが、国政選挙に当選したことにより全国的に知れ渡ることになる。35歳という若さとブラック企業対策を得意にしていることから非共産党員からも支持を集める。ただ吉良氏と彼女に群がるハアハア系たちにマルクス・レーニン主義、『資本論』、『共産党宣言』こんな議論を持ちかけても「はあ?」という程度だろう。要は共産党という血生臭く、暗い政治的情念の世界で若い女性は特異だから一層、魅力的に映るのかもしれない。間違っても彼女に革命理論を求めることなど無粋。赤い世界の紅一点だからこそハアハア系は萌えるのである。

③オンナの性系 山尾志桜里(立憲民主党・衆議院議員)

東大卒、元検察官、子役として劇団でも活躍の過去、エリート人生を歩んできた。一時は安倍首相追及の急先鋒として注目されたことも。2016年、民進党で幹事長に抜擢され、待機児童問題を追及していたことから、この年の流行語「保育園落ちた日本死ね」の授賞式に関係者として出席。この時はハアハア系だけではなく「強い女に憧れる女性票」も得て人気議員となった。しかしその後、弁護士との交際報道による顛末は説明無用だろう。このトラブルによってハアハア系、あるいは女性票も大部分を失うことになった。しかし権力と闘う強き女性を演じつつも「女の性」をさらけ出したことは逆に一部のハアハア男を発情させたかも。

④アイテム系 稲田朋美(自民党・衆議院議員)

かつては安倍首相の秘蔵っ子と呼ばれるも日報隠蔽問題、森友学園問題で挫折。しかし2009年総選挙、自民党に逆風が吹く中で再選するなど強固な支持基盤を持つ。大江健三郎・岩波書店沖縄戦裁判において原告側の弁護人を務めていた経緯もあり、従来から保守層に強い人気があった。だがハアハア系を寄せ集めるのはそうした「保守イデオロギー」よりもむしろアイテムであろう。一見は①の愛国闘士タイプかと思いきや少し異なる。地元福井の地場産業である網タイツと眼鏡をトレードマークにしている点に着目。芸能界に眼鏡アイドルというジャンルが存在していた通り、稲田氏の眼鏡もまたハアハア系たちのハートを掴んだのは言うまでもない。面白いことに高齢者だけではなく30~40代の男性陣からも「ハートマーク」が浮かび上がるのが特徴的だ。

⑤市民・活動家系 福島瑞穂(社民党・参議院議員)

かつては慰安婦問題に取り組む人権弁護士としてTVメディアに取り上げられ、その後政治理念を買われて社民党入りした。当時まで女性議員が少ない時代にあって、彼女は「美人議員」として扱われていたものだ。政治問題が発生すると即座に駆けつけ騒動が終われば即座に撤収。この行動スタイルはいわゆる”市民団体”の活動様式に酷似しており、また市民(有権者)ととても距離が近いのも特徴的である。むしろ議員バッチをつけた市民活動家というイメージだが、根強いファンが多いのも事実。高齢者から見ると元気の良い娘、若者から見ると母性的な印象を受けるのだ。加齢による肉感もまたハアハア系を吸い寄せていると言っては彼女に失礼ではあるが。

類似人物=辻元清美、郡和子

⑥おらが町の姫様系 野田聖子(自民党・総務相)

自民党の総裁候補と目され、初の女性首相、そして地元岐阜では県初の首相誕生かと期待が集まった。しかし仮想通貨業への圧力問題などもあり総裁選出馬を断念。かつては郵政民営化に反対したことからアンチ自民だけではなく保守層からも支持された。選択的夫婦別姓、男女共同参画にも意欲を見せることから女性人気が強いと思いきやハアハア系支持者も存在する。特に地元岐阜の場合、野田卯一元建設相の孫、後継者だからいわばおらが町のお姫様だ。先の総選挙ではまるで会場を演歌歌手のように歩き回り「(他候補の応援演説で)ここ(岐阜)に来れなくて寂しかったの」と問いかける様に高齢ハアハアたちが喜んだのは言うまでもない。

類似人物=小渕優子、三宅雪子

ハアハア系たちに告ぐ より賢いハアハアになるための三か条

賢くハアハアライフを送るために心構えがある。まず大事なことは己を「自覚的で賢い有権者」などと大それたことを考えてはいけない。また中途半端な知識、知見も無用。本格的な保守思想、あるいは反権力の精神といったものは疲労をもたらすだけだ。その上で以下のアドバイスを送ろう。

1、著書購入よりもサポーター会員!

人気議員ともなるとたいてい自著を持つものだ。ファンとしてはぜひ購入しておきたいだろう。しかしこの系統の書籍は一種のタレント本であり内容的には薄い。それにブログや講演会の流用が中心だからネットで閲覧可能の場合がある。もちろん支持者を当て込んで発刊されるため、本人のドアップ写真が表紙だからプロマイド的な意味合いもあるだろう。ただ数年後、こうした書籍が書棚にあることの恥ずかしさは否定できない。そこに金を投じるならば年会費数千円程度のサポーター会員などに登録してはどうか。ニュースレターや本人も登場するイベント案内など情報が入手できる。

2、選挙ボランティアは控えた方がいいかも!

では憧れのあの議員のために身を粉にして働くために選挙を手伝いたい! 心がけは結構だが、スタッフとして近づくのは考えものだ。怖い先輩スタッフもいれば、また議員個人の悪い話を見聞きすることもあるだろう。もしや本人から?責を受ける可能性だってある。やはり富士山は遠目で見るから美しく見える。近づけば意外とゴミだらけなもの。幻滅しないためにもせいぜい講演会、あるいはテレビ出演などでチェックする程度にとどめていた方がいいだろう。

3、接近してはいけない!

特に野党系の議員の場合、とても有権者と距離が近い。シンポジウムなどではおおかた議員たちは専用席が用意されるが、場合によっては議員と一般人が隣り合うこともある。自民党の議員と異なり野党の女性議員は比較的気さくで直接話ができたり、握手の機会もあるのだ。しかし過度の接近はご法度だ。彼女たちも「仕事」だから我慢しているのであって、ノーと言えない立場だ。あまりにしつこく近いとスタッフや別の男性ファンから剝がされることになる。お互い良好な関係を保つためにも「距離」は取るべきである。たまに握手を離さない、ハグを求める人もいるがそれは絶対にやめた方がいい。

Jun mishina について

フリーライター。法政大学法学部法律学科卒。 月刊誌、週刊誌などで外国人参政権、人権擁護法案、公務員問題などをテーマに執筆。「平和・人権・環境」に潜む利権構造、暴力性、偽善性を取材する。

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【夏の特集】政治に群がる 「ハアハア系男」の研究」への32件のフィードバック

    1. 三品純 投稿作成者

      こういう記事に脊髄反射するアナタ様は立派なハアハアの素養があります。

      返信
      1. なんだこの記事

        自分がちょっと責められたら「脊髄反射」と決めつける。
        言動な低学歴バカウヨと完全に同じだねw

        返信
        1. 三品純 投稿作成者

          ありがとうございます。最近の左翼さんは学歴で人を判断するんですね。言質取りました。左翼は学歴偏見をするということの証拠として記録させて頂きます。

          返信
          1. アホは日本から消えろ

            「左翼」?
            誰が?
            そもそもその言葉、どういう意味で使ってんの?ま、差別主義者ってそういうレッテル貼りみたいの、大好きそうだけどねw

          2. 三品純 投稿作成者

            お前は自分が低学歴というレッテル貼りをしておいてよくそんなこと言えるな。それと今後、記事に文句があるならば直接電話してくれないか。お会いしてもいいし。

          3. 話にならない

            答えられなくて話のすり替え
            まるで、馬鹿の代表安倍晋三だな
            まー馬鹿は馬鹿な真似をするもんだよねw

          4. 三品純 投稿作成者

            左翼って君みたいに痛いとこ突かれると逆ギレしだすクレーマー的な意味合いで使いました。

          5. 話にならない

            逆ギレ?
            それ、お前のことだろw

            へー「左翼」って、そんな意味なんだ。それ、日本語なの?

          6. 三品純 投稿作成者

            ええ。だって実際、ただごねているだけだし。ただのクレーマーと化しているし。

          7. 火病かましてんじゃねぇよアホ

            仮にもライター名乗ってんなら、もう少し日本語学べよw

            >調べれば調べるほど、フリーライターとしての三品純の下劣さ、いい加減な取材と、悪質でいい加減な取材執筆の証拠がネット上に氾濫しています。
            みなさんも「三品純」で検索される事をお勧めいたします。
            http://japanwest.v-kei.net/未選択/宮部龍彦と三品純%E3%80%80思考と行動の破綻

            てか、アンタ有名なんだねwww

          8. 三品純 投稿作成者

            火病おこしているやつに言われてもな。堂々とモノが言えないから匿名ブログでしかほざけないのはオタクと同じですよ。ところで文句があるなら直接電話を頂けないですか。
            090‐2914‐5069 こちらにどうぞ。実際にお会いしてもいいし。

          9. 馬鹿は日本から消えろ

            お前なんざ、通勤途中の暇つぶし対象だわ。
            てか、文句言われてイヤなら、コメント欄無くせばいいだろクズ

          10. サンピン、馬鹿丸出し

            >岐阜県での自治体関係者、人権関連の集会に参加しても、一言の下劣な質問を一瞬にして切り捨てられ、突っこみもできない。取材力の無さ、浅さ、古い情報と勉強不足が露呈した恥ずかしい姿、、、、。取材対象に直接乗り込む事もなく、行政窓口では相手にされない下劣でピンぼけな質問をしては門前払い、、、。プロ失格というイメージを思い浮かべざるを得ない事実が、次々と明らかになってきています。で、発行している書籍では自身の臆病で、取材と称する「散歩、徘徊」(どこでも相手にされてない 爆)で得た印象を、妄想ともいうべきでっち上げ、ネガティブ・キャンペーン文章に仕立て上げ、失笑を買っておるわけですなぁ。
            http://japanwest.v-kei.net/未選択/鳥取ループの非道%E3%80%80%E3%80%80三品純の与太記事取材

            笑えますねぇ

          11. 三品純 投稿作成者

            もしかして北口末広への質問について言っているのかな。あれはコリア人権協会と係争した過去を公の場で言いたいだけで本当に聞きたいわけじゃないんですよ。むしろ人権問題の学者がコリアンから訴えられていること自体がおかしい。

          12. 終わってるねお前

            >配慮することも考えず、私利私欲、人間優先、人間中心に物事を捉え考えられているんだなぁ~とつくづく感じた記事。
            このライターの感覚。
            弱者へ目を向けることの出来ないライターなんですね。
            https://ameblo.jp/yayamin/entry-12078104198.html

            お前の感性は本当に腐ってるんだなwww

  1. うましかの一つ覚え

    以前の、保守保守うるさい奴も差別差別うるさい奴も根っこが同じってやつの一側面ですね
    政治的なこともそうでないことも、股間ではなく脳みそで考えてほしいものです

    返信
    1. 三品純 投稿作成者

      そういうことですね。それと議員といっても女性なんであまり極度のボディコンタクトはよくないと思い注意喚起の意味も込めて書きました。

      返信
  2. xand

    小渕 優子が抜けてるのでやり直し!
    まぁそれは冗談。

    男性議員版でもやってほしいけど、小泉進次郎と他の差がありすぎてアレかもしれないw

    返信
    1. 三品純 投稿作成者

      小渕さんは野田聖子の関係人物に入れておきました。野田さんはリベラル層の男性からも人気があるので代表として。

      返信
  3. 通りすがり

    地方議員編で・・・
    どう分類していいか迷いますがなんとなく(容姿以外の)感じが似ている系統で

    「筆談ホステス」の斉藤里恵 東京北区議
    三次(音喜多) 由梨香 江東区議(音喜多都議の妻)
    蔦絵梨奈 葛飾区議

    返信
  4. 中道左右派

    (*´Д`)ハァハァ系男子ってのがいるんだよって記事でなぜここまで噛みつける人がいるんだろうね(;´・ω・)
    触れられたくない核心つかれて傷ついちゃったピュアなお人なのかな?
    右も左も極端な奴は頭おか〇しいって説も何となく頷けますw

    返信
  5. 名無しの権兵衛

    お堅い内容の記事が多いのかと思えば、こういう緩い記事もあって、驚きました。
    でも、内容的に面白いので有りだなと思います。

    返信
  6. ピンバック: ハアハア系、フェミ? アイドル市議を引退に追い込んだのは誰だ - 示現舎