増殖するカラオケ居酒屋中国人マネーが西成の夜を変える!?

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By 三品純

※この地域では、写真撮影は暗黙のルールでご法度。このためイメージ写真程度でお許しを。

日本を飲み込む中国人マネー。その波は、大阪の庶民の歓楽街、通称”動物園前一番街”飛田本通商店街(西成区)にも押し寄せている。同商店街は、新世界・ジャンジャン横丁(浪速区)からつながっており、多数の飲食店がひしめく。いわゆる”ちょんの間”で有名な色街「飛田新地」とも隣接し地元民、観光客で連日、賑わう。かつて動物園前一番街は、昔ながらの飲食店、居酒屋、立ち飲み屋がズラリと並んだもの。しかしここ数年で、そうした店舗は姿を消していき、中国人経営による飲食店が続々と開業しているのだ。そんな内情を探るべく西成地区に詳しい案内人とこの一帯を散策してみた。

JR新今宮駅を降りるとドヴォルザーク作曲『新世界』の発車メロディーが鳴り響く。一瞬「なぜドヴォルザーク?」と思うが、「なるほど新世界か!」といった具合で納得する。駅近くにある大阪市の負の遺産「旧フェステバルゲート」跡地は、パチンコ店「マルハン新世界店」と「MEGAドン.キホーテ 新世界店」の複合施設になった。これも時代の波を痛感。やがて通天閣のおひざ元、新世界・ジャンジャン横丁を過ぎ、動物園前一番街にたどり着く。

「チェーン店の串カツとは、味が違います」

こんな風に呼び込みをする立ち飲み屋の店員がいる。串カツ屋と言えば新世界の名物。ところがジャンジャン横丁の串カツ屋は、大型店舗化し、昔ながらの店は、消えつつある。そんな状況を皮肉ったのだろう。そして動物園前一番街に入ると特徴的な店舗が目立ち始める。案内人は、こう言う。

「昔ながらの店に変わって、中国人経営のカラオケ居酒屋が続々と開店しています。特徴的なのは、店名は、例えば『純子』とか『愛子』とか日本人の名前。だけど経営も接客女性も中国人です」

通りがかると店の従業員が声をかける。「お兄さんカラオケどう?」。確かに日本語もぎこちない。おおかたカラオケは、一曲100円で、ドリンク類も決して高額ではない。店は、どこも手狭だが、熱唱している客の姿が店外からも確認できた。案内人によれば店舗は、大半が「居抜き物件」という。居抜きとは、建物を売る際に中の設備、調理機材、調度品などを残したまま売却すること。活用できる備品が残っているため購入者は、初期投資を抑えることができる。

こうしたカラオケ居酒屋は、凝った料理を出すわけでもなく手間のかかる作業は、ほとんどない。客たちもカラオケで勝手に盛り上がっている。従業員の女性は、手拍子でもとるか、カウンター越しに客の話を「ふんふん」と聞いていればいい。それに一般的な居酒屋のようにオーダー取りに走り回る必要もない。

「一曲100円ならカラオケボックスやスナックで歌うよりも安い。2000円もあれば十分、歌って飲めます」(案内人)

一番街の新名物、カラオケ居酒屋は、店・客双方にとって”コスパ”が良いようだ。そんな理由もあってか現在、一番街は、カラオケ居酒屋が席巻。なぜこうなった?

「中国人実業家のS不動産がこの一帯の物件を抑えているからです」(案内人)

海外で資産を持った実業家が後身の同胞を支援する。典型的な華僑の商法のようだ。お店の看板もどこか中国風で、あか抜けないし何やら胡散臭さも感じるが…。ところが「言語は、不明瞭なこともあるけど、会計は、至って明朗です」(案内人)ということで「特定の層」にウケているのだとか。

「西成地区の労働者や生活保護受給者の常連が多いのです。メニューも安価だし、日本人じゃないけど、若い女の子と話せます。スナックやキャバクラ、パブに行けない人たちの受け皿になっているのでしょう」

なんとも男の悲哀すら漂うカラオケ居酒屋。土地柄も手伝って、今後も増殖する可能性は”大”かも!?

三品純 について

フリーライター。法政大学法学部法律学科卒。 月刊誌、週刊誌などで外国人参政権、人権擁護法案、公務員問題などをテーマに執筆。「平和・人権・環境」に潜む利権構造、暴力性、偽善性を取材する。

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