By Jun mishina 
宇宙人、ルーピー…現役時代は数々の異名を持った鳩山由紀夫元首相はいまだに日本の不安材料。無定見な媚中とかねてからの軽さで完全に中国陣営のプロパガンダに利用されている。元首相がお気楽な日中友好を繰り返す一方、現地中国では日本人の拘束が続く。しかも公安調査庁内部に大物スパイがいるという。
歩く中国 プロパガンダ・鳩山由紀夫
中国、ロシア、韓国、沖縄…“反日の現場 ”にはどこにでも現れるのが鳩山氏。筆者の中国絡みの取材でもしばしニアピンする。金融商品取引法違反で１月に逮捕されたゲインスカイリーダー格が中国で開催された中日韓一帯一路工商大会（2019年）で鳩山由紀夫元首相と同席した過去を紹介した。
曲がりなりにも首相経験者が怪しげなゲインスカイ関係人物と同席する。中国、そして投資ビジネスに利用されるという自覚はないのだろうか。鳩山事務所秘書はこう回答した。
「年間、何度も中国に訪問しますし様々な方と同席することはあります」
政治家とは様々な場所、人物と遭遇するものだ。本人が無意識に犯罪者、暴力団関係者と記念撮影をすることがありまたそれがマスコミ、週刊誌などの餌食になる。しかし今回はそうした揚げ足取りではない。問題はその場の質だ。同シンポジウムを知る人物は
「日本側に中日韓一帯一路工商大会を紹介したのも中国商品のセドリをしている詐欺師のような男だったり出席者はあまり筋がよくなかったです。もちろんこうした写真は人脈を誇示するために利用されますよ」
と話す。鳩山氏本人は中国側の宣伝要員なので持ち上げられご機嫌というもの。だが日中の怪しいビジネス、さらに反日プロパガンダに悪用されるという自覚が欲しいところだ。
そして舞台は大阪市に移る。
在阪華僑の オープニングに 鳩山氏の花輪
餃子の王将、また日本維新の会とも人脈が連なる華僑財界人、王天佐氏について以前、取り上げた。
大阪でPCR検査から中秋明月祭まで広く事業に関わる実業家だ。大阪府内で広域的にPCR検査センターを設置した「ひつじ会」のコンサルタント的立場の人物。医療分野を得意にしている。そんな王氏の親族が昨年、市内にセラピー施術院を開業した。
運営会社（天王寺区）の所在地は王氏の会社と同一で、代表者名は「日本人名」になっているが同氏の親族である。
さすがに華僑の要人だけあって中国駐大阪領事館・薛剣総領事からの花輪が届く。
様々な中国人脈から花輪が届く中で入口付近で飾られた花輪はひと際、目を引いたことだろう。「日本元衆議院議員 鳩山由紀夫」の名前がある。これが日本の政党、政界関係者に贈られたものならば逆に迷惑行為だが、中国界隈ならば相応に意味を持つ。中国人にとって鳩山氏は「恩人」だ。
それにしてもこんな場所でも歩くプロパガンダ・鳩山の名が浮上したのは驚き。
そもそもどういう接点なのか謎だ。というのも著者は「王氏周辺と日本維新の会」の関係から取材を続けてきた。中国陣営にすれば維新を抑えれば大阪の政界、行政、財界とパイプが保てる。つまり鳩山氏の存在はほぼ無意味。
ただ問題は鳩山氏が大阪の華僑グループに花輪を贈りご機嫌伺いをする理由やメリットは何だろうか。
王氏に取材を申し込んだが「何が聞きたいですか？もうかけてこないで」と拒否。
事務所に確認してみると
「お問い合わせの件ですが、ご指摘の企業とは一切の関わりはありませんし、供花の依頼もありません。当方としては、確認ができない状態です」
このように関係性を否定した。ある政界関係者はこう苦笑する。
「中国の場合、勝手に名前を使用するのはあるんですよ。または自分を中国側に売り込みたい怪人物が“ 私なら鳩山先生を紹介できる”と仲介人を気取ることもあります。しかし日本では総スカンでも中国なら持ち上げてもらえるから鳩山氏としてもむしろありがたい話。花輪も第三者が勝手に手配したかもしれませんよ。それでも鳩山さんが自腹を切ったわけではないし中国陣営から感謝されるから(笑)」
さらに同様の行為は中国に限らず、韓国や新興宗教団体でも行われるという。
「贈られた政治家側は面倒臭いから放置すると見越してやっているのです。もっとも鳩山氏の場合は身から出た錆。利用されやすいしその気になってしまうでしょ」（前同）
利用価値の有無は別としてとにかく利用されやすいということか。「神輿は軽くてパーがいい」とは鳩山氏のかつての盟友、小沢一郎氏が自民党時代に放った名言。きっと中国側も「尊敬的 鳩山先生」と言いつつ、内心は「神輿は軽くてパーがいい」という心境だろう。
公安調査庁内部にも 中国協力者がいる！
元首相ともあろう人物がお気楽に「日中友好」を叫ぶ。この一方で政界、外務省も無自覚というよりも避けているとしか思えない。
一昨日２月14日の衆院予算会議で行われた「有志の会」・福島伸享議員の質疑が話題になっている。
元日中青年交流協会理事長の鈴木英司氏が2016年７月、「スパイ容疑」で北京市国家安全局に拘束されたことについて福島氏は質問した。中国は拘束した日本人に対し逮捕前に隔離部屋の尋問を受ける「居住監視期間」を設けている。鈴木氏の実体験によれば居住監視は「カーテンが閉め切られた太陽を見ることができない部屋」で拘束されたという。
これに対して福島氏は拘束された直後に政府が働きかけ救出するように訴えた。すでに鈴木氏が著作、講演会で指摘しているが、公安調査庁職員の身分証を中国側は所有しており、鈴木氏は取り調べの際、面識がある調査官を示すよう求められたという。
福島氏は「公安調査庁と関わった人が一網打尽に拘束されている」と訴えたのも印象的だ。
中国側は日本の公安調査庁にまで食い込む一方で、日本側は相変わらず「日中友好」に縛られる。あるいはこうした福島氏の指摘も「差別」とレッテル貼りする左派もいるはずだ。とても平和的、国際的な態度とは思えないがそれでも“中国サマ ”なのだろう。
情報機関に大物スパイ、そして首相経験者が広告塔、「中国日本自治区」が本当に近づいている気がしてならない。
