※アイキャッチ画像は海野隆ーひと・まち・くらし・しぜん通信より
公益財団法人人権教育啓発推進センターが「部落解放愛する会茨城県連合会」の糾弾によって、推進センターによるパンフレットのささいな文言をめぐって、謝罪に追い込まれていたことを以前の記事でお伝えした。覚えていない方は、ぜひ以前の記事を見返して頂きたい。その推進センターは今年も「えせ同和行為をはじめとする不当要求行為対策セミナー」を各地で開催している。
そのような団体が、なぜ地方の一同和団体に屈することになったのか。資金と政治力という面でその背景を検証した。
絵に描いたような 反社風
「えせ同和行為をはじめとする不当要求行為対策セミナー」では、えせ同和の手口を説明したビデオが流される。これはYouTubeでも見ることができ、例えば以下のようなものがある。大まかに言えば、反社風の男が会社にやってきて、機関紙を買わせたり、寄付金を要求したりするといったものだ。
「愛する会」が「黒スーツにシャープなメガネ」等の出で立ちで筆者の前に現れ、推進センターにも同様の風体で出向いていたことは以前の記事で書いた。あとで分かったことだが、これに対応したのは推進センターの一部の職員であったが、「絵に描いたような反社風の出で立ち」であったことが界隈に広まっていた。なお、件のメガネについては、愛する会は機関紙『荊棘』2023年5月号で本サイトの記事を批判し、「哀川翔モデルのメガネが、どうしてヤクザであるかのようになってしまうのでしょうかね」と書いている。
ただ、啓発ビデオに出てくるような「えせ同和」と違うのは、直接的な金銭の要求はなかったというのである。代わりに、茨城県下の「本物の」行政から推進センターに圧力があり、推進センターが驚いてしまったということなのだ。
つまり、いわゆる「えせ同和」と「愛する会」では少なくとも1つの共通点と2つの違いがある。共通点は「出で立ち」であり、違いは「金銭の要求はしない」「本物の行政機関と連携している」ということだ。
これでは推進センターが対応出来なかったのは無理もないかも知れない。まず、金銭を要求しない時点で何の意図でこのようなことをするのか理解できない。対策セミナーでは法務局や自治体、あるいは弁護士に相談するように言われるが、愛する会は水戸法務局に対しても街宣車を回して糾弾していたし、自治体自体はむしろ愛する会の側だった。そして、後述する理由で弁護士も頼りになりそうにない。
自民党の 永岡桂子衆議院議員をはじめ バックには各界の有力者が
まず、愛する会に自治体が従ってしまう背景を見ておこう。ここに「愛する会茨城県連顧問」という資料がある。まず目につくのは、筆頭についこの間まで文部科学大臣だった永岡桂子衆議院議員(自民党)の名前があること。
その後に連なる県議会議員も、ことごとく自民党の会派である。
通常、自民党系の同和団体と言えば自由同和会が思い浮かぶが、茨城県では自由同和会ではなく全日本同和会が強い。全日本同和会は自民党から見放され、自民党系の会員が分裂して自由同和会を作った経緯がある。茨城県その代わり、愛する会が自民党と関係しているというわけだ。
そして弁護士の名前もある。この名前で検索すると、同姓同名の人物が預り金の不返還などの非行が原因で2017年に埼玉弁護士会から除名されている。いずれにしても、愛する会に対しては「弁護士に相談」という対処方法は当てにならなさそうだ。
「同志会会長 高橋英昭」の名前もあるが、これはつくば市高須賀を拠点とする政治団体であり「高校で、このカーボ野郎と言われてボコボコにされて、ヤクザの親分のところに駆け込んだ」というエピソードが会長の講演の持ちネタなのだという。
この資料が作られた時期は不明で、おそらく2017年より前であることは想像できるが、今でも自民党議員との関係が続いているのかというと、続いている。
今年の7月27日に常総市地域交流センターで「第41回同和教育研修会」が開催され、愛する会の機関紙『荊棘』8月号に会に祝電を送った人物の一覧が掲載されている。
永岡桂子衆議院議員と、さきほどの自民党会派の県議をはじめ、茨城県下各自治体の首長、幹部の名前がずらりである。これを見てしまったら、愛する会に「糾弾」された企業や団体は、もはや対抗する気力を失ってしまうのではないだろうか。
愛する会の「公金チューチュー」
そして、愛する会が推進センターに金銭を要求しなかったとすれば、資金はどこから出ているのかと言えば、公金である。
1つは各自治体が多数購入している『荊棘』の売上げ。もう1つは自治体職員にたいする研修会の参加費であることは以前の記事でお伝えした。
これに加えて、団体への補助金がある。筆者は、つくば市、下妻市、石岡市に対して、同和団体への補助金資料を情報公開請求した。
それが以下の資料である。つくば市については、最新のものを全同和団体について掲載した。下妻市は、過去5年分の愛する会の補助金のものである。石岡市はなぜか団体名が黒塗りにされているが、愛する会の最新の情報と特定できた部分を掲載した。
直近ではつくば市が215万円、下妻市が153万4000円、石岡市が142万8000円だ。
容量の関係で全ては掲載していないが、愛する会だけでなく「部落解放同盟全国連合会(全国連)」「地域人権運動連合会(人権連)」「全日本同和会(同和会)」にも補助金が出ており、団体ごとに額が違っていたり、自治体によっては出ていなかったりすることである。
全般に言えるのは、支出規模がおおむね 愛する会>同和会≒全国連>人権連 の順になっていることである。無論、これも自治体によって違いがあり、例えば古河市では全国連が突出しており、実に300万円近い金額が出ていることが分かっている。
これは愛する会だけに言えることではないが、団体補助金の使われ方には不明確な点が多い。「資料代」や上部組織への負担金にも補助金が充当されている場合があり、それらは別団体の独自収入に化けてしまい、その先の具体的な使途は分からない。
しかも、これらは公金支出のごく一部に過ぎない。無論、上記の3市以外からも補助金が出ている。そして、これに加えて『荊棘』の購入費や研修の参加費が各自治体から数十万円程度出ている。
いずれにしても、愛する会を筆頭として、茨城県下の同和団体が事実上公金で運営されていることは疑いない。そして、愛する会のバックは自民党。
この実態を知った上で、推進センターが今年開催する「えせ同和行為をはじめとする不当要求行為対策セミナー」に参加してみると、味わい深いことだろう。今年は9月29日に茨城県水戸市でも開催されるということである。
エセ同和の対応とは別次元の話では???
彼らは服装で人を判断するなと言う主張なら、それはそれで排除すべきでもないし。謝罪が当然だと思う。
金も要求してないし、誤って済ませれば良いと思うし、事実センターが謝罪したと言うことでしょ。
センターが謝罪する必要が無いというのなら、詳細に記事にすべきだし。
今回はよくわからない宮部さん記事でした。
#059235b0b5691de884a600a2e178707f
続き
また、『荊棘』の内容も読みましたが別段おかしいとも思いませんでした。揚げ足取りみたいなところもありますが、詫びて済ませる案件でしょうね。
だから、センターは謝罪した。
それでいいじゃありませんか宮部さん。
#059235b0b5691de884a600a2e178707f
うーん?
愛する会=エセ同和ということ?
だから自治体が補助金を出すのはいけないということ事?
合法的に補助金を出してるだろうし、一方的にエセ同和と決めつけるのは??
論点が見えてこない。宮部さんが腹立たしいだけ?
理解できない記事。
#cf251bc7e2fdbd273986c219286811ec
匿名 2023年9月21日 11:25 AMへ
たぶんユーチューブをみて、この記事読んだと思います。
ちょっとまどろこしい宮部さんの解説ですね。
だから、似非同和のセミナーが前段にきて、後段に愛する会という流れから私も勘違いしました。
似非同和と宮部さんの愛する会批判は別個に考えたほうが良いみたいです。
#059235b0b5691de884a600a2e178707f
ベントレー金子
{ベントレー金子}???
ネットでもググれないのですが、宮部さんどういう意味ですか?
#059235b0b5691de884a600a2e178707f
金子というのは愛する会の書記長のことですね。
ベントレーは乗ってる車?
よくわかりません。
金子さんとやらは部落出身じゃあないのですね。それも隠さず公言してますね。
別に、部落出身であろうが無かろうが、部落差別解消に動いていただいていることには歓迎します。
ただし、合法的であれば、、、、、、、、、、
#059235b0b5691de884a600a2e178707f
分かる人はわかる!
特に本人は
私的な恨みですか?
ジャーナリストなら記事にしてはいかがですか?
#059235b0b5691de884a600a2e178707f
この会が主催する研修会に参加させられたことがある元自治体職員です。
研修会に参加して、どうみてもまともな団体じゃないと思っていたのですが、今回の記事でよく分かりました。
難癖を付けて自治体の担当者を取り込み、公金チューチューの団体でしたか。
このような、国民の血税を盗んで恥じない団体は一刻も早く滅んで欲しいです。
やはり、哀川翔モデルの眼鏡の人が出てましたか?
10年ほど前のことですので、記憶があやふやなところもあるのですが、スーツ姿に眼鏡の男もいたかもしれません。
私が明確に覚えているのは、3人です。
①書記長金子利夫
②つくば市で長年解放運動をしているという老人(男)(名前は失念してしまいました)
③つくば市の中学校に務めている教員(男)(こちらも名前は失念してしまいました)
この3人が講演を行っていたのは明確に覚えています。
スーツ姿に眼鏡の男もいたかもしれません。講演はしていないと思います。
(敢えて敬称は省略しました。本当に腹立たしい思いです)
連投失礼いたします
講演会で、金子は「群馬県の人権課に行ったら部屋に通されて、そこでカメラで撮影された。『なぜ撮影するのか』と聞いたところ、職員は『部屋をとっているだけです』と答えたので『ふざけるな』と言って帰ってきた」「その後群馬県側から『今後一切相手にしない』『いかなる要求も聞かない』と言われた。ふざけている。機関誌で糾弾する」と言っていました。
少なくとも当時は、群馬県が毅然とした態度で金子一派を追い払ったようでした。
群馬県の対応は常識的だと思います。
ちなみに、いつ頃のことでしょうか?
10年前ですので、2013年度だったと思います。
ありがとうございます。そんなに昔でもないですね。
同和事業終わって10年経っても暗躍しているのに呆れます。
こちらこそありがとうございます。
多くの市民が知らないところで行われており、まさに暗躍していますね。私は研修での異様な体験を誰にも話せず、苦しい思いをしていたのですが、宮部さんのご活動のおかげでこの会の所業が公になり、大変勇気づけられました。
色々思い出してきましたので、再度投稿いたします。
同じ年度に2回目の研修があり、今度は泊まり込みの研修でした。
場所は群馬県みなかみ町のホテルだったと思います。
そこでは①講演会 ②宴会場でのカラオケ大会 ③ホテルの各部屋での会員との交流会 がありました。
①講演会は体育館のような場所で行われ、荊棘マークの描かれた黒い大きな旗が壁に貼り付けてあり、また荊棘のテーマソングのようなものがスピーカーから流されていて、おどろおどろしい雰囲気の曲で大変怖かったことを覚えています。
講演会がはじまると、各自治体の人権課長などがステージ上に登壇し、順次講演を行っていきました。埼玉県の人権課長が講演しているときでした。突然ステージ下から、「馬鹿野郎!!〇△◇〇△◇〇△◇!!!」と怒鳴り声がし、それに続いて2,3人が怒号を発し、講演が止まったのです。人権課長は数秒固まっていましたが、スピーチを止めて降壇し、そのまま会場を出ていきました。
数分後、会側の司会(金子本人だったかもしれません)が登壇し「ステージ下の〇〇さんたちが怒鳴ったのは、課長のスピーチに『同和』という言葉が入っていなかったからだ。これでは一般の人権問題を述べているだけで同和問題のスピーチにはならない。だから怒ったんだ。当然だ。〇〇さんたちは悪くない」という趣旨の話をしました。また、「人権課長が帰る前に『体調がすぐれないので帰ります』『スピーチの文言に同和と入っていなかったのは悪かった』と言っていた」と説明していました。少しの間、司会と怒鳴りつけた数人がステージの上下を挟んで大声で会話し、談笑していました。その会話は聞き取れませんでした。
その後数人が登壇して講演し、講演会は終了しました。
私はこの講演会に大変な威圧感や恐怖を感じましたし、県の課長のスピーチに難癖をつけて怒鳴り、直後に談笑しているなんて、どうみてもまともな団体ではないと思いました。
長文失礼いたしました。
異様な内容ですが、研修って愛する会の研修なのでしょうか?
どうやって人が集められるのか、費用はどこから出ているのかが気になります。
愛する会の研修です。人も費用もどこから集めたのか、私も詳しいことは分からないのですが、費用は各自治体から集めた研修費から出しているのではないでしょうか。
②カラオケ大会は、ホテルの宴会場で行われました。会の人たちが順々にカラオケを歌っていくだけでした。数十人の参加者がいたと思います。高齢者がほとんどでした。私は隣に座っていたおばあさんに話しかけられ、身の上話をされました。驚いたことに、そのおばあさんは、「私は被差別部落出身だが一度もそのことで差別されたり、嫌な目にあったことは無い」「数年前に知り合いからこの会に入るよう誘われて入ったけど、年に1回こうして旅行に連れて来てくれてありがたい。」「他には特に何も活動はしていない」と言われていました。さらに、「部落問題はそっとしておいて、穏やかに暮らしていればそのうち誰も忘れて差別は無くなるんじゃないか」とも言われていました。
そうすると、おばあさんのさらに隣のおばあさんが話しかてこられ「◎◎さん、それは、金子さんがいけないと言っているよ。だからそんな考えはよくないよ」と言われていました。私が戸惑っていると、続けて「私は40年前に夫側の親族から差別されて嫌な思いをした」「夫は親族との付き合いをやめて2人で引っ越した」「この会の人たちはみんないい人ばかりだから、怖がらないでいいですよ」と最後は何と気遣われてしまいました。おばあさん達はごく普通の、田舎によくいるおばあさん、という印象を持ちました。
私が一番驚いたのは、差別された経験のない人が、勧誘されて入会し「寝た子を起こすな」という話を自らされていたことでした。この会の高齢者の方は、この会の主張や活動内容をあまり知らされていないんじゃないでしょうか。
乱文失礼いたしました。
解放同盟もそんな感じです。
何も知らない婆さんに、署名させてたとか聞いたことがあります。
他の団体でも同じようなことをしているのですね。大変恐ろしいことだと思います。
③ホテル各部屋に5,6人の会員がいて、会員の方との交流会がありました。田舎の親戚の集まりで会話をしているような雰囲気でした。「会員の△△さんは熱心に会の集まりに参加するけど、息子は断ってばかりいる」、とか、「生花を売っている□□さんは、納入日にきれいに開花するようにする技術がすごい」、とかそんな話でした。金子が各部屋を回ってきて、
「六曜は1か月を6で割って大安とか赤口とか割り振っただけで全く根拠がない。根拠なく吉日だとか凶とか言っているのは差別と同じだ」「4月1日生まれと4月2日生まれで学年が違う理由を知っているか?」「俺は若いころ現石岡市長と混浴風呂に行ったら、なぜか若い女の子たちが入ってきて、自分は何もしなかったが後日石岡市長だけが淋病になった」など、脈絡のない話をして他の部屋へ行きました。
その後は初老の男性と30代の男性同士の会話が中心となり、「金子さんのおかげで会の活動が盛り上がっている」「今は金子さんが頑張っているけど、30代の若い世代も会の活動を頑張れ」と言われていました。それに対して若手の男性は「俺は仕事を頑張るから、金子さんは死ぬまで、よぼよぼの爺さんになるまで会の活動を頑張ってもらえれば」と言われていました。そこで会話が盛り下がったのを覚えています。
その若手の方は会の活動に消極的といいますか、距離を置きたがっているように見受けられました。
以上が、この会の主催する研修で私が体験した内容です。
繰り返しになりますが、研修での異様な体験を誰にも話せずにおり、苦しい思いをしていたのですが、宮部さんのご活動のおかげで大変勇気づけられました。この会の不当な行いが広く世の中に知られ、また、この会に恫喝され、屈服させられている自治体職員、教職員の方々が告発の声を上げられること、事情を知らずにこの会に参加してしまった方が、この会を離れられることを願っております。
繰り返しの投稿、失礼いたしました。
実に低俗な話をしていたということで驚きました。
ぜひ本サイトを関東の他の地域の役所の方にも知らせて頂き、同じような体験談をお寄せいただけると大変ありがたく存じます。
そのような投稿は歓迎いたします。
当時の資料とかあれば、大変有り難いですけど。