学術・研究:部落探訪(207) 佐賀県 唐津市 七山滝川

カテゴリー: 部落探訪 | タグ: , | 投稿日: | 投稿者:
By 宮部 龍彦

前回探訪した三反田からさらに北上し、唐津市内に入った。ここは唐津藩に属した地域で、佐賀藩において島原の乱への貢献から部落民が日蓮宗に改宗したという伝承とは無関係なはずである。しかし、ここでも部落と日蓮宗、そして番神堂は何らかの関係があるようである。

平成の大合併までは七山村であった場所にも部落があり、滝山に20戸の部落があったと記録されている。

現地を訪れたところでは、ごく普通の山に囲まれた村である。地図によれば史跡があるようなので、その方向へと向かう。

立派な墓を見つけたが、これが軍人のもののようだ。横は空き家になっている。

さらに進むと石碑のような物が現れた。

南妙法蓮華経が刻まれており、これは明らかに日蓮宗との関係を示すものだ。実際に、これは日蓮宗の寺院でもよく見られる宝塔で、地元では宝塔様と呼ばれている。

近くに喫茶店があり、ここでなにか聞けるかと思ったが、残念ながらコロナウイルス拡大の影響で休業中とのことだった。

喫茶店の横から、集落の中に入っていく。

路地を進んでいくと…

階段の上に何かが見える。

「三十番神」と書かれている、これは間違いなく番神堂だ。

小さいが立派なお堂で、中でちょっとした会合もできそうである。実際にそのような使い方もされているのだと思う。

番神堂は高台にあるので、ここから村を見下ろせる。パノラマ撮影してみた。

通りがかりの住民に聞いてみると、かつては15,6世帯くらいあったが、現在では高齢化が進んで住民も減り、10戸くらいだという。あの喫茶店のある場所から番神堂のある側の住民が日蓮宗で、三十番神社の氏子だそうだ。

ここにも石碑のようなものがあるが、風化が激しくて何が書いてあるのか分からなかった。

急傾斜地であるため、土砂崩れ防止の工事がされた斜面から水が湧いていた。成分的に飲めるのかどうかは分からないが、実際に飲んでみたところでは、その辺のボトル入りミネラルウォーターよりもはるかに美味かった。

同和施設は見つからない。おそらく未指定地区であろう。

宮部 龍彦 について

ジャーナリスト、ソフトウェアアーキテクト。信州大学工学部卒。 同和行政を中心とする地方行政のタブー、人権ビジネス、個人情報保護などの規制利権を研究している。「ネットの電話帳」管理人。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。

wp-puzzle.com logo

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

学術・研究:部落探訪(207) 佐賀県 唐津市 七山滝川」への2件のフィードバック

関連記事

学術・研究:部落探訪(285 後編)埼玉県 本庄市 児玉町児玉 下町

前回に引き続き、下町の探訪である。そもそも「下町」とはどこの、どの範囲を指すのか、文献だけでは分かりにくかったが、現地を探訪するうちに次第に全容が分かってきた。 それを理解する鍵は、小林初枝『こんな差別が』で挙げられてい […]

学術・研究:部落探訪(283)山梨県 笛吹市 一宮町田中 西組

「国連NGO横浜国際人権センター山梨ブランチ」を取材するために山梨県を訪れていたのだが、地元の方から、山梨県の部落と言えば笛吹市の田中が有名と聞いた。未指定地区であるが、とある全日本同和会の幹部もここから出ているという。 […]

学術・研究:部落探訪(282)大阪府 吹田市 岸部中 “光明町”

吹田市の岸辺駅の近くに光明町(こうみょうちょう)という部落がある。かつてここは小路(こうじ)南垣内(みなみがいと)という農村だった。 それが戦後、とりわけ1970年頃から急速に都市化して、農村の面影はほぼ消えてしまった。 […]

学術・研究:部落探訪(281 後編)京都府 八幡市 八幡 六区

前回訪れたポンコツ街道は部落内ではなく、部落の南外れの、もともと田畑だった場所である。 昔から部落があった場所は、現在の八幡軸、八幡長田周辺の複数の小字にまたがる範囲で、昔の航空写真から、ここに住宅が密集していたことが確 […]