日本人のおなまえ研究(4) レア名字一位? 「霊界堂」の由来は

カテゴリー: ウェブ記事, 日本人のおなまえ研究 | タグ: | 投稿日: | 投稿者:
By 宮部 龍彦

名字研究者の間でも珍名中の珍名と話題になる名字に「霊界堂」がある。「名字由来ネット」に掲載されており、「マイナビウーマン」が話題にしたこともある。

しかし、なぜそのような名字が生まれたのかは、どのような文献を見ても書かれていない。そこで、実際に霊界堂さんの家を訪れ、謎を解明することにした。

さて、筆者は霊界堂さんの家があるという三重県松阪市にやってきた。

ここが霊界堂さんの家。静かな住宅地にある。

確かに表札には「霊界堂盛龍」とあるのだが…

看板には「宗教法人」とあり、何か嫌な予感がする。

何と霊界堂さんの家のそばには広い駐車場がある。霊界堂さんに用事があって来ているので、遠慮なく車を停めさせて頂いた。

早速、霊界堂さんに会うべくインターホンを押そうとしたが、このインターホンはどう見ても壊れている。当然、呼びかけても返事はない。

植栽は手入れされているので、完全に空き家という訳ではないのだろうが、人の気配というか生活感がない。窓は締め切ってあるし、洗濯物が干されていない。

中には「治療所入口」と書かれており、いかにも怪しい。ぶっちゃけ、霊界堂というのは人名ではなくて、新興宗教の名前なのでは?

近所の人に聞いてみると、「ああ、あれはね…」といかにも訳ありそうな口調で詳細を教えてくれた。

「あそこはもうやってないよ、15年位前に亡くなったから」

「やってない」ということは、やっぱりただの新興宗教団体ということなのだろう。ということは霊界堂は本名ではない?

「違う違う。名前は中島っていうの。下の名前? モリオさんだったかな、「さかん」に「おっと」で盛夫」

やはり嫌な予感は的中した。霊界堂盛龍という人物は存在せず、中島盛夫が本名だったのだ。実は中島盛夫さんの内縁の妻が寺の住職の家で、それを引き継いだ中島さんが霊界堂盛龍を名乗って宗教活動をしていたという。

…ということで、「霊界堂」は由来も何も、そもそもそのような名字は実在しないというのが筆者の結論である。

それにしても霊界堂さんの家、駐車場があるし手入れが行き届いているので空き家にしておくのは勿体無い気がする。

宮部 龍彦 について

ジャーナリスト、ソフトウェアアーキテクト。信州大学工学部卒。 同和行政を中心とする地方行政のタブー、人権ビジネス、個人情報保護などの規制利権を研究している。「ネットの電話帳」管理人。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

wp-puzzle.com logo

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

日本人のおなまえ研究(4) レア名字一位? 「霊界堂」の由来は」への1件のフィードバック

  1. 松阪市民です。
    20年ほど前に一度霊界堂さんにイタ電をしたことがあるのですが、その時は奥様が出られました。霊界堂です、とおっしゃった覚えがあります。

    返信