白頭山偉人称賛国際祭典に参加した平岡秀夫元法相を直撃

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By 三品純

今年8月、北朝鮮の祭典に日本の元国会議員が出席していたと『週刊現代』(2017年9月16日号)で報じられた。北朝鮮は8月13日から「第5回白頭山偉人称賛国際祭典」を開催し、同誌によると日本から民主党政権で法務大臣を務めた平岡秀夫、社民党の日森文尋両元衆院議員が出席。日森氏に至っては、金正恩委員長、そしてICBM『火星14型』の試射の成功を称える演説を行っていたという。日森氏ならば“いかにも”という気もするが、法相を務めた平岡氏が渡航自粛にも関わらず訪朝するとは、批判が一層、強まるのも無理からぬことだ。平岡氏は、2014年の衆院選で落選後、公の場に出る機会は減ったが、11月19日、新宿駅前で開催されたイベントに弁士として登壇。そこで平岡氏に訪朝の意図などを直撃してみた。

こういっては失礼だが、日森文尋という名前を聞いて即座に分かる人は、決して多くないだろう。社民党の元国対委員長、そして長年の親北、親韓派だ。議員時代の日森氏で印象的なのは、2017年11月14日、東京・日比谷野外音楽堂で民団が主催した永住外国人参政権決起集会の際、壇上に居並ぶ国会議員の中で唯一、参加者用に配布されたゼッケンをつけていたこと。政治家というよりもむしろ活動家の色が濃い人物である。

一方の平岡氏は、旧民主党のリベラル派議員で、死刑廃止などをライフワークにしている。死刑問題についてのシンポジウムでは“常連”的な存在で、2012年4月18日、駐日欧州連合代表部で開催されたシンポジウム「死刑廃止に向けて:欧州の経験とアジアの見解」の基調講演で登壇した。こうした思想背景から犯罪加害者の人権を訴えることも多い。中でも07年、バラエティ番組『太田光の私が総理大臣になったら・・・秘書田中。」(日本テレビ)でリンチ殺人の被害者少年の遺族に対して、「(殺人には)それなりの事情がある」と擁護したことも記憶に新しい。そんなリベラル左派の両氏による北朝鮮の珍道中だったわけだ。

地方参政権集会で挨拶する日森氏。

駐日欧州連合代表部の死刑シンポジウムで基調講演を
行う平岡氏。この時はパネラーとして杉浦正健元法相も出席。

さて平岡氏である。新宿アルタ前の街頭リレートークは、立憲民主党・海江田万里衆院議員他、同党に近い議員らや運動家がスピーチを続けた他、脱原発ソングのライブなどを行った。そして平岡氏が登場。議員時代より”トゲ”を失った印象だが、それでも高らかに訴える。

「これから先、安倍首相は改正、改悪に向かって進んでいく。安倍さんがやっているのは戦争ができる国を作っていく。第一次安倍政権では教育基本法が改正され、2015年には集団的自衛権を認める安保法制、そして共謀罪を作った。残るは何か憲法改正だと思う」

安倍政権を批判し、共謀罪などの問題点を説いた。そして現地にいた平岡氏に8月の訪朝について尋ねてみたのだ。

議員時代より顔つきが優しくなった印象。現在は弁護士として活動中。

――訪朝はいかがでしたか。

上の人たち(政治家)ではなく、市民レベルの交流が大事だと思いましたね。

――式典で万歳していたなどと報じられていましたが。

してない、してない。朝鮮語で万歳がどういう意味を持つか分からないけど。見ているだけでしたよ。週刊現代でしょ? あれは“ためにする報道”。

――ためにする報道?

私と日森さんを批判するための報道でしょ。あそこには、金丸信吾(金丸信・元自民党副総裁の次男)さんもいたし、公明党の地方議員の方もいましたよ。そういうことは書いてないでしょ。

週刊現代の記事に全てが書かれていなかったかもしれないが、北からのミサイルが相次ぐ中での訪朝。やはり迂闊だったような気もするが…。

三品純 について

フリーライター。法政大学法学部法律学科卒。 月刊誌、週刊誌などで外国人参政権、人権擁護法案、公務員問題などをテーマに執筆。「平和・人権・環境」に潜む利権構造、暴力性、偽善性を取材する。

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